どうしてあがり症になるの?
あがり症の理由の一つに『相手に気に入られたいという思い』があります。
先生
ハニワくん
『理想が高い』?『自意識過剰』?
あがり症の理由の一つ『相手に気に入られたいという思い』
と併せて考えていきたい。『他人がこわい あがり症・内気・社会恐怖の心理学』(紀伊国屋書店)にはこうある。
私たちは、『相手に気に入られたい、でも気に入られないかもしれない』と思った時に『社会不安』を感じている。だからこそ、会社の面接試験を受ける人は、試験官に、
『有能な人材だと思われたい』
と思うがゆえにあがってしまい、パーティに参加する人は、
『みんなに教養がある人間だと思われたい』
と思うがゆえに気後れを感じ、年頃の男性は、
『好きな人にやさしくて素敵な男だと思われたい』
と考えるがゆえに胸がドキドキしてしまうのである。言い換えれば社会不安は、そこに
のだ。
しかし、果たして本当にそうなのだろうか。と疑問に感じるケースもある。例えば、商店で買い物をするのに物おじしてしまう主婦や、テラス席に人がたくさん座っているカフェの前を通るのにぎくしゃくしてしまう男性や、人前で字を書くとペンを持つ手が震えてしまう女性などは、いったいどんな『果たすべき使命』を抱えているのだろう?
確かに一見したところ、何もないように見えるかもしれない。だが、実はそこにも他人に『感じの良い人だと思われたい』、『変な人だと思われたくない』などの、ひそやかではあるけれど
のだ。
結局のところ、すべての社会不安の根底には、『他人に高く評価されたい』、『他人に気に入られたい』という思いが秘められている。そして社会不安を感じる人たちは、その『クリアすべき基準』を非常に高いレベルに設定していることが多い。
要するに彼らにとっては、
のだ。だからこそ、目の前に置かれた高いハードルにプレッシャーを感じ、大事な場面でいつも通りの行動がとれなくなってしまうのである。
上記リンク先の記事と併せて考えればわかるが、『理想が高い』というよりは、『
』なのである。理想が高いと言った方が、本人たちの慰めになるかもしれないが、傍から見れば後者だ。
先生
ハニワくん
- あがり症の理由の一つは、『理想が高い』というよりは、『自意識過剰』。
明日にはもう顔も忘れている他人
私の部下の場合などは、もう10年も見ているから私には言う権利は多少はあるはずだが、彼の場合は完全に自意識過剰である。記事には、
と書いているが、まさにそこから彼の本性がうかがえるはずである。私が部下によく言っているのはこうだ。
ナンパするわけでもない。相手がカップルの場合もある。お前のことなんて視野にも入っていないかもしれない中で、なんでお前はそんなに
んだ?
そこにあるのは見栄だ。見栄とは、『実際以上によく見せかける』という意味だ。お前は、
わけだが、残念ながらその人格Bですら、周りには魅力的に映らないらしい。
かつて、10代の頃に
ことも手伝って、お前はそのような『誘導型』の女々しい人間になった。
女は、リードしてほしいんだ。お前はもう10代のうぶな少年ではないのだ。金もない。これといった特技も無いし、仕事ぶりも抜群ではない。一体お前は何をやっているんだ。一分でも早く地に足を付け、自分の人生を生きろ。』
先生
ハニワくん
- 女性の前で強気に出て、少し粗暴な態度を取ること=男らしい、思っている時点で認知の歪みが起きている。
そもそも他人が自分に注目すると思っていることが間違い
彼はそのように、大勢の人がいる場面、
- レストラン
- 大型ショッピングモール
- 商業施設
- ゲームセンター
- クラブ
- 観光地
などに行き、自分のターゲットとなる層の女性がいると、決まって態度に異変が起きる。それはまあ、年頃の男女にならよくあることだ。彼に限った話ではない。だが、
のはまずい。
10代、20代ではないのだ。30代なのだ。私は彼を10代から知っているが、10代の頃は何一つその様な注意をすることはなかった。年相応だからだ。だが、年齢を重ねるにつれ、その様な態度が改善されないのはまずい。その男であり大人の責任を指導するのは、指導者の責務なのである。
ある日、私はプリクラのような覆い隠すゲーム機の中に入って、
と大声を発した。外にはゲームセンターがあって、もちろん近くにいる人にはその声が聞こえるかもしれないが、遠くなるほど他のゲームの音でそんな声もかき消される状況があるわけだ。
私は、彼の精神的指導の一環で、『お前も言え』と言うと、なんとまあか細い声で、
という、『
』を出した。
私は言った。
あがり症の理由の一つ『相手に気に入られたいという思い』。
だがもしかしたらその『相手』は、他の人のことを好きになりたいと思っているのかもしれない。だとしたらそこにあるのは独りよがりの過剰な自意識だ。
なのかもしれない。
先生
ハニワくん
- 死ぬときに振り返って、『あの通りすがりの人の評価を気にして取り繕ってよかった!』とは絶対にならない。