弁護士はそれぞれ得意分野がある。事前に弁護人の得意分野をリサーチ(リンク

弁護士にも得意不得意ってあるの?

はい。

あります。大きな家電屋の店員さんが、全ての商品に精通しているわけではないのと同じです。

先生

普通、弁護士って聞くと、法律を何もかもマスターしているプロっていうイメージがあるけど、そうではないんだよね!確かに賢いから、その都度その都度、ケースによって勉強して知識をつけていくだろうけど、当然得意不得意があるんだ!詳しく解説するね!
更に詳しく知りたい人は、以下の記事を見るっす!

ハニワくん

実際の業務について

法律の専門家である弁護士は、様々な業務を行っています。弁護人は依頼者の要望に応じて基本的人権を守り、社会正義を実現するために業務を行います。日常生活では様々な法律問題が起こりますが、その中には個人で解決できるものもあれば、解決できない難しいものもあります。そして個人で解決できない難しい法律問題は、法律の専門家である弁護人が窓口になることも少なくありません。

 

このように弁護人は、日常生活などで発生する様々なトラブルに対する予防措置やアドバイス、また法的手続きを行って問題解決を図ります。弁護人は様々なトラブルを解決してくれますが、弁護人によってはそれぞれ得意分野、苦手分野があります。そのため依頼する側も、そのような事情をしっかり把握しておく必要があるでしょう。

 

弁護人は多くの事案を取り扱いますが、一般的には人や会社など、法人に関するトラブルを対象とした民事事件を主にしている人が多いです。もちろん刑事事件を専門に取り扱っている方もいますが、全体的に見ると少ないといえます。テレビドラマなどでは、凶悪犯罪者を断罪するストーリーが多い感じがします。実際の業務では前述のように、私たちの身近な生活の中で発生するトラブルを取り扱う民事事件を窓口にしている方が大半を占めています。

 

この章のまとめ

  1. 弁護人は様々なトラブルを解決してくれるが、弁護人によってはそれぞれ得意分野、苦手分野がある。
  2. 弁護士は民事事件を窓口にしている方が大半を占めている。

 

民事事件と刑事事件

弁護人は「民事事件」と「刑事事件」を取り扱っていますが、これら両者はどのような違いがあるのでしょうか?まず民事事件です。民事事件というのは人と人、また法人間で闘争対象となった事件をいいます。

 

  1. 民事事件の例
  2. 相続問題
  3. 離婚問題
  4. 慰謝料請求
  5. 借金トラブル
  6. 雇用問題
  7. 給与未払い
  8. 相続権
  9. 遺言

 

など、挙げたらキリがありません。それだけ多くの問題があるということです。法律事務所などに寄せられる相談の中には、

 

「離婚を希望しているのに中々相手が応じない」
「遺産相続で悩んでいる」
「会社が残業代を支払ってくれない」

 

など、様々な事案があります。このような問題が一度発生した場合、私たちがいくら協議しても解決するのは簡単ではありません。また法律に関わりあう人が増えてくると、事件もそれだけ複雑化していきます。自分たちではどうすることもできないので、最終的に法律の専門家である弁護人に助けを求めてくる人が多いのです。弁護人に依頼すれば法的手段を取ることもできますので、事件を解決できる可能性が高くなります。民事事件の場合は話し合いでも解決できますが、協議が伴わない時は法的手段を取ることになります。民事事件を解決する場合、弁護人は当事者の代理人になり、それぞれの主張や言い分を聞いて最適な解決策を提示します。

 

次に刑事事件です。刑事事件というのは、警察が介入を行う刑法上の犯罪を対象とした事件をいいます。国は平和維持のため、警察を介入して犯罪者を取り締まり、またその犯罪者を検察官が裁判にかける手続きを行います。国民は一人一人公平な裁判を受ける権利を持っていることから、犯罪者であっても弁護人をつける権利を持っています。そして起訴された刑事事件は、検察官と弁護人が争うことになります。訴訟を起こす場合は費用が必要ですが、弁護人に支払うお金がない被告人には、裁判所が特別に選定した国選弁護人が担当します。

 

民事事件と刑事事件の違い

  • 民事事件 基本的には人と人とで話し合いをして解決するべき事件
  • 刑事事件 警察が介入を行う刑法上の犯罪を対象とした事件

 

この章のまとめ

  1. 民事事件というのは人と人、また法人間で闘争対象となった事件。
  2. 民事事件の例は挙げたらキリがない。
  3. 刑事事件というのは、警察が介入を行う刑法上の犯罪を対象とした事件。
  4. 国民は一人一人公平な裁判を受ける権利を持っていることから、犯罪者であっても弁護人をつける権利を持っている。
  5. 起訴された刑事事件は、検察官と弁護人が争うことになる。
  6. 訴訟を起こす場合は費用が必要だが、弁護人に支払うお金がない被告人には、裁判所が特別に選定した国選弁護人が担当する。

 

民事事件の対応について

依頼者から民事事件についての相談があった場合、弁護人は最初に相談者の話を聞きます。民事事件には様々なトラブルがありますが、

 

  1. それぞれのトラブル内容
  2. 原因
  3. 状態
  4. 相手方の主張内容
  5. 依頼人の希望

 

などの事実関係を把握し、整理した後に最適に解決策を探ります。そして、裁判を行って最終的に良い結果が出ると判断した場合、弁護人は相談者から依頼があった事件を取り扱うかどうかを決めます。また専門外などの理由で自分では対応しきれない場合は、近くにいる他の弁護人を紹介するなどの解決方法を探ります。自分で対応できると判断した場合は、相談者が希望している方法で解決策を話し合い、訴訟手続きに必要な書類などを作成します。相談者に対しては依頼人の代理人と接することになり、トラブルを解決できるよう働きかけます。

 

また話し合いで解決できない時、裁判で解決した方が早い場合は、裁判所に訴訟を提起する民事裁判の手段を取ります。裁判所に民事事件が提起されると、担当の弁護人が相談者の代理人として対応します。

 

この章のまとめ

  1. 基本的に民事事件は人と人とが話し合いで解決できる話ばかり。
  2. 話し合いで解決できない時、裁判で解決した方が早い場合は、裁判所に訴訟を提起する民事裁判の手段を取る。

 

弁護人の役割

弁護人には、依頼者の利益を守る役割を持っています。依頼者から相談があり民事裁判を提起する場合、弁護人は事実関係を把握して依頼人の希望を再確認します。そしてその後、民事裁判において依頼人の利益になるために、様々な証拠書類を取り揃えます。証拠書類を作成するために、依頼者、依頼者の家族、親戚、知り合い、勤務先などに聞き込みを行うこともあります。

 

証拠書類を集めるまで時間を要することがありますので、どうしても依頼者の協力が必要です。依頼者の協力なしでは、良い結果を残すのは困難といえます。このように民事裁判を行う時は、依頼者のために様々な準備を行います。弁護士の業務の多くは、このような準備作業になります。実際に取り扱う事件の内容などによって、準備作業の時間に差が出てきます。テレビで放送されているドラマでは、弁護人が法廷で活躍するシーンが多いですが、実際の民事事件は事務的に進行することが多いのです。

 

また裁判の流れについても事前に準備した訴状を提出して、次回の公判期日を決めるだけで終わることも少なくありません。この場合、10分程度で全ての行為が終わることも珍しくないようです。そして刑事裁判でも民事裁判と同様に、弁護人の役割は依頼人の利益を守ることが第一になります。テレビドラマでよく見るシーンは刑事事件が多いことから、裁判と聞くと刑事裁判をイメージする人も多いかもしれません。

 

しかし前述のように、実際の裁判では刑事事件を取り扱う弁護人はそんなに多くはないので、弁護人当人は実感がないかもしれません。このように実際に刑事事件を取り扱う弁護士が少ないのは、裁判の相手方になる検察官と比べて、弁護人の権利でできる証拠収集などが難しいのが、その背景にあるといわれています。

 

刑事事件を担当する警察、検察官は疑わしい人物や関連証拠などについては、強制的に調査できる強制力を持っています。しかし弁護人にはそのような強制力がありませんので、刑事事件で扱える業務には自然と限界が出てくるのです。そのため被告人の中には、刑事事件を専門にしている弁護人を知らないので、一部の刑事事件を取り扱っている弁護人や国選弁護人に刑事事件を依頼する人が多いようです。

 

刑事事件の場合、民事事件と比べて弁護人が法廷で活躍する機会が多いようです。何かしらの法律問題が発生した場合、法律の専門家である弁護士に事案を依頼する人が多いのではないでしょうか。弁護人にはそれぞれ専門分野があり、自分が得意とする分野を窓口にしています。そのため事案を依頼する際は、事前に弁護人の得意分野をリサーチしておくと良いでしょう。

 

Money”I”
債務整理を弁護士に依頼して断られる理由とは?拒否や辞任の実情
Money”I”
任意整理を弁護士に依頼して拒否される場合や、応じない貸金業者への対応策とは?
Money”I”
過払い金請求は弁護士や司法書士に依頼!考えられるトラブルとは?
Money”I”
過払い金返還請求が得意な弁護士に依頼しよう!費用と報酬額もチェック

 

この章のまとめ

  1. 弁護士や検事の仕事っていうのは結構『地味』。
  2. 刑事事件を取り扱う弁護士が少ないのは、裁判の相手方になる検察官と比べて、弁護人の権利でできる証拠収集などが難しいのが、その背景にある。
  3. 刑事事件の場合、民事事件と比べて弁護人が法廷で活躍する機会が多い。

 

参考文献

当サイトの主な参考文献

IQ

I drew illustration. Thank you!

Recent Posts

Contents

Junl Books Movi…

4か月 ago

Books

Language 日本語 En…

4か月 ago

Recommended books

TOP10(10/1000) …

4か月 ago

※サイト移行・分別(夏頃までに完了)

完了しますた。2024 7/1…

6か月 ago

名言一覧(厳選した500人の8,000の格言)

紀元前1300年に息をしたモー…

6か月 ago