あがり症に有効な認知行動療法ってなに?
認知の歪みを矯正する方法です。考え方の整理をするということです。
セロトニンは脳内に作用して平常心を維持させる神経伝達物質。それ自体の作用と、ドーパミンとノルアドレナリンのバランスを整え、
がある。
緊張しすぎてパニックになりそうなとき、過度に興奮して依存症になりそうなときなど、セロトニンがうまく働けば、それらの気持ちを抑えて心が安定する。脳に『冷静な覚醒』をもたらし、
を保つ。
つまり、平常心を高めてくれる。セロトニンは過度に放出されて興奮を起こすことはないから、一定に放出されるよう、活性化させる必要がある。
詳しくは、『あがり症(SAD)の症状と原因から浮かび上がる決定的なポイントとは』を見たい。
自分の鼓動が高まり、震えたりするのは、(がんばれ!)と自分の身体が自分にパワー(血液)を送ろうとしてくれている証拠である。その為、
この理論を覚えるだけで、『味方モード』的な発想が出来る。手に汗の、滑り止めの発想もそうだ。
とはつまり、
今自分は、アウェイではなく、ホームにいるんだ!
と考えるということである。その逆で、
は、
今自分は、敵地、つまりアウェイにいて、味方なんて周りにいないんだ!
と考えるということである。
人は、アウェイにいると思うと、不安や緊張が高まってしまうものである。だが、これらの興奮の現象の理由が、『自分を奮起させるため』に発動した『味方モード』的な動きなのであれば、(今自分は、アウェイではなく、ホームにいるんだ)と考えられ、不安や緊張感は薄らいでいくはずである。
というのは、かつて、手に汗が多少にじみ出なければ、獲物を目の前にしたとき、持っている武器が滑ってしまって思う存分狩りが出来なかった。ということは、この『緊張すると手に汗がにじむ』ということは、決して『嫌な現象』ではなく、むしろ、自分の味方をしてくれる、味方モードなのである。
前述した考え方の修正は、『認知行動療法』という部類の治療法である。だが、もう一つの認知行動療法(間違った認識を正す方法)としては、
についてを考えることである。
目の前にあるお茶を取ることに、血液を送る必要はない。そんなことをしないでも、簡単に手を伸ばせばその目的を達成することが出来る。ということは、それは『既に経験していて、わかっているから』であるということがわかる。
だったら
だ。普通、自転車にいきなり乗れるだろうか。補助輪をつけたり、補助の人をつけてはじめて、乗れるようになったのではないだろうか。あまり、これらの症状を『病気、病気』と言い過ぎない方がいい。
つまり、疾病利得(病気だからやらない権利があると主張する怠惰)にも似たような動きが起き、確証バイアス(自分が欲しい知識だけを得ようとする心理)的に、
という動きが、逆にマイナスに傾く、というデメリットについて考える必要がある。
緊張し、不安になり、うまくいかないのは、
だ。そう考えると、病気でもあがり症でも何でもなく、そこにあるのは単なる 『努力不足(怠惰)』なのかもしれない。
緊張しまい、どもるまいと思うと、逆に緊張する。スキーがわかりやすい。スキーでも、スピードにびびると転倒しやすい。だが、スピードを楽しむ姿勢があると、転ばない。人間はこうしたセルフイメージ通りに行動する傾向があるということは、経験済みのはずである。
またそれでいうと、ドキドキ、汗、などの生理現象は止めようとしないのがコツ、ということもそうだ。滑り止めの考え方然り、『味方モード』になっていると知るか、『また足引っ張りモードだよ』として、被害者ヅラするか、すべてはそのセルフイメージで決まる。