あがり症にはどういう種類があるの?
あがり症にはいくつか症状があって、
などが挙げられます。
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人混み、電車、その全てが怖いというように、自分が注目される可能性のある場面すべてに不安を覚える。
を併発することもあり、治療が長引くこともある。
会議、学校の保護者会、等
を恐れる。苦手な場面がはっきりしているので事前に緊張止めを飲むなどで対処ができる。
また、家族の中に社会不安障害の人がいると、そうでない家族よりも発症しやすい。この傾向は、全般性に強く見られる。
SADで最も多いのはこれ。人前で話をしようとすると、息苦しさを感じたり身体の震えが抑えられなくなったりする。冷汗が流れて顔は赤くなり、頭の中が真っ白になってしまい言葉が出なくなる。
これは、『過去大勢の前で大失態をした』という
が大きく影響している。そのトラウマたる経験が、(同じような失敗をまたしないだろうか…)という強い不安と恐怖を生み出し、こうした心の不安定を生み出してしまうのである。
またこの動きは、『吃音症』の動きと全く同じ。さらに言えば、EDでも同じである。EDの場合は、その原因の半数以上を占めるのが『心因性』だが、『EDの原因となる6つの心理的な要因』にも書いた様に、様々な心の過剰な不安が、身体という表層に大きく影響を及ぼすのである。
人と接するのが不安だ、というのがこの症状。自分が人からどう思われているかを過剰に気にするあまり、不安や緊張が高まる。あまり親しくない人や苦手な人と同席することに不安や恐怖を感じる。これによって鼓動が早くなり、手が震え、顔が赤くなる 。
だがこれは、よく考えたら普通の人間によくある『見栄』と何ら変わりはない。見栄によって人間が人から何と言われるか、どう見られるかを過度に気にして、自分の言動を制限されてしまうということは、別にあがり症でなくても多くの人に見られる現象である。
自分が悪い事をしたり失態を演じたりしたわけでもはいのに、他者の視線が非常にきになり、強い不安症状が起こってその場から逃げ出したくなる。
普通は、後ろめたいことがあって、それ故に自信がない。だから人の視線が気になる。ということがあり得るわけだが、視線恐怖の場合は、
のである。視線恐怖や対人緊張は、他者の視線や評価を気にし過ぎることが背景にあると考えられる。
強い緊張感から顔が真っ赤になったりひどく汗をかいたりしてしまう。赤面や発汗を恥ずかしく感じるあまり、そういった場面を怖がったり避けるようになったりする。
原始時代からそういう強い交感神経優位の状態では、一目散に逃げるか、闘うということがあった。それにそのまま突き動かされている、という印象があるのが、この赤面恐怖、発汗恐怖だ。しかし、闘うことを選択せずに、逃げることを選択する。闘う選択肢もある中で、逃げる選択肢を選ぶことは、重要なポイントとなる。
フランス人精神科医ピエール・ジャネは、1909年の著書『神経症』のなかで、赤面恐怖についてこう書いている。
赤面恐怖の患者は、誰かの視線、とくに異性の視線を感じると、顔が赤くなるのではないかとう不安に襲われ、恥ずかしさゆえに本当に赤くなってしまう。どんなに赤くなるまいと努力しても無駄なのだ。それでも最初のうちは、意志の力で赤くなるのを少しは防ぐことができる。しかし、やがては恐れていた通りに真っ赤になってしまうのだ。
(中略)
その結果、もともとは積極的で社交的な性格であったのに、どうしようもなく内気で人見知りな人間になってしまう。これでは普段の人付き合いはもちろんのこと、仕事上の対人関係もうまくいかなくなる。こうして彼は、このつまらない障害のせいで、人生をだいなしにしてしまうのである。
食事中に何を話したらいいのかわからない、品のない食べ方だと思われるのではないか、ものを飲み込む『ごっくん』という音が聞こえるのではないかと心配になり、外食や会食を避けるようになる。通常なら楽しいはずの食事が、不安と緊張によって苦痛となる。
字を書いているところを見られると、緊張感が高まり、手が震えてうまく書くことができない。式典や旅行、買い物などサインしなければならない状況を避けるようになる。
とにかくこうした不安の負の連鎖が心で起きると、人は様々な『アウェイ状態』に陥ることがあるようだ。
お茶やコーヒーを出すときなどに、手元を見られていることを意識して手が震えてしまう。周囲も本人も病気だと認識することが難しいため、自信を無くして仕事が続かず職を転々とするケースが多い。
だがこういうことはよくあることだ。それは、テレビドラマなどでよく見ているからだろうか。だが、ということは、それらのドラマではこれらを病気だとして扱っていない為、この症状が本当に病気なのかどうか疑ってしまうわけだ。だが、『病気の症状である』と主張する専門家がいるのである。
顔の見えない相手と話すことを考えると緊張感や恐怖感が高まり、電話に出ても名乗ることができなかったり言葉が出てきにくい。また電話の様子を人から見られているように感じて緊張してしまう。電話でのやりとりが不安なあまり会社を休んだり辞めてしまったりする。
この辺りの心理も、吃音症のそれと似ている。
自分のおなかが成ってしまうことに強い羞恥心や恐怖心を抱く。講演会やクラシックコンサートなど静かなところでおなかがなることが怖く、公の場に行けなくなる。男性に多い症状で、公共のトイレで隣り合って用を足すことが出来ない。周囲を気にし過ぎて排尿が難しくなり、トイレのことが気にかかって外出に不安を感じる。
どれも、誰にもありがちな心理ばかりだ。ただ普通と違うのは、
、ということである。
個人的に私は、吃音症の人間が側にいるのだが、その人間は、ここに出て来るたくさんの項目に当てはまる。これは妙な違和感を覚える。この人物が、
といった、様々な精神病を患っていると考えることも出来るが、いささかそれは過剰である。
(病気ということを盾にしてやりたい放題やる。あるいは甘えて改善の努力をしない)に繋がる可能性もある。
どの病気も似ているところがあるが、本当に注目したいのは、『あがり症(SAD)の症状と原因から浮かび上がる決定的なポイントとは』と併せて考えたい。
』というところだ。『