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考察
私もタモリがこの発言をするのは何回も見てきている。その発言をする度に『なぜ友達がいらないのか』という理由を説明しないタモリだから、何度かは相手に反論されて首を傾げられ、タモリだけが偏屈なジジイに見えてしまい、終わってしまうこともあった。
そういうタモリを見ていて思うのは、単純に生放送だから時間がないということと、『言わなくても理解してほしい』という願いが他人に対してどこかにあって、説明してしまえば、間違いなく高齢であり、名の知れてしまった自分に対し、気を使い、話を合わせ、理解してもいないのに理解したつもりの、エセ理解者が現れてしまうから、そういう人間を見たくないから言わないのだ、という印象を受けた。
その証拠に、『話がたまたま合った』という人を見つけた時には、いつもとても嬉しそうにしているのだ。
そんなタモリが、『ヨルタモリ』で言ったのはこうだ。
『友達なんかいなくていい』という言葉を短絡的に捉えた人間は、特に30代以下の人間によく見られたが、必ず皆、首をかしげていた。しかし、年齢を重ねてくるとタモリの言葉の意味を理解してくるようになり、深い言葉なのだと思って、慎重にタモリの意見を聞く人が見受けられるようになる。その首をかしげた人間らは、タモリが言う『友達』の意味をよく理解していないのである。本当の、真の理解者であり、真友。それこそが友達であり、その他の人々は、単なる『顔見知り』なのだ。
キリストよりも100年も前に息をしていた共和制ローマの哲学者、キケロは言った。
つまり、多くの人間は、キケロの言うように『友情に依存』してしまっていて、だからタモリの意見に首をかしげるわけだが、タモリは、『依存するな』と自立を促しているのであり、『依存すると、友でない人間を友だと思い込み、結果傷つくだけだ』と、暗に助言をしているのである。
小説家、小林多喜二は言った。
本当の友達というものは、そういないのだ。最初からそう初期設定しておくことで、過度に期待したり、裏切られてショックを受けることも無い。
美輪明宏は言った。
タモリの様に、複雑な人間関係を持って生まれた人間の発想として、これは、ごく自然なものなのである。
また、もう一つ書き加えることがある。タモリはよくテレフォンショッキングで、
と言っていた。つまりタモリの頭の中には『最近の若者が、友達がいないことが恥だと思っている』という考え方があるわけだ。それを考えると、この言葉はそんな若者たちに向けてのメッセージだとも言えるだろう。
そういうメタメッセージ(暗にこめられているメッセージ)が、タモリのこの言葉から聞こえてくるのである。
追記:
ちなみにタモリは『ビストロスマップ』の最終回でもこの言葉を言った。そして、ビストロスマップ支配人の中居正広に、
中居正広
と聞かれると、嬉しそうに、
タモリ
と言った。
SMAPの黄色。それはもちろん、草彅剛である。
※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。
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