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シラー『人間はひとりひとり見ると、みんな利口で分別ありげだ。しかし、集団をなせば、たちまち馬鹿が出てくる。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

偉人

ふむ…。

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考察

この事実には私は小学生頃から気づいていた。私は『人間の変貌』について、敏感だった。その理由は、それよりも更に遡って、10歳にも満たない頃、父親に、兄弟と従兄弟の兄弟、4人がいる状況で、私が、父親の威厳を示すために利用され、いきなり投げ飛ばされ、そして『痛み』を覚悟していなかった当時の私は、ただただ父親が『理不尽な虐待者』にしか見えず、泣くのを必死にこらえながら『死ね!』と叫ぶと、『親に向かって死ねとは何だ!』と言って、更に叱りつけられたことが、原因なのである。

 

 

私はそこから先、17歳で父親が死ぬまで、何度思ったことだろうか。

 

(あの時、お前が謝っていれば、全ては上手くいったんだ。)

 

私は、見栄や虚勢によって人間の心境が変貌することに、とても敏感な人間になった。小学生の頃は、二人でいると自分の味方の様なそぶりをしていた人間が、集団になると強気になり、徒党を組んで、弱者を虐める様なイメージで態度を変貌させる同級生を見た。私もやんちゃだったから、それに屈して虐められても、逆にいじめ返したり、ということをしていたのでその方向にいくことはなかったが、私は知っていたのである。人間には、『聖性』と『魔性』の両面が備わっているということを。

 

聖書における『ヘブライ人の手紙』には、『父が子供を叱るとき』について、こう書いてある。

『神が自分の聖性を子に与えようとしているのだ』

 

つまり人間には『聖性と魔性』の両面がある。

 

 

その内、父が子を叱った場所には『愛(聖性)』が宿り、『魔が刺した』人間には『罪(魔性)』が宿っていることになる。だとしたら、見えて来るのは『聖性を優位にし、魔性を劣位にする』ということで、そこにあるのは、魔性と聖性の真剣勝負である。更に言えば、昨今一部の狂信者が世界を騒がせているが、イスラム教における『ジ・ハード(聖戦)』とは、何も人を惨殺することを許可する、という凶悪な概念ではない。

 

『神の為に奮闘する』ことを意味し、つまり、その『神』というものは、しばしば『愛、真理』と『=』であると考えられるわけで、例えば、『人に裏切られ、殺意を覚えた』というとき、そこに現れるのは間違いなく『魔性の疼き』であるわけだが、しかし、それを聖性の力で劣位にさせよう、という『闘い』こそが、この『ジ・ハード(聖戦)』なのである。

 

我々人間は、憑りつかれたように、態度を豹変させてしまうことがある。例えば、『魔が刺してしまった…』と言って、後になって罪を悔いる人間がいるように、まるで、その時は我を見失っていたのだ。

 

 

見栄、虚勢、怠惰、嫉妬、人間には魔性が備わっている。それに支配され、憑りつかれた人間は皆、人間の威厳を奪うべく超えてはいけない一線を、超えてしまうのである。

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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