あがり症を病院で治療する場合、何科を選べばいいの?
心療内科か精神科へ訪れる必要があるため、大きな総合病院を選ぶ必要があります。
が鉄則ですが、それは
です。症状が悪化すれば治療は難しく、完治までに時間がかかってしまいます。そうならないように、重度のあがり症の段階で病院へ行くことをおすすめします。
多くの場合、普通の体調不良で病院へ行く際に訪れるのは内科でしょう。しかしながら、あがり症の治療は内科では治すことができません。
へ訪れる必要があるため、 を選ぶ必要があります。
そして精神科に訪れることには抵抗があり、精神科に通院していることが家族や知人にバレたら困る、そんなふうに思う人もいるでしょう。
ですが、心の病気は特別なことではありません。どんな人でも、環境次第で心の病気になってしまう可能性はあります。精神科だから料金が高そうと思うかもしれませんが、初診で薬が処方された場合で
です。
初診では、まずあがり症の症状を詳細に伝えましょう。その後に問診があり、処方される治療薬が決まります。あがり症の治療薬には、実は
が存在しドラックストアで販売されています。
ドラックストアで購入できるのなら何も精神科へ行かなくても、そう考える人は多いでしょう。ですが、医師が処方するあがり症の治療薬と、ドラックストアの市販薬とでは
また医師なら専門知識のもと、
を選んでくれますが、素人の自己判断では自分の症状に合う適切な薬を選べない可能性が高いでしょう。そのため、軽度なあがり症の症状なら市販薬でも構いませんが、重度で日常生活に支障が出ている場合は、きちんと病院へ行き、診断を受けたうえで処方された治療薬を服用するようにしてください。精神科医に処方されたあがり症の治療薬を服用することで気分が落ち着き、あがり症の症状が改善されたとしましょう。それは非常に良いことです。ですが、
しかありません。
翌日に、またスピーチなどで人前で話す機会があれば、再び治療薬を服用する必要があります。つまり、治療薬によってあがり症の症状が
のです。
治療薬の効果が効いている時間帯は症状が改善されますが、治療薬の効果が切れたら
に戻ってしまいます。もちろん人によっては、治療薬のおかげだとしても人前で話して失敗しなかったという経験を積めます。 ことで人前で話す場数を踏み、治療薬を服用しなくてもあがり症の症状が出なくなるというケースもあります。
あがり症とは、脳が反応することで動悸や発汗など、
病気です。なかなか脳が反応しないようにと思っても、自分自身でのコントロールはとても難しいのです。治療薬を使うと一時的にあがり症を改善することができても、それ以上の効果はありません。そしてあがり症を根本的に完治させるためには、治療薬ではなく精神科医や心療内科のカウンセラーにカウンセリングをしてもらう必要があります。
という言葉を、聞いたことがありますか?人前で何かをすると緊張してしまい、上手くいかないあがり症の人は珍しくありません。そして実はこのあがり症は、社会不安障害や社会恐怖症と同じく、 なのです。社会不安障害や社会恐怖症は です。
と、思う人もいるかもしれません。
確かに軽度なあがり症であれば、人前で何かをする際に緊張してドキドキしただけで話は終わります。ですが重度のあがり症であれば、
になってしまいます。
その結果、人前に出ることが怖くなり自宅にひきこもるようになったり、そんな自分に嫌気がさしてうつ病になってしまうなどという可能性はゼロではありません。
つまり、あがり症が原因で日常生活に支障が出たり、さらに症状が悪化し他の心の病気の引き金になるため、あがり症の段階で心の病気として治療をした方が良いといえるでしょう。
では心療内科では、あがり症の治療はどのような治療法が行われているのでしょうか?治療法は心療内科によって異なりますし、個人に合わせた治療を行うため、治療内容は
が大きくなります。
治療法としては、下記などがあります。
しかし、心療内科の治療法は外科のように悪い部分をメスで切り取れば完治する、というものではありません。
心の病気とは、
しています。そのため、数回通院すれば完治するというものではなく、長い時間をかけてコツコツと治療していくしかないのです。
心療内科の治療を通して、ライフスタイルも大きく変える必要があります。なぜライフスタイルを変える必要があるのかというと、
からです。
あがり症の人の多くは、あがり症の症状が出る環境に身をおくことを、極力避ける傾向があります。ですが、そのせいで人付き合いが苦手だったり、ビジネスチャンスを何度も逃してしまったりするかもしれません。
また、あがる場面を避け続けるだけでは、
にはつながりません。避けるのではなく、 なのです。そして今まで自分が避けていたことと向き合い、1つ1つ問題を解決していき、実際に行動をすることで症状を改善していく治療法が です。
心療内科でのあがり症の治療方法は1つではありません。いくつかの治療方法があり、その中からその人に合った治療方法を試していきます。
と という具合に、複数のアプローチを同時進行で行うケースも少なくありません。
心療内科は、私たちにとってあまり身近な存在ではありません。そのため、どのような治療を行うのか不安に感じる人もいるでしょう。なので簡単にですが、それぞれの治療法について紹介していきます。
「
」とは、カウンセラーとの対話の中で自分と向き合っていく作業を行います。
自分のことは自分がよく理解している、と思う人もいるかもしれません。しかしながら自己防衛本能や思いこみなど、意外と自分自身では分からない自分が存在しています。自分と向き合うことにより新しい発見があったり、自分が本来しなければいけないことが見えてくるようになり、あがり症の改善につながっていくのです。
「
」。あがり症の多くは人前で話すことが苦手であるため、対人関係を築くことも苦手です。そして親、恋人、友達との対人関係が安定していれば、多少心に負荷がかかったとしても何とか乗り越えることができます。
そのため、対人関係が上手くいくためのコミュニケーションのあり方を考える治療法です。この治療法はあがり症に限らず対人関係のストレスが減るため、日常生活にとっても有効な治療法です。
そして「
」ですが、私たちは行動を移す前に認知を行います。例えば、人前でスピーチをする場合になぜ不安になってしまうのか、ということを1つ1つ問題を解決していきます。人前で上手く話せないのであれば、話し方の練習をして話すことに自信が持てるようにします。動悸が激しく落ち着かないのであれば、腹式呼吸を身に着けていきます。
そうして問題を解決して不安に思うことをなくしていき、不安という認知を修正していきます。不安に感じなくなれば、あがり症の症状も徐々に改善されていくはずです。
Contents|目次
あがり症を病院で治療する場合、何科を選ぶ?
人前で話すと緊張し汗をかいたり、動悸が激しくなってしまう、それ自体は別におかしなことではありません。多かれ少なかれ、人前で話すという行為は誰であれ、緊張してしまいます。しかしあがり症の症状が、日常生活や仕事の業務内容に支障がでるような重度な症状であれば、治療が必要となります。
あがり症で治療なんて大げさだ、と思うかもしれません。ですが、あがり症の症状の悪化が原因で、下記などの心の病気を引き起こす可能性があります。