名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
フランスの作家、ロマン・ロランはこう言い、
ローマの哲学者、セネカは言った。
洋服は、たった一日着ただけで、汗を吸い込み、様々な汚れを付着させ、異臭をまとい、洗濯を必要とする。『命』も同じだ。『命の洗濯』が必要なのである。私が書けるのは、私の父と、かつての恩師の話だ。私の父親も強いストレスで肝臓がんになって死去した。父親のことは複雑なのでここでは割愛するが、恩師のそれは、衝撃的だった。
40歳前後だった当時の彼は、『歩かない』。歩くときは必ず、『早歩き』だ。剣道は5段。地元の消防団にも入っていて、フルマラソンも常に参加する。声は大きく、性格はまっすぐで、それ故にどこか抜けているところがあったが、そこがまた愛嬌があって、人気者だった。彼の上司は、その人よりもしっかりしていて、剣道も6段だった。上司は言った。
そんな彼は、自分の生徒である問題児のことを真剣に考えすぎ、頭の髪の毛が全て抜け落ちてしまったのだ。私は正直、こんなに真っ直ぐな人間を見たことが無かったし、この世にいるとも思っていなかった。
私は当時、17歳だった。その時の私の心は、何かの外部要因に対して、ひどく感銘を受けるとか、そういうこととは無縁の状態だった。両親に宗教を強要され、悪友たちと非行を繰り返し、父親がガンで死ぬと聞いても、『そりゃ死ぬだろ』と言い捨てるような、そういう人間だった。心が歪曲しきっていたのだ。
その、捻じ曲がりきった私の心と、腐った目が、背も私よりずっと小さく、どこか抜けている、声の大きいその人を見て、そして頭の髪の毛が全て抜け落ちる様をこの目で見て、まるで清らかな聖水を点眼したような感覚で、浄化されていったのを覚えた。それと同時に、
(どうしてもっと器用に出来なかったのかな、父親もそうだが、ストレスとの上手い付き合い方を知っていれば、こんなことにはならなかったのに…)
という感想も強く抱いた。現在31歳になった私は、父親、恩師という極めて大きな人間関係で学んだことも手伝ってか、常に、ストレスとの上手な付き合い方を考えるような人間になった。
私の部下には『吃音症』という、黙り込んでしまう病気を患った人間がいて、それを知らないお客が、その態度について怒り、クレームが入ることもある。私も何回、いや、何千回『同じ注意』をしたかわからない。7年間、同じ注意をする心境がわかるだろうか。
確かに教育の神、森信三は言った。
それでも淡々と、相手が理解するまで何度でも注意するのが、真の教育者だ。しかし私は、もちろん彼だけではなく、それ以外にも人生のストレスがたくさんあって、この持ち前の繊細な心でそれらに向かい合うと、親が肝臓がんになったこともあり、いつ病を患って死んでしまうかわからない。恩師の光景も脳裏に焼き付いている。従って、私はこのヘロドトスの言葉の意味を、深く噛みしめているのだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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