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アラン『仕事の幅を広げるこうした冒険は、また心の幅をも広げ、自己認識に風景をそえるものだと、私は言いたい。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

よく、『自分探しの旅に出る』と言うだろう。それは本当にその通りなのだ。馬鹿にする風潮も微かにあるが、馬鹿にすると、逆に馬鹿を見るのでやめた方が良い。本当に『新しい自分』を見つけられるのである。これは、本当の事なのだ。例えば私は、日本の世界遺産を全て観て回ったが、屋久島に行った時の話だ。その時はまだ私も、『馬鹿にしていた側』だった。

 

 

この写真は当時の本当の写真である。私は、このつり橋から『落ちるふり』をして、同行者を笑わせてふざけていた。大声で叫んだために、人が振り返った。その時の、冷たい目線も妙に引っかかっていた。私は10代の悪友との遊び方がまだ抜けきれていなかった。そうやってふざけないと、遊んだ気持ちにならなかったのだ。しかしその後、屋久島の洗礼を浴びることになった。縄文杉まで、まだまだあるというのに、大雨が降ってきたのだ。

 

往復の距離は、実に20km。その途中は登山コースなのだから、土砂降りの雨の中、ふざけた気持ちで、その目的を達成するのは容易ではなかった。だが、一度決めたらやり遂げるタチだ。途中で引き返すくらいなら、なぜわざわざ屋久島まできたのか。そういう断固とした気持ちが、私の足を前へ前へと進めていた。

 

服に沁み込んだ雨の水が冷たくなってきた。前日に吸い過ぎた煙草のせいで傷めていた喉が、悪化してきた。それでも前に進むしかなかった。気が付いたら口数は減り、一歩一歩、ぬかるんだ山道で足を滑らさないように、まるで山と一体化するかのように、黙々と歩いていた。

 

そしてようやくたどり着いた。推定樹齢7000年とも言われる、『縄文杉』である。

 

 

結構大変だった。

 

登山をすることは、思ったより大変だった。『山を舐めるな』という言葉の意味も、ようやくわかった。それまでの私は、完全に舐めていたのだ。それで命を落とす人も大勢いる話は知っていた。しかし、知らなったというのが正しいだろう。何しろ私は、なめていたのだから。

 

その日私は誕生日だった。私は、一生忘れない誕生日となった。旅が終わり、こじらせた風邪が回復した頃、私は、屋久島に置いていった未熟な自分の人格を思い出し、恥を知り、そして感慨に浸っていた。それから私は、二度と旅でふざけた真似をしないと誓った。

 

(旅と旅行とで、分けよう。旅は、真面目にやらなけばならない。)

 

やるときはやる。遊ぶときは遊ぶ。人生にとって必要不可欠な『メリハリ』の心を覚えた私は、旅に出て本当に良かったと、確信している。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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エルバード・ハバード『友人とは、あなたについてすべてのことを知っていて、それにもかかわらずあなたを好んでいる人のことである。』 梅崎春生『近頃の若い者云々という中年以上の発言は、おおむね青春に対する嫉妬の裏返しの表現である。』 川上哲治『周囲からどう評価されるか、という不安や心配から自らを解き放って、 自分の想念を「無の境地」に置けば、問題の所在が良く見えるようになります。』

 

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