非才
■著者:マシュー・サイド
ウッズ、フェデラー、ベッカム、イチロー・・。みんなはじめから一流だったわけではない。
ここに書いてあることを、以前PRESIDENTで別の物理学者か何かが言っていたが、それは『クリティカル・マス』と呼ばれる現象。このクリティカル・マスを考えることが、著書が伝える『非才』の鍵を握ることになるのだ。
これを考える時、どうしても思い出すのがイチローのこのセリフである。
『僕は天才じゃない。僕は自分のやるべきことをやり続けてきた。たったそれだけだ。だが、やるべきことをやり続けることができることを、天才だというのであれば、
僕は天才になるのかもしれない。』
生まれながらの天才、凡才などいないことを知れば、自分が何をやるべきかが見えてくる。
出来る人間はわざわざ自分がやるべき努力をひけらかさない。やるべきことをやるのは、当たり前だからだ。