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カードローンの審査基準は多岐に渡り、その項目は各社共通している所も多いですが何に比重を傾けているかはカードローンの審査を行っている金融業者によって異なります。一般的に言われている審査基準とその目安は調べようと思えばインターネットで情報収集することが出来ますが、それらはどれも「このくらいの条件を満たしておけば大体どこのカードローンも通るだろう」という非常に曖昧なものでしかないでしょう。そのため、どうしても通したいカードローンがあるのであれば地道に口コミを収集し、年収や負債額等自分の条件と似通った人の審査通過実績を分析し、対応策を練って行くしかありません。運が良ければ通したいカードローンに精通していると思われる個人サイト等に辿り着くでしょうが、審査はケースバイケースですので慎重に見極める必要があります。
一般的に言われているのは、勤続年数は最低でも1年以上、出来れば2年以上であることが望ましく、勤続年数は長ければ長い程良いということです。また安定した収入であればアルバイトやパート勤務の人も申請可能なカードローンも増えてきましたが、やはり正社員であることに超したことはなく、更に欲を言えば公務員であるに超したことはありません。ここで見られるのは安定した収入が見込めるかどうかです。勤続年数が一年未満の場合、その仕事にこれからも就業し続けるのかどうか判断が付き難く、また言葉は悪いですがすぐに辞められる拘束性の緩いアルバイトよりも正社員である方が安定した収入への信用度は格段に高いのです。
また、他社借入額とその件数は少なければ少ない方が良いです。当たり前のことですが、金融業者は完済されることを前提に融資の審査を行います。そのため、少しでも回収率の下がる要因があるのであれば融資はされません。他社借入件数ですが、1社のみ、あるいは2社であるのならば問題はないでしょう。しかし、3社以上になってくると話は違います。負債総額に関わらず、他社借入件数が3社以上ある人は「自転車操業をしている」「収支のバランスが取れていないお金にだらしのない人」とみなされてしまう可能性が高いのです。そのため、金利の高い借入先から順に完済して行き借入件数を2社以下に減らす必要性があります。
また、総量規制内の融資希望額で申請したとしても、信用情報機関で調べた結果、負債総額が年収の3分の1以上になっている場合は完全にアウトです。これもまた返済能力のない人であるとみなされて融資は下りないでしょう。
冒頭でも述べたように、審査において何に重きを置いているかは審査をする金融業者(たいていの場合消費者金融がその役割を担っています)によって異なってきます。例えば、何よりもまず債務者と連絡が取れることを第一と考えている金融業者の場合、すぐに解約したり破棄したり出来る携帯電話やスマートフォンよりも、家の固定電話を所持しているかどうかに比重を傾けているでしょう。また年収よりも勤続年数を重要視しているところもあれば、その逆もしかりです。こればかりは地道に情報を集めるしかないので細かなスコアリングに関しては半ば諦めるとして、通したいと狙っているカードローンの大体の審査難易度だけでも把握しておきましょう。
審査難易度にはカードローンが銀行系なのか信販系なのか、それとも消費者金融系なのかで随分と違ってきますが、最近では銀行系カードローンの審査が厳しいという風潮も大分柔らかくなって来ていますのであまり緊張する必要はありません。 大事なのは審査を行っているところが審査難易度を決めていると言う点と、落ちたところと同じ金融業者を審査に採用しているカードローンは避けていくことです。
避けては通れない審査項目のひとつに、在籍確認があります。これは申し込み書類に記載された勤務先情報が正しいかどうかを確認するための大切な作業であって、たいていの場合電話にて行われます。会社に電話がかかる場合があるが金融業者だと分からないようにするので安心するように、とオペレーターから説明されたことがある人も多いでしょうが、これは“電話がかかる場合がある”のではなく、“電話は在籍確認のために絶対かける”と捉えて下さい。本当に金融業者からだと分からないようにかかってくるのか分からないため不安な人も多いでしょうが、カードローンの申請において金融業者から会社に電話を掛けるにあたり要件や社名を話すことは絶対にないので安心していいでしょう。それでは、どのように会社に電話がかかってくるのか具体的に見て行きましょう。
カードローンの申請において、在籍確認では金融機関の担当者の個人名で申込者あてに電話がかかってくる場合がほとんどです。コールセンターのスタッフは若い女性が多いため、申込者が社内で不倫の噂が立つのを恐れて男性を希望するケースも少なくないそうですが、その程度の希望でしたら対応してもらえるところが多いので相談員に相談してみましょう。また、在籍確認では勤め先の社員に向かって具体的な要件を伝えることはまずありません。本人以外が電話を取り、要件を確認して来た場合「本人に直接伝えなければならないことがあり電話した」とのみ繰り返し、適当にあしらって電話を切るので安心して下さい。
また、本人が出た場合にはその時生年月日やフルネームの確認などをする場合があります。この時、在籍確認を受けたことのある職場の人間には融資の申請を行っていることがバレてしまう可能性がありますので、心配な人は在籍確認前に相談員に相談してみて下さい。場合によっては柔軟に対応してくれるところもあるでしょう。さらに、この在籍確認はその名の通り「申請者が間違いなく今現在勤めている」ことの確認のために行っていますので、その確認が取れない場合金融業者と勤め先で少し会話が発生します。つまり、
「次の出社はいつであるのか?」と聞いたり、「営業で外出されてるということでしょうか?」と聞いて、本人がその日たまたま休みだったことへの確認やたまたま外出していることへの確認をとり、その後速やかに電話を切ります。問題なのは、ここで休職や産休だと発覚することです。多くの金融業者では、例え若干の休職手当が出ていたとしても休職や産休は無職扱いとなるためです。復帰の見通しが立たない状態でカードローンを申請することは絶対に辞めましょう。
人によっては、在籍確認で必ず会社に電話があると分かった場合には申込者の都合のいいような要求をしている人もいるようですが、それらの要求はほとんど聞き入れてもらえないとみて間違いないでしょう。一番多いのは、架空・実在に関わらず偽名や偽の社名を名乗ることの要求だと言われています。この在籍確認において偽名や偽の社名を名乗ることは法律で禁止されていますので、100%受け入れられないと念頭に入れておきましょう。また、要求を飲んでくれるかどうかは別として確実に審査に落ちてしまうだろうとされていることに、取次先の指定をすることです。在籍確認はその人しか出来ないなどと適当に言い、それが嘘でも本当でも特定の人への取り次ぎをするよう要求することは金融業者の不信感を煽るだけです。信用を落とす行為ですので、絶対に辞めましょう。
また、自分が絶対に電話を取りたいからと言って日時を指定しても受け入れてもらえないので辞めましょう。他の人が出たら不都合があるのかと金融業者は不審に思います。さらに、社に人がいる時間帯だと説明して日時を指定したとします。この場合、その日時に会社に電話はかかってきますが、カードローンの審査においてはその日時以外の時にもう一度確認の電話をかけていると思ってまず間違いありません。電話が通じなければ真実だったのだ、で終わりますが、電話が繋がった時は虚偽の申告をしたとして不信感が募り、審査に落ちてしまうでしょう。
残念ながら、在籍確認を避ける方法はありません。カードローンに限らず融資を受ける際には必ず在籍確認のため会社に電話がかかって来るでしょう。無職の人であったり、世の中に憚られる仕事をしている人の為にアリバイ会社というものが存在しますが、それらの会社はリストとなって金融業者に出回っているので利用しても無駄になると思っておきましょう。また、特殊なケースだとは思いますが電話ではどうしても在籍確認が取れない会社も中には存在するでしょうが、その場合社会保険証や給料明細等で確認を取ることが多いようです。在籍確認はごまかしが効きません。金融業者からバレることはないと安心して審査の結果を待ちましょう。
また、申し込みブラックと言われるかどうかグレーゾーンだと思うのであれば、融資に積極的なカードローンを探すことです。それも一度審査に落ちてしまった金融機関が保証会社に入っていないカードローンを探して下さい。慎重に申し込むカードローンを見極めなければ、更に申し込みブラックとして信用度が下がるでしょう。
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カードローンの審査に落ちる5つの理由と申込みブラックや嘘が招く事実
「最短即日融資」や「スピード審査」が耳にタコな昨今、そうであるのは金利が高い消費者金融系カードローンばかりだと勘違いしているひとは多くいるのではないでしょうか。銀行系カードローンはそもそも母体が大きいため元手に安定力があり、融資の際には低金利で借り入れることが出来るがその代わり審査が厳しく時間がかかることが特徴として挙げられていました。つまり、銀行系カードローンはあけすけに言えば個人に向かない融資方法だったのです。しかし、時代が変わるに連れてだんだんと世間のニーズは「手軽・気軽・最短」が求められる傾向にあります。銀行系カードローンもこれに合わせたのか、最近ではそれ程時間をかけずに審査結果が出ることが珍しくなくなってきました。
銀行で受ける融資と言えば個人より企業へ開かれた運用が一般的であり、バブルがはじけたあと、あちこちで人々は銀行カードローンよりも消費者金融系のカードローンを申請しました。バブル以前までを見てみるとカードローンと言えばそこまで需要はなく、従来の銀行カードローンを筆頭にほんの複数社がサービスを展開しているだけでした。もともと銀行のカードローンは対象者を個人としても正社員の役職付きか公務員に限定していたところがあり、それも融資可能額の上限が20万程とごく質素なものでした。そんな中、銀行カードローンに比べれば金利は高いけれど割合審査の甘いカードローンがあると聞けば、目先のことに捕われる人間の心理には消費者金融系のカードローンはひどく魅力的だったのです。個人融資・カードローン市場そう言った金融業界の多様化や飽和化が進み、現在個人融資のノウハウは持っているが企業としては弱体化した消費者金融系カード会社は銀行に吸収されつつあります。
つまり、母体を銀行に持つ銀行系カードローンは銀行の持つ安心感と他と比べると安い金利という利点を持ち、さらに個人投資のノウハウを身に付けた柔軟なサービスを提供してくれるというメリットがあるのです。またこのような銀行系カードローンはその個人投資のノウハウと本来持つ厳格な審査基準を上手く融合させ、スピード審査を実現させているところが少なくありません。審査を保証会社に任せている銀行系カードローンも少なくありませんが、それは傘下の子会社に任せているところも多く、より速い審査が期待されます。
申請するカードローンにもよりますが、最短で60分を謳っているところが多いようです。もっと現実的に言えば、借入履歴がクリーンな状態で必要書類を揃え、尚且つ朝一番に申し込みをすれば最短で60分であると考えた方が良いでしょう。実際には営業時間を過ぎてから審査結果が届くことなんてよくあることですし、そうなれば融資を受けられるのは翌営業日以降となります。また借入件数が複数ある人は返済能力を見極めるのに時間がかかりますし、在籍確認で手間取っても、他のチェック項目で手間取っても時間がかかる可能性は大いにあります。銀行系カードローンに限らず、どうしても即日融資を受けたいのであれば万全の体制で朝一番に申請しましょう。