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川上哲治『怖いのは「小義」に惑わされて「大義」を見失うことです。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

『怖いのは「小義」に惑わされて「大義」を見失うことです。人間は誰しも他人から悪く思われたくないという私心を持っています。とりわけ、プロ野球選手は年俸で生活していますから、試合に出てナンボ、打ってナンボの世界です。その生殺与奪を監督は一手に握っているわけですから「一回くらいはチャンスをあげよう」「たまには大目に見よう」という気持ちも出てきます。しかし、その甘さが勝ち星を逃がす失敗につながるのです。』

 

『生殺与奪(せいさつよだつ)』というのは、生かすも殺すも、与えることも奪うことも、全てその権利を与えられている、という状態のことを言う。従って、監督しては、まさに選手の生殺与奪の権利を持っているわけだから、特権の乱用や越権行為にひた走る行為は、言語道断なわけだ。彼らに嫌われない為には、彼らに活躍の場を与えてやればいい。だが、そこにもし同情的な情けがあるのなら、それは逆効果になる場合もある。

 

例えば、今や誰もが知る存在となった一流選手、元楽天のマー君。彼は、野村監督に指導されていた20歳やそこらの時代に、記者に対してこう言っていた。

『別に褒められたいとは思わないです。褒められて喜ぶということは、『お前はここまでの人間だ』って言われているのと同じだと思うから、褒められて喜ぶのは、二流だと思います。叱られるということは、『お前はまだまだ伸びる』って言われているのと同じだと思うから、叱られて喜べなければ、一流にはなれないと思います。』

 

 

彼がもし『情け』などをかけられていたなら、彼のあの反骨精神あふれるエネルギーは、存分にその実力を発揮しなかったかもしれない。また、違う場面で私が思い出すのは、お笑い芸人『笑い飯』の件だ。9年連続で決勝進出した彼らが、最後のM-1の優勝者となったとき、審査員だった松本人志は、彼らにこう言っていた。

 

松本人志

(最後くらい)獲らせてあげたいなって。

 

しかしそれを受け、明石家さんまが『さんまのまんま』で言ったのはこうだ。

 

獲らせてあげたいってことやねんけどもやな、お前らあのまま最後まで優勝しなかった方が格好良かったで!

明石家さんま

 

彼らが実力者でありながら、歴史的な人物とまでは言われない理由は、このあたりにあるのかもしれない。

 

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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