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ヴォーヴナルグ『哲学とは、ある種の人々が大衆を馬鹿にするために装う古い流行である。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

『哲学』が『古い流行』となるのであれば、哲学というものは過去の産物であり、たとえば紀元前に流行したならば、それ以降にある『哲学』は、全て無意味なものという印象を受ける。しかし、現代においても哲学は存在するし、生き方、死に方を考える全ての人間の思考は哲学的であり、哲学者を名乗る人間以外にも、哲学者はたくさんいて、哲学的思考は常に行われているので、過去の産物、古い流行、という考え方は、首をかしげざるを得ない。

 

 

しかし例えば、『ある種の人々が大衆を馬鹿にするために装う』というところだけを断片的に見ると、哲学的思考を持つ人と、そうでない人との間には、確かに一線が引かれていて、(そうして生きるのは違う!)という主張が垣間見える以上、哲学的思考を持つ人は、(間違っている人が多すぎる!自分は正しい道を行きたい!)ということで、自分を他の人間よりも崇高な存在だと自覚している印象がある。

 

もちろん、アファメーション(自己効力感)といった、(自分ならきっと出来る!)と言い聞かせ鼓舞させる、自己暗示の意味もあるから、一概にそれは否定できない。むしろ、現代で言えば野球のイチローもサッカーの本田圭佑も、皆、群を抜く結果を出す人間は、皆このアファメーションに長けていて、自分なりの哲学を持っていて、間違いなくその他大勢の人とは一線を画している。

 

そしてイチローが、日米通算3000本安打が迫っていた頃、『やはり、重圧がありますか?』という記者の質問に対し、

 

と言ったこと一つ見てもわかるように、彼ら自身も、その『線』の存在は自覚している。だとしたら、ヴォーヴナルグの様な言い回しも、あながち完全否定は出来ない。しかし、『大衆を馬鹿にする』のと、『大衆に蔓延しきっている常識を疑う』のとでは、まる印象が違うように、私はあまりこの言葉が腑に落ちない。

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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