子供が独立してうつになる理由ってなに?
育児と教育の違い、執着と愛情の違いを理解していないからです。
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うつ病の根幹にある『自分の思い通りにしようとする意識』 – Inquiry. |
うつ病克服の重要キーワード。『不一致』と『ストレッサー』 – Inquiry. |
と併せて考えていきたい。
これは、『うつ病の改善に為に薬よりも重要な事実があることを知る 』 にも書いたが、人間は、『 生き物なのだ。ということは、『自分が本来望んでいる姿』が、子供が独立する現実とはかけ離れているということだろうか。
答えは、
である。
つまり、
だ。ならない人もいるのである。従って、別に『子供が独立する=うつになる』という図式は必ずしも成り立たない。『1+1=2』という図式は成り立つが、この図式は必ずではないのである。ということは、そのどちらかに問題がある。
ということのどちらかだ。前者は
ような言い回しだ。後者は という言い回しだ。普通、責任ある大人として考える時、子供と大人、そのどちらに責任があると考えられるだろうか。
という親を傍から見た時、9割以上の人間がその発言に首をかしげることになるだろう。愛情があると言いたいのはわかるが、どうも
を理解していないらしい。
『何もかも私が面倒を見るからそれでいいの』と豪語したとしよう。では、自分が途中で死んだらどうする?まさか、自分が事故死したり、病死したり、あるいは子供よりも早く死なないとでも思っているのだろうか。そうなったとき、完全に親に依存したそこにいる子供は、親の死後、どういう生き方をすることになると想像できるだろうか。
まさか、『私が生きている間の話をしているの。死んだら私はいないんだからどうでもいいのよ』と言うつもりではあるまい。
『可愛い子には旅をさせよ』。自分の子供が本当に可愛いなら、自分一人で生きていける実力を身につけてもらうために静かなる援助に回るべきである。間違っても、『あなたは生きていればそれでいい』という、歪曲した愛情を注いではならない。
ある女性有名歌手は、自分の子供が門限を破ったら完全にカギをかけ、庭で寝させて、朝は制服を庭に投げて冷たく突き放したという。そして、男は強制的に18歳になったら家を出て自立させ、
こそはするが、後のことは一切面倒はみないという。
『家賃の支援をする』時点で、そこには親としての愛情が垣間見え、それが逆効果になってろくでなしになる可能性もあるが、そこは、心底にある愛情が伝わったのか、息子はその後、
することができた。
彼女は最初から、『子供は独立するもの』という事実から目を逸らしていなかった。当然、心配をしている。だから家賃等の面倒を見るのだ。だが、心配と執着は違う。そこにあったのが執着ではなかったため、彼女は子供が独立しても、肩の荷が下りただけでうつにはならなかった。なぜなら、
からだ。