名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
『狡猾(こうかつ)』というのはつまり『過信』であり『思い上がり』だ。以前、私の知人は、自らの口で、あるいはプロフィールに、『俺は駆け引き天下一品』と公言していた。しかしそれでは、『私は駆け引きをする人間です』と言っているのと同じで、それでは相手が身構えてしまって、駆け引きを有利に運べない。それはまるで、勝負をつけるためのトランプゲームにおいて、自分のカードの役が何であるかを見せてしまうようなものだ。
表層的な事象に支配され、あるいは自分が(そうであってもらいたい)という根拠のない願いに支配され、相手が自分よりも弱いと決めつけ、自分の手の内を誇示した。しかし、実際は相手がポーカーフェイスをしていた。ということが無いようにしたい。
追記:私はこのことが頭に入っているから、つい先日、自分のペースに上手くはまらない人と話をしたあと、すぐにメールで自分の無知と無力さを白状し、自分に非を認めた。そういう人は、常に主導権がどちらにあるかということを競おうとして、内心はどう思っているかはさておき、表層上でお互いが意見を言うと、言い争いになって不和を生むからだ。
人生を生きていると色々なことがある。例えば私の叔父は私が物心ついたときから統合失調症であり、統合失調症のままこの世を去った。私の両親はクリスチャンであり、父親はクリスチャンのままこの世を去った。そして私の部下は吃音症であり、10年経った今も彼は遅刻をし続ける、異常な行動をとり続けている。
したがって私は、『この世にはいろいろなことがある』ということを人一倍理解するようになった。その話した相手とも、(このままで不和になるだろう)ということがわかった。私も自分で突き詰めたものを信用していたし、相手も同じようにいろいろあった人生だった。
エゴとエゴがぶつかり合えば、不和が生まれる。こういう時、どちらかが折れればそこに和が生まれる。それならば、私が先にそれをしようと考え、メールを打ったのだ。
この場合、確かに私には下心がある。『押してダメなら引いてみる』というある種の駆け引きがそこにあるからだ。それで戦局を優位に持っていこうとする発想がわずかでもある限り、それは下心である。
だが、その下心がわかっていた私は、その結果、自分が負けて、相手が勝って終わってもそれでいいという結果を同時に覚悟していた。もし自分が負けても、負けた分だけ人は強くなる。そういう自分の成長の材料として今回のことを受け入れれば、結果的に私の為になるからだ。
しかし実際は和が生まれた。私がエゴを捨て去り、無知を認めたことで、相手の『自己の重要感(自分が尊重されていると思う意識)』が満たされたのだ。そして今では相手から私にコンタクトを取るようになった。この場合、どちらが『狡猾』なのかは置いておこう。しかし、過信し、思い上がり、傲慢不遜に陥った人間は駆逐される。これが真理である。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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