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金融公庫と銀行とでは、融資を申込む際に申込書の書き方は異なるのでしょうか?それぞれの融資の申込書の書き方を調べ、比較してみました。
まず金融公庫で融資申込みをする際の申込書は、日本政策金融公庫のサイトからダウンロードする事が可能です。同ページには借入申込書の記入例も紹介されています。また記入方法の問い合わせは、事業資金相談ダイヤルが用意されているので、そこで教えてもらえます。ただし、専門的な知識がないと記入出来ないというような、形式の書類ではありません。申込書は2枚用意されていて、1枚目は、
などの記入項目があります。2枚目は、同意書と借入申込書と一緒に添付する書類の案内になります。
銀行の場合は、金融公庫の場合と異なり、必ずしも借入申込書を提出する必要はありません。通常、口頭で借入申込みを依頼するケースがほとんどです。
しかし借入申込書を提出するメリットはあります。それは、融資担当との間で融資内容が明確になるという点です。後から、「そんな事は聞いていない」「絶対に言ったはずだ」と口論になってもどちらが正しいのか水掛け論になってしまいます。また融資申込書を作成する事で、資金繰りや事業計画など、準備がしっかりしていると判断され、その後の融資審査の際に、プラスの要因に働く事があります。
しかし融資申込書を提出する事で、デメリットになるケースもあるので注意しましょう。例えば資金用途を申込書で記載した内容と、違う用途に使った場合は、融資審査の際に不信感を持たれます。ちなみに銀行の融資申込書に関しては、提出が義務付けられている訳ではないため、銀行のサイトなどにも、融資申込書のフォーマットが用意されていません。そのため自分で作成する場合、思ったよりも申込書作成に時間を費やす事になるかもしれません。ちなみに記載内容は
については具体的に記載するようにしましょう。
などです。フォーマットが用意されている金融公庫の融資申込書と比べると、銀行の融資申込書の方が記載内容が詳細になります。それは、提出する義務がないところを、あえて提出している訳ですから、詳細に記載しなければメリットが得られないという訳です。
そもそも融資をするのに、金融公庫と銀行とでは、どんな違いがあるのか分からないという人もいるかもしれません。なので簡単に、金融公庫と銀行の融資の違いについて説明したいと思います。まず金融公庫は政府系金融機関で、銀行などの民間の金融機関を補完するために存在している機関です。
どういう事かというと、例えば銀行なら大企業には積極的に融資を行っても、中小企業にはあまり融資を行いたくありません。それは万が一融資先が返済出来なくなった場合に、全額銀行が損失を被るというリスクを抑えるためです。対して金融公庫は、融資先の9割は中小企業、もしくは個人企業になっています。他にも、
などのメリットがあります。なので、金融公庫の融資条件に該当するのかどうか確認し、該当するのなら、まずは金融公庫の融資申込みからしてみてはどうでしょうか?
政策金融公庫という言葉を聞き慣れない人も多いでしょう。民間で融資をしてくれる機関が銀行です。そして国が融資をしてくれる機関が政策金融公庫という認識でいいと思います。では政策金融公庫で、融資を受けたいと思った場合の申し込み方法について紹介したいと思います。
政策金融公庫の融資の申し込み方法について説明する前に、簡単に政策金融公庫の役割について説明したいと思います。まず政策金融公庫とは、利益目的のために運営しているのではなく、政府100%出資した国の支援だという事です。そのため民間金融機関では融資してもらえない状態であっても、政策金融公庫なら融資してもらえる可能性があります。つまりセーフティネットの機能が備わっています。
また個人事業や、中小企業の支援を行う事で、日本経済の回復に貢献しています。都市圏では事業も活発ですが、地方は元気がありません。しかし地方にも活力を、と民間金融機関と提携し、地域活性化を目指しています。政策金融公庫が提供してくれるのは、お金だけではありません。事業計画の課題や必要な情報提供など、コンサルタントの役割も果たしています。そして支店が全国に152店舗存在するため、ネットワークの力を生かして、支援を行ってくれるでしょう。
融資制度の内容は、
などがあります。融資目的に合わせて、自分の希望する融資制度を選ぶようにして下さい。また同時に複数の借入申込みをする事も可能です。
まずどのような融資制度を行っているのか?どのような審査基準が設けられているのかなど、気になる人も多いでしょう。申込みの際の疑問点などがあれば、事業資金相談ダイヤルが用意されていて、電話でも相談を行っています。電話ではなく、直接相談をしたいという人は、政策金融公庫の支店窓口で相談する事が可能です。
借入の申込みをする場合は、政策金融公庫のサイトから所定の申込書をダウンロードして提出する事になります。所定の申込み書以外にも、添付する必要がある書類があります。添付書類は、融資の内容によって多少異なるケースがあります。
などです。申込み方法は、直接支店窓口で申込書を提出する。もしくは、政策金融公庫のホームページから申込み、添付書類は郵送する方法もあります。
申込書を支店窓口で提出した場合も、サイトから申込み、郵送した場合も、その後、面談という流れになります。そこで事業計画について説明し、必要な融資額について希望を出します。面談時に事業を把握するために、店舗や工場を訪ねる事になります。そして資産や負債が分かる書類も、面談時までに用意しておきましょう。
面談後に融資審査が行われます。無事融資が決定すると、契約に必要な書類が送られてきます。そして契約に必要な書類を提出すると、契約の手続きが完了し、実際に融資が口座に振り込まれるという流れです。この時点で、融資はスタートしています。後は借りたお金を計画的に返済していく形です。返済方法は月賦払いで、
などから返済方法を選ぶ事が可能です。気になる金利や借入期間に関しては、融資内容によって異なるため、自分が受けた融資については必ず把握しておきましょう。政策金融公庫の存在を知らず、融資は銀行に申し込むものと思っている人がいたら、一度政策金融公庫を検討してみて下さい。目的、条件があえば、民間金融機関より、低金利で長期間少ない負担で融資を受ける事が出来るかもしれません。
初めて銀行で融資を申し込みたいと思っている場合に、申し込み方法が分からないという人もいるかもしれません。ここでは、申し込み方法について紹介したいと思います。
まずいきなり融資をするのではなく、融資に対する疑問点や不安、返済プランに対する考え方などをまず相談する事からお勧めします。相談方法は、フリーダイヤルで専用ダイヤルが用意されています。直接窓口で相談をしたいという人は、銀行の支店へ訪れ店頭で、融資担当者と相談して下さい。
銀行というと、平日の昼間しか営業していない、会社があるから、銀行の窓口が開いている時間帯に窓口に行く事が出来ないと思う人もいるかもしれません。しかし融資の相談に関しては、土日や平日の夜間にも開催している銀行が多いので、確認してみて下さい。
また融資の審査に通るかどうか不安、という人も少なくないでしょう。そういう人にお勧めなのが、インターネットで事前に審査を受ける事が出来る、かんたん事前審査のサービスです。最短2日で審査結果を教えてくれます。融資について相談し、融資を申込む事になった場合、借入までの流れを紹介したいと思います。まず申込み時に必要な書類を揃えて、窓口で申込みを行います。その後融資審査が行われ、審査に通れば契約という形になり、契約書等の手続きを行います。契約が完了すれば、融資が口座に振り込まれるという流れになります。
先ほど説明した申込み方法以外にも、インターネットでの申し込み方法があるので紹介したいと思います。まずインターネットの場合は、かんたん事前審査から申し込みます。すると2~4日以内に、融資担当者から連絡があります。この段階では、まだかんたん事前審査の段階なので、融資を申し込みする場合は、担当者から連絡があった後に正式に申し込み書が郵送で送られてきます。
届いた申し込み書に記入、押印をし、必要書類を同封して、返信用封筒で郵送します。その後融資審査が行われ、審査に通れば契約という流れになります。契約に関しても、郵送で契約書を送り契約完了となります。契約が完了すれば融資が口座に振り込まれます。
借入条件次第では、来店しないと契約出来ない場合があるので注意して下さい。それでもインターネット申し込みの場合の方が、来店する頻度は少なく手間がかからない申し込み方法だと言えるでしょう。ただし、書類不備などがあれば、再提出という形になり、申し込みまでに時間がかかってしまいます。くれぐれも、申し込み書類の記入には注意して下さい。記入が分かりにくい場合は、銀行のサイトに記入例がアップされているはずです。参考にしてみて下さい。
銀行融資の場合は、融資内容の種類が豊富です。個人向けの融資なら、
など、融資の目的に合わせて選ぶ事が可能です。金利や返済期間に関しては、銀行や融資の種類によって、それぞれ異なります。自分にとって、どの融資が一番お得にお金を借りる事が出来るのか?自分で調べるには限界があるので、そういう時こそ相談窓口(フリーダイヤル)を利用しましょう。
相談は無料で行ってくれます。どの銀行でも当然ながら、他行の融資の案内は行ってくれず、自行の融資の案内のみを行います。そのため気になる融資があれば、比較検討するためにも、複数の銀行窓口で融資の相談を行いましょう。そうする事で、本当に条件がいい融資はどの銀行の融資なのかが、分かってくるでしょう。
また融資審査の基準も、銀行によって大きく異なります。Aという銀行で融資審査に通らなくても、他の銀行の融資審査に通る可能性はありますから、融資を諦めずに申し込みをしてみて下さい。