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西郷隆盛『急速は事を破り、寧耐は事を成す。』

名言と真剣に向き合って、偉人の知恵を自分のものにしよう!

ふむ…。

運営者

考察

『寧耐(ねいたい)』とは、落ち着いて耐え忍ぶこと。また、『急がば回れ』とは、急ぐときには、危険な近道より、遠くても安全な本道を通るほうが結局早い。という意味。これらの智恵の背景にあるのは、『風林火山』の兵法でもある。『動かざること山の如く』。時にはこういう一手が、道を開拓する。

 

あるいは中国の名軍師、李牧(りぼく)は、

 

と言って、実に数年という時間をかけて、敵を欺き、戦いに勝利した。この『数年間山に徹する』ということが、普通の人には本当に出来ない。耐え忍び、機会を待つということはとてつもなく強い意志とエネルギーがいる。例えば、2009年に放送された『記録よりも記憶に残るフジテレビの笑う50年 〜めちゃ2オボえてるッ!〜』で、制作の港浩一バラエティ制作センター局長は、勢いが衰えてきたバラエティ界、日本のテレビ界に対して、こうコメントしていた。

 

港浩一

今は耐える時期。

 

だが、あれから8年、2017年現在を迎える今になっても、その『機会』というのは訪れていない。あの言い回しだと、

 

『いつか昔のように、めちゃくちゃなことをやっていい時代が来る』

 

というニュアンスが含まれていたが、8年経った今でも彼らの期待通りの結果は訪れていないと言っていい。

 

テレビ

 

つまり、百歩譲って耐え忍ぶことはできても、それで目的を達成できるかどうかは別問題なのだ。李牧の場合、しびれを切らした敵が数年後に攻めてきて、そこを返り討ちにし、勝利を収めることができたが、もしそのまま相手が攻めてこなければその話は武勇伝として語られていない。現在、世界ではイスラム国や北朝鮮等の問題がはびこっているが、この問題は一体いつから続いていて、そしていつまで続くのだろうか。その間、人々はただ耐えて忍んでいけばそれで本当に問題は解決するのだろうか。だが、そこまで考えてももちろん、時代のうねりや、大きな波に逆らうことはできない。見るべきなのは以下の記事だ。

 

『流行という、透明なドラゴンのフレア。』

 

それらの問題は一見すると『流行』と片付けることはできないが、しかし、透明のドラゴンが縦横無尽に暴れまわる様子に瓜二つである。

 

一つだけ言えることは、このドラゴンに逆らおうとしても無駄だということだ。流行という透明のドラゴンは、黙っていてもいずれあっけなくその場を過ぎ去っていくように、人間が急いで何かしても、何とかならないようなこともある。つまり、その場合は、だとしたら『耐え忍ぶしかない』のだ。そして適応していくしかない。

 

ちなみに、高速道路には3つ道が並んでいるが、実は、一番早く目的地に到着するのは、一見すると遅い車両ばかりが走る、『左車線』である。追い越し車線である、『右車線』ではないのだ。これもまた、人生という道の開拓の、兵法である。焦っても駄目だ。人間の思い通りにはいかないということを悟るべきである。

 

 

MEMO

※これは運営者独自の見解です。一つの参考として解釈し、言葉と向き合い内省し、名言を自分のものにしましょう。

 

 

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『耐え忍ぶことができる人間でなければ、大局を見極めることは出来ない。』

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