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FXは銀行の定期金利のように、元本が保証され、固定の金利で必ず利益になる訳ではありません。元本が保証されないだけでなく、元本が大きく減少してしまう場合もあります。そして、レバレッジをかけると、最悪元本を全て失うだけでなく、借金を背負う可能性だってあります。それらのリスクを理解した上で、損する人ではなく、儲けている人の仲間に入れるように、頑張らなくてはいけません。
誰だってFXを儲けるために始めます。しかしながら実際に儲けている人はどれぐらいいるのでしょうか?これは統計をとる時期によって答えは大きく変わってくると思います。例えば、アベノミクスが始まった時にFXをスタートし、上昇トレンドだったここ2年余りはFXでも儲けている人は比較的多かったでしょう。ですが、2016年はまだ始まったばかりですが、2016年の勝率を聞けば、たぶん9割近くの人が損していると答えるはずです。世界同時株安が起きると、安全資産である円は買われます。その結果、円高傾向になり、円ドルを買うFXでは損をしてしまう結果になります。
投資の世界ではプロも素人も同じ土俵で戦います。資金力も情報量も、知識も経験、そして利用しているシステムの性能も、雲泥の差かもしれません。しかしそれでも、これだけ差があるからとハンディをつけてくれる世界ではありません。そんな中で投資信託でプロ中のプロでさえ、判断を間違えれば、大きな損失を出し潰れてしまう世界です。個人がどうすれば、そんな世界で生き残り、儲ける事が出来るのでしょうか?
FXの世界では儲けている人よりも、損をしている人の方が圧倒的に多い世界です。しかしそれでも多くの人が、儲けたいと相場に参加しています。では実際にFXで儲けている人は、一体どんな人なのでしょうか?FXで儲けるためにはどうしたらいいのでしょうか?もちろん、投資に必要な情報収集をして、その情報を分析し、そしてチャートと板の動きを見ながらトレードを行います。しかし、そこまでは最低限の基本的なものだと考えて下さい。それらをしていなければ、儲ける事は出来ないけれど、それだけしていても儲ける事が出来ないのがFX相場です。
では何をすれば儲ける事が出来るのでしょうか?実際に儲けている人のブログや書籍を読んでみると、共通している事があります。それは自分なりの勝ちパターンを持っているという事です。そのパターンは個人によって大きく異なります。自分の得意ジャンルで、自分に合う勝ちパターンを見つけ、周囲の環境に右往左往されない事です。
それは外部環境を一切無視しろという意味ではありません。FX相場ほど、外部環境に左右される相場はありません。しかし、みんながもうダメだと弱気になって損キリをしているからといって、同じように損キリをする必要はありません。自分の中の勝ちパターンのルールが崩れていなければ、そのままホールドしたり、逆に買い増しをし、自分の判断を見失わない事が重要だという事です。
FXで儲けている人とは自分の勝ちパターンを持っている人と言いました。それにもう1つ加えるのなら、精神的にタフだという事です。大きく資金を失う時にも、冷静な判断をし続ける事が出来るかどうか、そしてピンチはチャンスという言葉があります。誰もが売りたくなるような、暴落相場で買い手が誰もいない時こそ、恐怖にうち勝ち買う事が出来るかどうかで、儲ける事が出来るかどうか、大きく分かれると言えるでしょう。
またFXの相場はまるで生き物のように一刻一刻と変化していきます。過去のチャートは、参考にはなりますが、必ずにも過去と同じ手法で勝ち残る事が出来るとは限りません。むしろ、その手法が活用出来なくなった時に、いち早く臨機応変に動く事が出来るかどうか、相場の変化に対応して自分自身が変化する事が出来るかどうかで、儲ける事が出来るかどうか決まると言えるでしょう。
FXで損をする人はたくさんいます。ではどういう人が損をする人なのか、紹介したいと思います。
ビギナーズラックという言葉がありますが、最初の数回はFXのトレードで運よく儲ける事は出来るかもしれません。しかし初心者がFXで儲け続ける事が出来るほど、FX相場は甘い世界ではありません。世界中のプロの投資家がしのぎを削っている世界ですから、少しFXを勉強した初心者では太刀打ち出来ない状況だからです。
そのため初心者はまず勝つ事よりも、負けない事に意識してトレードするといいでしょう。負けなければ、次にいくらでもチャンスを待つ事が出来ます。プロの投資家は勝負をし続けなければいけません。しかし素人の投資家は、分からない局面では相場を休めばいいのです。休むも相場という言葉があります。無理に相場でトレードをして、損失を増やすぐらいなら難しい局面では休んで、上昇トレンドなど利益を出しやすい局面になるまで待てばいいのです。その休んでいる相場も、ただボーッとしているのでは時間が勿体ないですよね。例えば相場の動きを見て経験を積んだり、書籍を読んだり、セミナーに参加したりして勉強をしておきましょう。そして少しでも知識を増やして力を蓄えながら、利益を出しやすい局面がくるのを待つのです。
FXで損をする人とは、集団心理に振り回される人です。FX相場では、どんどん上昇してみんなが買っている時には、自分も買いたくなってしまいます。そして逆にどんどん下落している時には、売りたくなってしまいます。相場とは上手く出来ていて、損失を抱えた人が、ギリギリまで耐えて、もう耐えきれないと手放した瞬間が底だと言われています。つまりあともう少し我慢する事が出来たら、手放さずに、また利益が戻る可能性があったのです。集団心理でみんなと同じように動いていると、一番高い時に買ってしまい高掴みする事になりますし、一番安い時に売ってしまい、大きな損失を抱える事になってしまいます。
つまり、儲けようと思ったら集団心理の裏を読み、人と違う行動をとらないといけないという事です。下落相場では、もっと落ちるんではないか?これ以上損失を抱えたくないと恐怖心と戦わなければいけません。そんな時にさらに買うという行為は自殺行為で、ますます損失を増やす可能性もあります。落ちるナイフを掴むという状況です。しかしそれが落ちるナイフなのか、大底なのか分かるのは、もっと後の話です。その真っ最中には誰にも結果は分かりません。FX相場で損をしない人になるためには、集団心理に振り回されずに、冷静に物事を判断する事が出来る、そんなタフな精神を持つ人です。
そしてFXで損をする人とは、過去に成功をした人です。経験があり、しかも過去に成功までしているのであれば、損をする人ではなく儲ける人なんじゃないの?と不思議に思うかもしれません。しかし、過去のチャートを勉強し、そのやり方で勝てたという経験が邪魔をしてしまうのです。確かに過去はそれで儲ける事が出来たのかもしれません。ですが、相場は刻々と変化し、その変化に対応出来ない人は、儲ける人から損する人に転落をしてしまいます。儲ける人がずっと儲け続ける人でい続けるためには、時に自分の通用しなくなった勝ちパターンを捨て、常に新しい勝ちパターンを習得する事が出来る人だと言えるでしょう。
FXで儲けるコツを知りたいと、FXをしている人なら全員がそう思っているはずです。ただし儲けるコツを知ったからといって、100%儲ける事が出来るわけではありません。自分のトレード方法では、そのコツ自体が向かない場合もありますし、状況によってはそのコツは使えない場合もあります。しかし少しでも勝率を上げる事が出来るかもしれませんから、知っておいて損はないはずです。ではいくつかFXで儲けるコツを紹介したいと思います。
FX相場で儲けるためには、精神的余裕が必要です。そのため、自分を追い込むような状況を作らないようにしましょう。よく言われる事ですが、FXトレードの資金は余裕資金で行いましょう。間違っても借金をしたり、すぐに必要な生活費に手を出してはいけません。人は追い込められると冷静な判断が出来なくなります。FXで相当負け込んでしまい、もうここは一発逆転を狙って、ギャンブルのようにトレードを行う。この場合、大抵の場合が、負けがさらに膨らみ、どうにも首が回らない状況に追い込まれてしまいます。
また資金は分散投資を行い、リスクを減らすべきです。1度に多額の金額をトレードに費やしてしまうと、1回の大きな負けで、もう退場する事になってしまいます。FXを細々とでも続けていれば、チャンスは巡ってくるかもしれません。しかし退場してしまっては、もう儲けるための手段を失ってしまう事になってしまいます。儲けるためには、余裕を持ってFX相場に臨むようにしましょう。
FXトレードでは利益が出ていても、確定をしなければ儲ける事は出来ません。特に現在のような波乱相場で、悪材料が次々と出ているような相場の時には、とにかく利益確定を小まめにおこなうようにしましょう。よく損失を出した人の体験談を見ていると、最初は利益が出ていたものの暴落に巻き込まれ、損益になり損益を確定したくないため塩漬けにしている間に、さらに下降トレンドになり、損益を増やしてしまうというケースが多いのです。これは利益が出ている時に、小まめに利益を確定しない事と、そして損切りをするタイミングが適正ではない事が原因です。誰だって、利益は多い方がいいですし、自分の損失は認めたくありません。しかし感情で動くのではなく、数字を見て動ける人、欲を出さずに頭としっぽを捨てる事が出来る人が儲ける事が出来る人だと言えるでしょう。
FXで儲けている人は、儲ける事が目的ではなく、投資自体が好きだという人が非常に多いのです。そのためもう生活するのに困らないだけの利益が出ていても、投資を止める事はありません。好きだからこそ、楽しみながらトレードをする事が出来るし、いろいろと工夫を重ねながらトレードをします。そして何よりも勉強家です。プロで年間ですごく利益を出している人でも、日々勉強をしています。そして机上の論理だけでは、投資は身に付きません。まずは投資を好きになり、少額ずつでも投資を実践し、経験を積む事からスタートしましょう。
投資で儲けるという事は簡単な事ではありません。これで100%儲ける事が出来るコツなんてものが存在すれば、誰も投資で苦労なんてしません。しかし投資は確率論です。投資で儲ける確率を少しでもアップするために、今自分が出来る事を考えてみましょう。そして成功者のマネをするところから始めてみる事は、自分の投資法を確立するための最短距離になる事かもしれません。色々試してみない事には、何が自分に合っていて、何が自分に合わないのかも分かりませんよね。