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あがり症を克服する方法
友達の結婚式で友人代表のスピーチを頼まれ、当日とても緊張し手に汗を大量にかき頭が真っ白になってしまった。そんな経験をしたことがある人も少なくないでしょう。人前でスピーチすること、失敗が許されない状況では、あがってしまうのも当然の心理です。ですが、あがり症の治療薬が存在することを知っている人は、意外と少ないのです。
あがり症に治療が必要?
あがり症の治療薬の前に、「そもそもあがり症って治療が必要なの?」そう思う人も多いでしょう。緊張をするという心理は、誰にでも生じることです。そして、ある程度は経験を重ね慣れることにより、対処できるようになります。また緊張感で身が引き締まる、時には刺激も必要だと、そんなふうにポジティブに受け止める人もいるでしょう。
もちろん、多少あがったところで日常生活に支障がない範囲であれば、特に治療も必要はありません。あがり症で治療が必要なケースとは、日常生活に支障がでる場合です。あがり症が度を越して酷くなると、緊張感や不安感から対人恐怖症に陥ってしまう可能性があります。また人前で話すことなどを徹底的に避けるあまりに、仕事や人間関係に支障が出て、最終的に引きこもってしまうかもしれません。他にも社会不安障害やうつ病、アルコール依存症などの症状に悪化する可能性も考えられます。
そのため、あがり症の症状が人よりも顕著な場合には、症状がこれ以上悪化する前に治療を受ける必要があるのです。たかがあがり症で治療?と思うかもしれませんが、そのまま放置することで、取り返しの付かない大変なことになってしまうかもしれません。
あがり症の克服方法
では、あがり症を克服するため、どのような治療があるのかというと大きく2つに分類されます。1つ目は薬による治療、2つ目はカウンセリングによる治療です。あがり症の薬を服用することで緊張を緩和させたり、高ぶった神経を落ち着かせる作用があります。また薬を服用しているから大丈夫なはずだ、という心の安心感を与えてくれますので、あがり症の症状が出にくくなります。
しかし薬による治療は、あくまでもその場しのぎの対策にすぎません。根本的なあがり症の克服とはいえませんので、薬による治療と同時進行で、カウンセリングによる治療を行うことをおすすめします。カウンセリングの内容はカウンセラーによって異なりますが、基本的には自分に自信をつけさせること、自分を客観的に見ること、そしてスピーチなど人前で話す練習をし場数を踏むことです。そうして成功体験を増やしていくことで、あがり症の症状は徐々に出なくなっていくでしょう。
あがり症治療薬「インデラル」について
よほど人前で話す機会が多い人以外は、人前で話すという行為には緊張を伴うものです。しかしそれが一般的な緊張なのか、それともあがり症で治療が必要なのか、判断がつきにくいでしょう。そういったことから、あがり症になりやすい人の特徴を紹介します。
あがり症になりやすい人の特徴
あがり症になりやすい人とは、完璧主義者や神経質な人です。なぜかというと、人前で失敗をしたくないという気持ちが強いためです。人前で失敗したくないという気持ちがプレッシャーとなり、あがり症の症状が酷くなります。あがり症の症状で赤面し、頭が真っ白になって人前で失敗をしてしまった場合、失敗した経験がさらに恐怖心を呼び込み、ますますあがり症の症状が悪化してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
また、完璧主義者や神経質な人は失敗しないように、と入念に準備をして臨みます。そのため、予想外のことが起きるとパニックになってしまい、許容量オーバーで対処できなくなるのです。対して、あがり症になりにくい大雑把な人は準備も大まかにしかしていません。おおよそ上手くいけば大丈夫という気持ちで臨むため、それが心に良い具合に余裕が生じます。そのため、予想外のことがあってもその場で対処し多少の失敗は気にしないので、あがることなくいつも通りでいられます。
もし、自分が完璧主義者や神経質な性格で、あがり症の症状も酷いというのであれば、あがり症の治療薬を服用することも検討してみましょう。そのまま放っておくと症状がますます悪化し、他の心の病気を引き起こす引き金になってしまう恐れがあります。
あがり症の治療薬について
あがり症の治療薬に関しては、ドラックストアで「イララック」などの市販薬が販売されています。しかし効果重視するのであれば、医師が処方する治療薬の方が効果が高いといえるでしょう。あがり症は不安症などの心の病気の一種となります。そのため医師は医師でも、精神科か神経内科を受診して処方してもらう必要があります。
あがり症に1番多く使用されている治療薬が「インデラル」です。この薬は、心臓の動きを調整している交感神経のβ受容体を遮断させる作用があります。そのため服用することで、動悸が治まります。手や声の震えの症状も改善されていきます。緊張する場面の1時間ぐらい前に服用すれば、服用後の効果は6時間前後は持続します。
薬を服用する場合に、「薬物依存にならないか?」と心配する人もいるかもしれません。ですが、日常生活の中でスピーチをするなど、あがる症状が出る場面はそれほど多くはないでしょう。あがり症の治療薬は毎日服用するものではなく、あがる症状が出る場合に備えて、その時だけ服用するものです。依存するほどの頻度で、服用する人は少ないでしょう。
また、治療薬を飲むことでスピーチなど重要な場面での失敗がなくなれば、徐々に心の中に余裕が生まれるようになります。そしてうっかり治療薬を飲み忘れても、案外平気にスピーチができることもあるはずです。そうなると、治療薬が手元になくてもあがり症の症状が出なくなることに気付けるようになり、理想的な治療法だといえるかもしれません。
あがりあがり症は市販薬でも効果がある?
緊張してしまい、仕事の大事なプレゼンで失敗をしてしまう、と悩むこともあるでしょう。仕事ですから、人前で話すのが苦手だからやりたくないという訳にはいきません。またプレゼンのでき次第で、自身の仕事の評価が大きく変わってしまうかもしれません。極端にあがり症だという人は、あがり症の症状を改善されるために、薬を飲むことをおすすめします。
あがり症の薬は、医師から処方される治療薬と市販薬では、当然効果は医師から処方される薬の方が高いといえます。ですが、この場合の医師とは精神科医か神経内科医になります。精神科や神経内科で受診するのは抵抗がある、ハードルが高いと感じる人も多いでしょう。ではあがり症の市販薬でも、効果はあるのでしょうか?
あがり症の市販薬の効果は?
あがり症の市販薬で有名な薬は、小林製薬から販売されている「イララック」です。
1ケース20カプセル入りで1500円で、イライラや興奮感を鎮静させ、穏やかな気持ちになる作用があります。ただし倦怠感や発疹、吐き気や食欲不振の副作用が出る場合があるため注意してください。また、継続して長期服用してはいけません。そのためプレゼンなどが月に1回や、3ヶ月に1回という頻度であれば、薬を飲む頻度も少ないので問題はありません。
しかし仕事柄、毎週のようにプレゼンがあるという場合は、薬を飲む頻度が多すぎます。しかも、そんな状況がもう何年も続いていて、薬を服用しなければあがり症の症状は改善していないという場合は、薬にだけ頼るのは危険です。その場合、治療法を薬からカウンセリングに切り替えることを検討してみましょう。
市販薬では効果が実感出来ない場合は?
人によっては市販薬でも、あがり症に効果があったと感じる人もいますが、効果がないと感じる人もいます。それは体質も関係していますが、あがり症の症状の度合いにもよります。軽度な症状であれば、市販薬でも十分に効果が得られます。しかし重度のあがり症であれば、市販薬では少し荷が重いといえるでしょう。市販薬では効果がない重度な症状の場合、日常生活にも支障が出るレベルだといえます。ですからその場合は、人目が気になる精神科や神経内科を受診するのは抵抗がある、と話している場合ではありません。
あがり症は不安症などの心の病気の一種です。放置すれば症状は悪化し、ますます治療が困難になります。まずは、勇気を振り絞って精神科や神経内科を受診する方が、あがり症回復への第一歩だといえるでしょう。医師から処方される治療薬の方が、あがり症の治療には効果が高いですので、市販薬でダメなら医師に処方してもらった治療薬を服用しましょう。