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アラン『実際には、幸福や不幸の原因というものはなんでもないのだ。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

『実際には、幸福や不幸の原因というものはなんでもないのだ。いっさいは我々の肉体とその作用とにかかっている。そしてどんな頑丈な体格だって毎日、緊張から沈滞へ、沈滞から緊張へと、しかもたいがいは食事や、歩行や、注意の努力、読書、天気の具合などにつれて、移っていくものである。君の気分は、それによって上下すること、まるで波の上の舟と同じことだ。そういうものはたいていは取るに足りないものである。何かしているあいだは、少しも気にならない。ところが、それを考える暇ができ、丹念に考えだすと、たちまち小さな理由が大挙して押しよせてくる。』

 

 

気分屋というものは、常に一喜一憂している。私の母親などはその典型である。こういう人間を見ていると、とても『不安定』に見える。母親はクリスチャンを自称していて、もう30年以上も聖書をバイブルとして崇め、同じ思想を持った人間の集いに参加し続けている。事実、その集いにいる人間に私も幼少期に触れて来たが、中には良い人もいる。だが、悪い人もいた。

 

そんなものだ。別に、どこどこの宗教に属しているからといって、あるいは警察だからといって、そこには善人も悪人もいるものだ。人間なのだから、それは当たり前のことである。しかし例えば母親は、少し『依存』しているところがある。まあ、30年以上もそれを続けていること一つ考えてもわかるが、その様な活動に触れている時は、実にリラックスしていて、心が満たされている『ように見える』。つまり、その活動の範囲外にあるときは、心が枯渇している『ように見える』。

 

ように見えるわけだ。つまり、見えるだけで、彼女が実際に、それで『幸せ』か『不幸』なのか、という事実とは関係がないのである。彼女は本当に、私にクリスチャンになることを強要しておいて、あれだけのことがあって、それでも尚、その信仰を盾にし、自分だけが正しい道を歩いている、と断言するつもりだろうか。家庭が崩壊してでも、依存する価値があるのか。イエス様に祈りを捧げる前に、対話するべき人間はいないのか。

 

彼女はとても『気分屋』である。自分の心が望む結果になると心が躍り、そうじゃないときは沈んでいる。私にクリスチャンになってもらえれば、家族みんなでクリスチャンになれて『幸せ』であり、私がそれを拒絶することは、『シナリオ通り』の展開ではなく『不幸』である。だが、私はそんな母親がいてよかった。父親はもうずいぶん前に死んだが、この両親の下に生まれたことを、私は間違いなくプラスの方向に持っていくつもりである。それをするのも、それをしないのも、全て私の意志一つにかかっていると、途中で気づいたのだ。

 

私はこの両親の下に生まれたことにより、圧倒的な主体性を手に入れることが出来た。そうじゃなく、順風満帆で、私の『シナリオ通り』なら、こうも燃えあがるエネルギーは捻出されなかっただろう。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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