Contents|目次

チェーホフ『共通の憎しみほど人間を団結させるものはない。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

人は、同じ方向を向いて何かをするとき、その人と協調できている気分になるという。映画観賞でもいいし、趣味でもいいし、スポーツでもいいし、何でもいいが、それらを思い出せば納得できる話である。人は、同じ方向を向いている人と共鳴し、その逆で、違う方向、しかも真逆の方向を向いている人とは、敵対することもある。『敵対する』と聞いてピンと来ない人は、思慮浅いだけだ。平和が好きな人は、人殺しを憎むはずだ。その時点でそこに相反する人間関係が成立する。

 

アメリカの詩人、ディキンソンは言った。

 

世の中にはダイバーシティ(多様性)がある。それを知らないわけではあるまい。人間は、自分と価値観の合う人間を好んで見つけ出し、その人物が自分の味方だと『錯覚』するのである。では、なぜ『錯覚』かというと、例えば、それを利用した詐欺師のことを考えればいい。つまりこういうことだ。

 

『別に同じ方向を向いている=同士』

 

という図式は成り立たない。だから錯覚なのだ。もちろんその錯覚から始まって心を開き、それがきっかけで盟友になるケースはあるが、それとこれとは違う。その図式が成り立たないということを知るべきである。しかしここに働く『錯覚』の力は甚大で、こと、それがマイノリティ(少数派)であればあるほど、その発見をドラマチックに思い込む節がある。

 

(運命の人だ!いないと思っていた!)

 

と言う具合である。チェーホフの言うように、普通『共通の憎しみ』を持つ人は少ない。マイノリティだ。マジョリティ(多数派)の典型例は『世界平和を望む人』だが、それは漠然としすぎていて、定義として広すぎて、実態がつかめない。

 

 

宗教も違う。それぞれに思う『世界平和の形』が違うのだ。だからまとまりは曖昧なままである。だがこれが、マイノリティであればあるほど実態の把握は容易である。ピンポイントで共鳴できる。それが『共通の憎しみ』となると、更にヒートアップする。元々『憎しみ』とは、ヒートアップした感情の形なわけで、そんな狭い方向を見ている人はまるで、運命の人そのものである。そこにある団結力は異彩を放つ。だが、それは『錯覚』の可能性がある。私もかつて、非常にこの話に関わりのある経験をした人間の一人だ。

 

 

関連リンク:ワイパー『人は共通の敵を持つと 隣の者を味方だと錯覚する』

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

特別情報

当サイトにある500人の偉人の8000の名言は、ぎゅっと集約して『38』にまとめられます。人間がいる以上未来永劫廃れることのないこの情報を、決してお見逃しなく。

 

『38の黄金律』へ

 

名言一覧

名言一覧(厳選した500人の8,000の格言)

 

Pickup名言

8000の言葉から名言がランダムに表示されます。偶然あなたに突き刺さる言葉に出逢えるかも∠(`・ω・´)✧!?

名言AI

西洋の諺『ある男がはじめて君をあざむいたときには、彼を辱めるがいい。しかし、その男がもう一度君をあざむいたとしたら、君自身を恥じるがいい。』 カミュ『革命的精神はすべての人間の条件に反対する人間の抗議のうちにある。』 シラー『汝の運命の星は汝の胸中にあり。』

 

関連する『黄金律

『人の評価に依存することの愚かさを知れ。依存しないなら強い。』

同じ人物の名言一覧

チェーホフの名言・格言一覧