名言を自分のものにする

広告

 


会社の動きを鈍らせる『余分な脂肪』になるな


会社の動きを鈍らせる『余分な脂肪』になるな

未曾有の時代、大手企業の間では、正社員を含む人員削減が相次いだ。その背景にあるのは世界の不況、会社存続のためには当然の決断なのだ。
メディアや一般人からは批判の声も聞こえるが、経営者の判断としては、優れているのだ。

日産          2万人
ソニー         1万6千人
パナソニック     1万5千人
三洋電機       1200人
NEC          2万人
日立          7000人
パイオニア      1万人

『デキル社員』を残し、『デキない社員』を削る。これは、会社として当然の判断である。それまで削られなかったのは、『安定』があったからだ。

豪華客船、タイタニックでもそうだった。
タイタニックでは、最上部が富裕層。下に行くたびに貧民、という形になっている。
下には大した設備はないが、乗せておく分には問題ない。
微量だが搭乗料金も取れるし、かき集めればそれなりの収入になる。
いわばこれは、『ロングテール』だ。

しかし、いざ船が沈むとなれば話は別だ。先に救出されるのは、上にいる富裕層たち。救命ボートの数だって限られている。もちろん、貧民たちは怒るだろう。

『なぜ後回しなんだ!』『早く助けろ!』と、自分たちの意見を主張する。
まるで、現代の派遣切りされた人たちと、同じような主張の仕方だとは思わないだろうか。

『俺たちにも権利があるんだ!』『派遣切り反対!』

しかし彼等は、『デキる社員』だったのか?
その貧民たちは、『そうなる』ことが予測できなかったのか?
『そうなる』ことが嫌だから、『努力』して、船の上に乗ることは、考えなかったのか?

人事政策として、『無駄な脂肪をそぎ落とし、会社を筋肉質にする』という概念がある。
日立、などは『社員に優しすぎる』という環境だった為、このような機会が会社を
筋肉質にするいい機会だという声もある。

デキない社員。努力を怠る社員を甘やかしたり、優遇したりするということは、会社にとって、『余分な脂肪を蓄える』ということと、同じことなのだ。

売上を上げれば給料は上がるが、もし自分のレベルを上げず、余分な脂肪を蓄えたままそぎ落とす努力を怠れば、いずれ、その『金だけでつながった関係、信頼』はすべてはがれおち、『金の切れ目が縁の切れ目』、唯一つながっていた『金』を産まなくなったとき、使い捨てられるのが落ちだろう。
ダイエットを究めようとしている俺から言わせれば、余分な脂肪というものは、すぐに落ちるものではない。

蓄えた期間の分だけ、そぎ落とすのに時間がかかるという。10年甘えてきたのであれば、10年かけてそぎ落とさなければいけない。つまり今からその努力をしていないと、いつまでも落ちることはないのだ。

もし『10年後も今と同じく、自分の人生を楽しむ』つもりがあるのであれば、そろそろ”ダイエット”と向き合う必要があるかもしれない。

 

 


by:一瀬雄治 (Yuji Ichise)
サルベージエンタープライズ株式会社代表取締役社長。
1983年、東京都生まれ。


会社の動きを鈍らせる『余分な脂肪』になるな

スポンサーリンク

広告

↑ PAGE TOP