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ゲーテ『人々は人間を実際以上に危険だと思いがちである。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

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ふむ…。

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考察

人間は危険だ。何しろ、戦争を巻き起こしてしまう。それだけではない。迫害、差別、強盗、強姦、隠蔽、謀略、詐欺、殺人、武器に麻薬に人身売買に、テロに拉致に利権争い。危険なのだ。『思いがち』ではなく、危険なのである。

 

イギリスの小説家、ガイ・ベラミイは言った。

 

あるいは、イギリスの詩人、アレキサンダー・ポープは言った。

 

我々人間には、『悪』が潜んでいるのである。下の図は、ビル・ゲイツが発表した『人間に害を及ぼす動物(昆虫)』のランキングである。人間は、蚊に続いて2位だ。これが人間の恐ろしさなのである。

 

 

だが、ゲーテの言葉をよく見てみると、彼は『実際以上に』と言っている。それは一体どういうことだろうか。聖書における『ヘブライ人の手紙』には、『父が子供を叱るとき』について、こう書いてある。

『神が自分の聖性を子に与えようとしているのだ』

 

つまり人間には『聖性と魔性』の両面がある。

 

 

 

その内、父が子を叱った場所には『愛(聖性)』が宿り、『魔が刺した』人間には『罪(魔性)』が宿っていることになる。だとしたら、見えて来るのは『聖性を優位にし、魔性を劣位にする』ということで、そこにあるのは、魔性と聖性の真剣勝負である。更に言えば、昨今一部の狂信者が世界を騒がせているが、イスラム教における『ジ・ハード(聖戦)』とは、何も人を惨殺することを許可する、という凶悪な概念ではない。

 

『神の為に奮闘する』ことを意味し、つまり、その『神』というものは、しばしば『愛、真理』と『=』であると考えられるわけで、例えば、『人に裏切られ、殺意を覚えた』というとき、そこに現れるのは間違いなく『魔性の疼き』であるわけだが、しかし、それを聖性の力で劣位にさせよう、という『闘い』こそが、この『ジ・ハード(聖戦)』なのである。

 

『悪』が潜んでいると言った。それは『魔性』が潜んでいるということだ。そしてそれは全人間が持っている要素であり、聖性と魔性、そのどちらに傾くかで人の一生は決まってしまう。しかしどちらにせよ、どちらかに傾いたところでもう一方の要素は消えることはない。従って、いくら『聖性』を優位にした高潔な人間であろうとも、ガイ・ベラミイとアレキサンダー・ポープの言う様に、自分の中には『病原菌』が潜んでいる事実には変わりはない。だが、聖性もあるではないか。それが、ゲーテの言葉である。それでも人間は、捨てたものではないのだ。それが楽観視のプロ、ゲーテの言葉である。

 

楽観視

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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別役実『怠惰に見える人間がいるのは、彼がやや禁欲的な傾向をもっているに過ぎない。』 五島慶太『人間はときどき、努めて頭を空っぽにしなければだめだ。』 二宮金次郎『人はみな、財貸は富者のところに集まると思っているが、そうではない。』

 

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