名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
この言葉を考えた時に見えてくるのは、世界に広がる多様性だ。国家、言語、文化、慣習、宗教、この世界の至る所に目を向けると、その場所特有の要素が確認でき、世界は多様性に満ちているわけである。この言葉からは、『その多様性はいい』という印象を受けるわけだ。『しかし、』と、その後に続くメタメッセージが隠されているわけである。問題なのは、そこにどんなメタメッセージがあるかということだ。単純に考えれば、『争いをしてはいけない』という倫理的な話になる。私がここで考えたいのは、以下の内容だ。
日本文芸社『脳とカラダの不思議』にはこうある。
一般の動物は、育てやすい季節に出産を行えるように発情期というものが脳の中にプログラミングされているが、人間の場合はいつでもセックスが可能だ。これは、脳の中の大脳皮質が深く関係している。生殖に関するメカニズムを担っているのは脳幹にある視床下部であるが、人間の場合は大脳皮質の前頭連合野も性行動に深く関係している。もし、視床下部だけに性行動が支配されているとしたら、人はひたすら欲望の赴くままにセックスを求めて、社会的な秩序はあっという間に崩壊してしまう。
つまり、人間というものは、何を考えているか、何を知っているか、何を信じているかは、千差万別だが、しかしそれを『表面化』するということになると、途端に『問題』が起き、いざこざが巻き起こってしまうわけだ。だとしたら、表面化しなければいいのか。
『GTA(グランド・セフト・オート)』という、ゲームソフトがある。このゲームは正直、『なんでもあり』だ。しかしそれがウケてこのGTAは、エンターテインメント業界の売上のギネス記録を持っているあの、ハリー・ポッターシリーズの最終巻、『ハリー・ポッターと死の秘宝』を大きく上回り、1週間で5億ドルもの売上を上げたのだ。人間は本当は、『制限』がなければ、どこまでも暴走する。しかし、実際には制限があるから、こうしたゲームが爆発的な記録を生み出す。実際の世界に制限がなければ、このゲームも大して売れることは無いだろう。
この事実を考えると、ゾッとする人間もいるだろう。しかし、ゾッとするなんて、いかにも人間なわけだ。動物や昆虫はどうだ。彼らに理性などあるのか。人間は、他の生命とは一線を画す存在であるようい振る舞っているが、実際は、単なる地球に住む生命体の一部であり、宇宙の覇者ではない。しかし、確かにこの人間が生きる世界には『概念』が浸透していて、その一線を超えると、人は、『人』でなくなってしまう。『考えている、知っている、信じている』だけでは、問題にならない。問題になるのは、それを表面化した時だ。法律、仁義、道徳、倫理、大道といったものは、まるで、地球を囲む大気圏。その一線を超えたら、人は、人でなくなってしまう。人間にとって重要なのは、何をするかだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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