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融資審査のポイントは
融資とは個人や法人が、銀行などの金融機関から必要な資金を調達する事です。個人の場合は住宅や自動車などの購入資金の不足を補うため、法人であれば、事業の拡大や設備投資を目的とした融資が一般的です。もちろん金融機関は、誰にでも無条件で融資を行ってくれるという事はありません。きちんと返済する事が可能なのか、融資審査を行います。では融資審査のポイントについて説明したいと思います。
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嘘をつかない
融資審査で重要な項目は、
- 年収
- 借金の状況
- 勤務先や自宅の住所
などの個人属性です。融資審査を受ける際には、当然審査に通りたいと思って受けるわけです。そのため、借金金額が多すぎると審査に通りにくいかもしれない、年収が少ないと審査に通りにくいかもしれない。そんなふうに考えて、審査に通りやすいように、嘘をついてしまう人もいるかもしれません。
しかしそれは逆効果です。審査をすれば、個人がついた嘘なんて簡単にバレてしまいます。そうなるとその人は、嘘をつく人だとマイナスの評価が加わり、ますます審査が通りにくくなってしまいます。審査に通りたい気持ちは分かりますが、絶対に嘘はつかずに、正直に現状を金融機関に告げるようにして下さい。
担保の有無について
金融機関は融資をする際に、融資をした資金が回収出来ない事を何よりも嫌います。そのため融資審査では担保の有無によって、通りやすさは変わってくるでしょう。
例えば年収が同額の人がいたとして、1人は持ち家、1人は賃貸マンションに住んでいます。持ち家はローンの支払いが終わっていたら、立派な担保になります。もし、融資の返済が滞ってしまった際には、最悪持ち家を売り現金に買えて、融資を返済する事も可能だからです。もちろん、融資の条件も担保の有無によって変わってきます。基本的に無担保融資の場合は、金利が高くなり、条件は厳しくなります。
銀行の立地地域について
銀行の融資審査の基準は、銀行の立地地域によって大きく異なります。東京であれば、人口も多く資金需要も高いのです。銀行では、確実に返済能力の高い人から順に融資していきます。そのため、融資審査の基準は厳しくなってしまいます。
対して地方銀行は、資金需要が低いため、融資審査基準も緩くなります。立地条件以外にも、銀行経営の違いや、他行との競争がある場合など、融資審査が緩くなっている銀行があります。そのため融資審査を受ける際には、どこの金融機関から融資を受けるか、その選び方も審査が通るかどうかの重要なポイントとなってきます。
融資審査に通るポイントとして3つのポイントを紹介しました。しかしどんな金融機関でも、明らかに無謀な融資に関しては審査に通る事はありません。例えば住宅を購入するために審査を申込む人もいるでしょう。住宅購入のために融資が必要という、使用用途には問題はありません。ただ、収入に対してあまりに高すぎる住宅を購入している場合はどうでしょうか?同じ間取りを希望するにしても、駅から少し離れたところを選ぶ、新築ではなく中古物件を選ぶなど、住宅購入価格を下げる事は可能なはずです。
またもしどうしても、その住宅を購入したいというのであれば、夫だけの収入ではなく、妻も働きに出る事で収入源を増やすなど、返済能力を高める事が重要です。つまり、融資審査を申込みする前に、融資の返済プランに無理はないのか、もう一度自分自身で見直してみて下さい。
融資審査で通らない人の特徴は
融資とは金融機関が資金を調達してくれる事です。しかし融資は誰でも受けれるものではなく、融資審査に通った人しか受ける事が出来ません。融資審査で、通らない人の特徴とはどのような人なのでしょうか?
審査基準の評価が低い人
融資審査で通らない人とは、審査基準の評価が低い人。つまり、返済能力が低いと判断された人だと言えるでしょう。では審査基準とは、どのような項目がチェックされるのでしょうか?審査基準は金融機関によって、多少異なりますが、審査基準の中でも重点が置かれる項目は、
- 完済時年齢
- 返済負担率
- 借入時年齢
- 担保評価
- 勤続年数
- 健康状態
- 年収
の7つです。この審査基準を見ていると、審査の際に何に重点が置かれているのか明確ですよね。まず若くて健康で、これから先長く働く事が出来る人は、審査に通りやすい人です。年齢や健康状態を気にするのはそのためです。しかしもし、年齢がネックになった場合でも、勤続年数が長く、年収が高いのであれば、短期間返済が見込めるので審査に通るでしょう。
これらの事から、審査に通りにくい人とは、
- 健康に問題がある人
- 定年まで残り少ない人
- 勤続年数が短く年収が低い人
などは審査に通りにくい人だと言えます。
審査基準以外の項目で審査に通らない人
先ほど紹介した7つの審査項目以外の項目が原因で、審査に通らない人も少なくありません。特に以下のケースでは、比較的融資審査が緩い地方銀行であっても、審査に通らない可能性が高い人です。
- 過去に自己破産等のトラブルを起こした事がある人
- 融資審査申込み時点で、複数の消費者金融から借入し、借入金額が高額な人
- その消費者金融からの借入の返済が遅延している人
- 勤務先の会社の経営状態が危険な人
- 税金が遅延を滞納している人
なぜ融資の審査に通らないのか、説明するまでもありませんよね。お金に対してルーズな相手は返済する可能性が低い、金融機関はそう判断するからです
融資審査に通るために
年収アップは努力だけでは難しいかもしれませんが、これをすれば融資審査に通りやすくなる事をいくつか紹介したいと思います。
例えばあなたが住宅購入を目的に融資を受けようと思っている場合、住宅購入の審査を通りやすくするために、頭金として貯金を用意していたとしましょう。それ自体は悪い事ではありません。しかし頭金があっても、もし現在消費者金融などに借金が残っている場合は、まずその借金を返済する事が先決です。借金返済で頭金がなくなっても構いません。頭金の有無よりも借金があるという方が心象は悪くなります。
そしてクレジットカードは借金ではありませんが、キャッシング機能が備わっています。そのためクレジットカードをたくさん所有している事は、あまりいい印象を与えません。なので、本当に必要なクレジットカード2~3枚に整理して、他のクレジットカードは解約するようにして下さい。
あと共働きの夫婦であれば、年収は夫婦合算にする事をお勧めします。妻は正社員ではなくて、パートだしという場合でも構いません。労働力が1人ではなく、2人という方が融資審査には通りやすくなります。
消費者金融のキャッシングの審査の場合は、最短で30分で審査結果が出ます。なので融資審査もそれぐらいすぐに、審査結果が出ると思っている人もいるかもしれません。融資をする金融機関によって、審査に必要な時間は異なりますが、一般的に事前審査で1週間以内かかります。
そして本審査になると、1ヶ月以内時間がかかる場合があります。審査期間中も当然行動には気を付けなければいけません。もう審査に必要な書類は提出した後だからと、消費者金融から新たに借入したり、仕事を退職したり、妻と離婚したりという事が絶対にないようにして下さい。
つまり審査を行った状況と違う状況になってはいけないという事です。もし、本審査中に審査を行った状況と異なる状況になった場合は、再審査が行われたり、契約違反という形で、資金を融資してもらえない可能性が高くなります。