名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
そうしてしまえば勝ちだ。何しろ、『愛=与えるもの』である。それは『赦し』でもあり、『許し』でもあり、『幸せを願う』ものでもあるのだ。例えば、歴史的政治家、板垣退助は、総理大臣として遊説中、短刀で数か所を刺された。
月日が経ち、出獄した加害者がのちに彼のもとへ謝罪に訪れた。
板垣は言った。
板垣は『愛される(赦される、許容される)』ことに、一時、失敗した。だが、板垣は最初から愛して(包んで)いた。包括的だったのだ。だからすぐにそう発言出来た。そして最後には『愛された』のである。『愛されること』に目を向けると、人目ばかり気にして八方美人になって、たった一度の自分の人生を見誤る。我々は最初から、『愛すること』しか出来ないのだ。
『愛されることには失敗したけど、愛することなら、うまくゆくかも知れない。そう、きっと素晴らしい泡になれるでしょう。』
私の周りにも、この原則がわかったうえでも、『愛されること』に依存し続ける人間が大勢いる。大勢というか、ほとんどの人がそういう人だと言っていい。例えば以下の黄金律、
『アウトサイド・インではなく、インサイド・アウトの発想を持つべきだ』と言われても、それをその通りに実現できる人間は、1万人に1人という割合になるだろう。何しろ、インサイド・アウトを心底から理解し、主体的に生きるのであれば、頭一つ抜きんでたアクションを起こす。しかし、世の中を見渡しても大体がそのくらいの割合でしか、そういう人を見かけることはないのだ。
例えば、『マズローの五段階欲求』で考えても、承認の欲求が上の方に君臨している。
出典:『マズローの欲求5段階説』
『欲求』というぐらいだから、その根底には常に自分のエゴがあって、そのエゴに衝き動かされるのが人間なのだ。人は誰でも人から認められたいし、相応な評価を得たい。そして、自分の命が無価値ではないということを証明したいのである。
インサイド・アウトであるということは、このような欲求からも解放されていなければならない。これらの衝動や欲求に衝き動かされているようではまだまだ甘い。自分の意志と主体性で、すべての事実から自立し、自律する。それができて初めて主体的な人間の評価が得られるのだ。
例えばマズローは、晩年になってこの五段階欲求の一番上に、『自己超越』という項目を付け加えた。人間は最後に、その領域に立てる。それは例えば、『四聖』に数えられる、
孔子、
ブッダ、
キリスト、
彼らのような人生を考えたときに、理解できることである。実は、彼ら全員が『インサイド・アウトであれ』と説いている。答えは外にはなく、自分の心にあるということを主張していることで、彼らは共通しているのだ。
例えばキリストは、
『あなたの敵を愛しなさい。』
と言い、孔子は、
『虐待されても、強奪されても、忘れてしまえばどうということはない。』
と言っている。人は皆、自分のエゴに支配され、我を見失いがちである。しかし、実際にはその『我』が本当に立ち上がれば、この世の一切の問題に対し、主体的であることができるのだ。愛されないなら、愛せばいい。そこに少しでも不公平で理不尽を覚えても、そうすることですべてが解決するということを知ることは、人生に計り知れない力を与えることだろう。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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