成功哲学
■著者:ナポレオン・ヒル
この本も、近くに置いて、人生で何度でも読むべき本だ。この類のタイトルにはうさんくさい本もあるが、この本は違うと断言する。
私は17歳の頃、かつての恩師に『人間ウォッチャーかお前は』と持ち前の洞察力を呆れられたことがあるが、あれから10年、私の見識は更に磨かれているはずだし、宗教への誘いでもない限り、信じていただいて結構だ。
むしろ、この本が説くのは『自分を信じろ』という、単純で、最大の、自己実現への近道である。『思考は現実化する』と共に、『信念』の重大さを説く本だ。
『信念』があるというのは、どうしてここまで崇高さを感じるのだろう。立派な賢者でも、未熟な見習い刑事でも、不良やマフィアのボスにでさえ、どこかで崇高さを感じてしまうのは私だけだろうか。
デカルトは、『我思う、故に我あり』と言ったが、『信念』というものは、自分の存在そのもの。複数になると、その善悪の基準が変わってくるかもしれないが、『信念』自体に間違いなどないのではないかと、私は思うのだ。
だからこそあらゆる『信念』が世に溢れているし、『信念』が、時に大きな自己実現、成功を見出すのではないだろうか。