あがり症(SAD)の症状と原因ってどういうものがあるの?
あがり症の症状は、
- 人前で話すをするのが苦手
- 注目を浴びると極度に緊張する
- 人がいるところで電話をかけるのは苦痛
- 初対面の人と会ったり話をしたりするのは怖い
などが挙げられます。
また、ここで取り上げるあがり症の原因は『主体性のなさ』です。
先生
ハニワくん
こんな症状がある人はSADかも
- 人前で話すをするのが苦手
- 注目を浴びると極度に緊張する
- 人がいるところで電話をかけるのは苦痛
- 初対面の人と会ったり話をしたりするのは怖い
- 緊張すると体が震えたり、激しく動悸がしたりする
- 人前では手が震えて文字が書けない
- 緊張すると頭が真っ赤になったり真っ青になったりする
- 自分でも緊張感や恐怖感が尋常ではないと感じている
- 緊張感が強いため人前で食事ができない
- 公共のトイレで用を足すことが出来ない
- 人前に出ることをなんとしても避けようとしてしまう
- 苦手な場面を避けようとして、仕事や社会生活に支障がある
SADの認識は、自他ともにまだまだ少ない。これらSADの症状で『支障がある』のであれば、治療をした方がいい。だが、支障がないなら、別にする必要はない。病気というレッテルを貼るのが適切なのかはまだわからないが、もし本当に病気で片付けるべきなら、大変な問題だ。
確かに、前述したいくつかのポイントの中には、普通の人生を生きている中では、なかなか見たことが無い。『人前で話すをするのが苦手』ぐらいならよくいるが、『
』などといった条件に当てはまる人は、滅多にいない。
むしろ、こういう症状に当てはまる人は、いなかった、と言っていいだろう。ということは、こんな症状に当てはまる人がいるのなら、それは『病気(滅多にいない)』という枠組みに入れるのが妥当かもしれない。
先生
ハニワくん
先生
ハニワくん
- SADの症状を確認する。
- SADの症状で『支障がある』のであれば、治療をした方がいい。だが、支障がないなら、別にする必要はない。
- 病は気から。
SADの発症年齢と特徴
SADの発症年齢は11~15歳が最も多く、特徴として、引きこもりやニートになりがちである。対人恐怖症と似ているが、根本は違うので注意する必要がある。
自分の存在や行動を相手が嫌がっていないか不安が高まる
自分の行動や発言に対して不安・緊張が高まる
自分が人を不快にさせていないか気になる、か、人に注目されて恥ずかしい、という違いがある。
- SADの発症年齢は11~15歳が最も多く、特徴として、引きこもりやニートになりがちである。
- 対人恐怖症と似ているが、根本は違う。
カギを握るのは『主体性』
また、対人恐怖症にせよSADにせよ、カギを握るのは『主体性』である。
ストレスのかかる状況で不安や緊張を感じやすい人
ストレスのかかる状況で不安や緊張を感じにくい人
という事実がある。つまり、『あがり症に大きな影響を及ぼすセロトニンという脳内物質とその役割』にも記載したが、人が不安や緊張を感じるとき、脳内にはノルアドレナリンとセロトニン・ドーパミンのどちらが出ているか、ということになる。
ということは解決策は、『主体性』である事実が浮き彫りになってくる。
他人から指示されたことを失敗してはいけないという緊張感
自らすすんで行う(主体的である)ことい取り組む時に出る高揚感
という事実を考えた時、前述した『SADになりにくい人』というのは、『ストレスのかかる状況で不安や緊張を感じにくい』ということは、脳内に出ている物質は、ノルアドレナリンではなく、ドーパミンということになる。
なのだ。
そしてその逆で、『ストレスのかかる状況で不安や緊張を感じやすい』ということは、脳内に出ている物質は、ドーパミンではなく、ノルアドレナリンということになる。
なのだ。
先生
ハニワくん
- ノルアドレナリンかドーパミンかをコントロールするのは『主体性』である。
ホームとアウェイのからくり
自分の意志を大事にして、それで何かを成し遂げようという人には主体性がある。主体性のある人は、脳内物質的に見ても、常に放出されているのは
である。
と のからくりを考えてみればわかる。人は、ホームにいるときと、アウェイにいるときでは、そのパフォーマンスに雲泥の差が出るものだ。サッカーでも何でも、アウェイ、つまり敵地に乗り込んで試合をすると、海外などでは、大ブーイングを食らうことは当然の常識である。
だが、いくら常識とはいえ、そのプレッシャーの中、いつものようなパフォーマンスをして見せることは精神的に難しいものである。つまり、そこに放出されるのは、不安・緊張が高まったときに出ている物質、
である。
この、ノルアドレナリンが過剰に分泌している時は、つまりそれを抑制する働きを持つ、セロトニンの力が弱まっているということである。人間が主体性を持ち、アウェイにすら『これがホームだ』という考え方を持てれば、そのプレッシャーも居心地がよくなり、パフォーマンスを下げることの抑制に繋がる。
だが、人生に主体性がなく、大事にしたい意志もなく、自信もなく、というとき、人は、その精神がまるで
になるわけだ。
アウェイにいると思うと人は、『頭が真っ白になる』。この脳の状況は、『
』など、様々な精神的疾病の症状にも通じている。私の近い知人に吃音症の人間がいるが、彼を長い間見ていたからこそわかることだが、彼の吃音がひどくなる状況は、往々にしてこの『アウェイにいると思う時』である。
アウェイにいる、近くに自分の味方がいない、等の被害妄想が更なるパニックを呼び起こし、頭が真っ白になり、何をしゃべっていいか分からず、支離滅裂な言葉を、言語障害的にたどたどしく喋り、どもりも悪化するのである。
そのときの脳内の動きを分析してみると、こうなっている。
- 1:強い緊張状態にさらされる⇒
- 2:脳にある偏桃体の血流量が著しく増える⇒
- 3:大脳皮質の血流量が一気に減る⇒
- 4:大脳皮質の機能が一時的に働かなくなる⇒
- 5:緊張して頭の中が真っ白、言葉が出てこなくなる
その結果、あがり症や吃音症のような、優柔不断的な、おどおどした態度を引き起こしてしまうわけである。
先生
ハニワくん
- 人はアウェイにいると思うと力を思う存分発揮できない。
過去の経験
このようなSADの人は、
といえる。
- いじめ
- からかい
- 無視・シカトをされた
などの経験がきっかけで、人付き合いに恐怖を抱くようになったという人や、友達がいなくて悩んでいた、という人が多い。
怒っている人を目の前で見ると激しく動揺したり、とても緊張し、頭が真っ白になり、顔がこわばって固まってしまう。他人の攻撃的な言動に敏感に反応してしまうのは、SADの症状だといえる。やりたいことがあっても緊張のせいでできず、あきらめることが多いのも、SADの特徴である。(これは、
である)
先生
ハニワくん
- SADの人は、子供時代に友達と仲良く遊んだり、友人関係に満たされていた経験が少ない。
- 他人の攻撃的な言動に敏感に反応してしまうのは、SADの症状。
- やりたいことがあっても緊張のせいでできず、あきらめることが多いのも、SADの特徴。
主体性が持つ甚大な可能性
自分の人生の舵を握り、主体的に生きることは難しい。…と思い込んでいる人が圧倒的に多いが、
ゲーテがこう言い、
シラーがこう言い、
ソクラテスは言った。
を知ることが、この問題を解決の方向に向ける大きな一歩となる。
先生
ハニワくん
先生
- 『圧倒的に多い』からといって、それが=真実ということにはならない。
- 人生を主体的に生きる決意をすることがもたらす甚大な恩恵を知ることが、この問題を解決の方向に向ける大きな一歩となる。