名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
体調、調子、コンディション、バロメーターが悪い日はある。タイガー・ウッズやイチローといった超一流選手が、土壇場になってプレイに乱れが出てしまう理由のヒントが、ここにある。権威ある脳科学者、池谷裕二氏の著書『単純な脳、複雑な「私」』にはこうある。
たとえ同じ場所、同じ距離、同じクラブと全てを同じ条件して打ったとしても、なぜかうまくいくときと、いかないときがあるんだ。それはなぜかって話。(中略)では、その握力の強弱は、何によって決まるのか、というのがこの論文。結論から言うと、それは『脳の揺らぎ』で決まる。(中略)──ゆらぎ。そう。回路の内部には自発活動があって、回路状態がふらふらとゆらいでいる。そして『入力』刺激を受けた回路は、その瞬間の『ゆらぎ』を取り込みつつ、『出力』している。つまり、『入力+ゆらぎ=出力』という計算を行うのが脳なんだ。となると『いつ入力が来るか』が、ものすごく大切だとも言えるよね。だって、その瞬間のゆらぎによって応答が決まってしまうんだから。結局、脳の出力はタイミングの問題になってくる。
イチローは必ず朝にカレーライスを食べ、少しでもご飯の量を間違っていると機嫌を損ねるという。バッティングの前に彼が取るポーズを思い出しても、イチローは、自分が最高のパフォーマンスをする為のリズムがあることを知っている。『脳の揺らぎ』然り、少しでもリズムにズレを作ると、パフォーマンスが落ちてしまうことをよく理解しているのだ。
背景にあるのは『能力の顕在化』。
(今日は思ったより調子が出ないなー)
では済まない世界がある。最高のパフォーマンスをする為にはどういう環境を整えればいいか。ホームとアウェイのからくりと合わせて考えたいポイントだ。それからこれは単純に、『物事をやるときには最適なタイミングというものがある』という意味でもあるだろう。例えば孫子の兵法の風林火山だ。
『 風 』
其の疾きこと風の如く。(無駄を切り詰めて風のように速く)
『 林 』
其の徐(しず)かなること林の如く。(見極めた引き際は林のように静かに)
『 火 』
侵し掠めること火の如く。(攻めると決めたら火のように燃え尽きるまで)
『 山 』
動かざること山の如く。(山のように動かない時を見極めよ)
勝海舟は言った。
人生を生きてると、『山』に徹するべき状況に直面するときがある。そういうときは、何をやっても無駄なのだ。『波』を想像してみるとわかりやすい。波に乗るためには、波を待たなければならない。そういうことがある。
『屋根を直すとしたら、よく晴れた日に限る。』
淡々と、そのやるべきタイミングというものを見極める必要がある。これはそういう言葉でもある。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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『耐え忍ぶことができる人間でなければ、大局を見極めることは出来ない。』