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考察
つまり、神格化された人間は、『偉大ではない』のだ。ということは、多くの人が畏敬の念を抱く、
孔子、
ブッダ、
キリスト、
彼らが神格化され、『人の上に立つ神』なのであれば、彼らは偉大ではない。それがわかったとき、彼らを崇拝する信者たちは、どう行動するつもりだろうか。普通なら、その神格化を止める。しかし、盲信状態から抜けられないのなら、そのまま『神様仏様』だとかなんとか、その言葉の意味も分からないまま、手を合わせ、念仏(の意味も理解していないのに)を唱え、その神格化を止められない。
彼らの教えをよく聞くと、彼らは自身が神格化されることは望んでいなかったのだ。つまり、彼らは真に偉大な人間達だった。問題なのは、それを後付け的に、亡くなった後に勝手に神格化した、凡人たちなのである。
マザー・テレサはこう言い、
フランスの小説家、プレヴォは言った。
もちろん、その過程の一つには、(仕方ない)と思えるようなシーンもあっただろう。例えば、
(だけど、自分一人では解決策がわからない。偉大な人物、先生たる人生の師の教えを少しでも理解する為に、彼らの像を作り、毎日を戒められるように努力しよう)
などという人間の心を俯瞰的に見た時に、決してその光景を『馬鹿だ』と否定することは出来ない。むしろ、自分を戒めようとするその気持ちはとても立派である。しかし、それとこれとは違う。彼らを神格化することは『彼らの教えの曲解』であり、侮辱とさえ捉えることが出来る。何しろ、捏造なのだから。そこにはすでに、かれらの教えは存在しないのである。
人の上に立つ人間(神)などいない。『神』は『いる』のではなく、『ある』のだ。もし、『我こそは人を司る神だ』と言う人間が現れたのなら、そこにいるのは、単なる『力に支配されたどこにでもいる人』である。
関連リンク:教えを歪曲させた凡人、偉人が説いた真理
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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