回避性パーソナリティ(人格)障害の診断基準って?
以下に7つのポイントを掲載します。
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批判、否認、または拒絶に対する恐怖のために、重要な対人接触のある職業的活動を避ける。
好かれていると確信できなければ、人と関係をもちたいと思わない。
恥をかかされること、または馬鹿にされることを恐れるために、親密な関係の中でも遠慮を示す。
社会的な状況では、批判されること、または拒絶されることに心がとらわれている。
不全感のために、新しい対人関係状況で制止が起こる。
自分は社会的に不適切である。人間として長所がない、または他の人より劣っていると思っている。
恥ずかしいことになるかもしれないという理由で、個人的な危険をおかすこと、または何か新しい活動にとりかかることに、異常なほど引っ込み思案である。
DSM-Ⅳ(精神疾患の分類と診断の手引き・第4版)より 米国精神医学会、ワシントンDC、1994年
『他人がこわい あがり症・内気・社会恐怖の心理学』(紀伊国屋書店)にはこうある。
強い不安を感じる状況を避けようとする回避行動は、普通の人にも見ることが出来る。『苦手な状況からできることなら逃れたい』という気持ちは、ごく当たり前の感情だからだ。
ところが、そういう行動が習慣化されてしまうと『回避性の性格』として固定化し、さらにその性格のせいで日常生活に大きな支障をきたすようになると『回避性人格障害』という精神疾患になってしまう。つまり、
のである…。
ちなみに、私の部下はこのうちほぼ全部に当てはまっていた。しかし、私の部下は健常者として認知されていた。そして、まずわかったのは『
』だった。
それから、
にも似た症状がみられることがわかった。それだけではなく、『仕事の感想文が書けない』とか、『僕は一生現実逃避して生きていきます』といった発言からは、うつ病にも似た虚無感が見られた。
そして、
について調べると、『 と思っていたが、あがり症の可能性が高い』ことがわかった。そして更に調べると、ここに書いた様に である可能性も高まった。
一つ言えるのは、糖尿病や動脈硬化や高脂血症などが、血流不全を原因として合併症として現れるように、
ということだ。放っておいたら危ない。
私は全く知識がない時期に、彼の異常性を察知してきた。吃音症を見つけたのも私だ。そして、今回のこの回避性人格障害だが、これは私が彼に今まで再三再四、違和感として注意してきた助言の内容の、根幹にあるものと同じだった。
例えば、『
』だ。もう、異常に近いほど、何度も何度も、何百回も注意をしても、全く同じ場所を微動だにしないあたり、異常といって差し支えない行動を取ることが彼には日常茶飯事的にあったのだ。
そして今回、回避性人格障害の診断基準を見た。なるほど。なかなかどうして、彼との対人関係がハードである理由がわかった。もっとも、
が。