名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!
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考察
なぜそれをしたいのか。なぜそれをやらなければならないのか。自分がこの人生でやりたいことはなにか。本当に今日やることはそれでいいのか。そういう葛藤は、自分の命の日数が少なくなればなるほど、色濃く頭の中をよぎるようになるものである。
最初はそういう葛藤はなかった。それは、周りを見渡せば親がいて、家族がいて、テレビがあって、アニメが流れていて、食べて、飲んで、風呂に入って、プールへ行って、毎日毎日、同じような楽しい生活が繰り返されていて、それが当たり前だと思っていたからである。そういう葛藤をする暇なく、人生がみるみる流れていったのだ。
しかし、年を取るということは、それだけ過ごした時間の長さが多くなるということだが、それに比例して、その中で起きる出来事も豊富さを増してくるようになる。例えば、祖父母が死に、いじめがあり、両親が死に、事故に遭い、両親が離婚し、自我が芽生え、心に虚無を覚え、好きな人が出来て、別れ、出会い、それを繰り返し、喜怒哀楽をたくさん経験する。そういうことは、かつてはなかった。幼少期はただただ、気が付いたら時間がみるみる流れていくだけだった。生きるのに夢中で、時間があっという間だった。
そしてその後、生きていくことが辛くなることもあり、生きている喜びをこの上なく味わうこともあり、深い悲しみと、絶望に打ちひしがされ、物事を達成したときの快感を覚えるようになり、まるでその頃は、人生と無我夢中で闘う時期だった。そしてそういう時間も、いずれ過ぎ去っていく。
夢中で、闘って、失敗し、葛藤し、歳を取ればとるほど、まるでダイヤの原石が転がり続けて無駄な石をそぎ落とし、輝かしい宝石に完成するイメージで、人間の意志や、命も、真価を発揮するようになる。なぜそれをしたいのか。なぜそれをやらなければならないのか自分がこの人生でやりたいことはなにか。本当に今日やることはそれでいいのか。
たった一度のこの人生で、祖父母や両親のようにいずれ必ず朽ち果てる命の中で、幾多ものドラマを経て、繋がれてきたこの命のバトンを、どのように次の世代に渡すことが最善なのか。どのようなバトンを渡すことで悔いを残さないのか。人間が生きた数だけ、そういう葛藤と、ドラマがあった。そして物語は続いていく。一つだけわかっていることは、我々がやるべきことなのは、命の無駄遣いではなく、命を使い切るということだ。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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