ストレスを負うと、どれくらいで病気やうつに発展するの?
ストレスを負って病気やうつになるまでの三段階を紹介します。
先生
その三段階っていうのは、警告反応期、抵抗期、疲憊期のことだね!これを覚えておくと、ケアをするタイミングがわかりやすくなるよ!
うつになる原因はストレッサーとストレスの許容量
にも書いたが、人間にストレッサー(外圧)がかかるとそれを元に戻そうとする反発力が生まれる。だが、その反発力を超えるストレッサーの場合、最悪の場合は死に至ることもあるわけだ。そこに書いたのは、
もし私がこれらの休息モードを大事にしようとしないと、私の張りつめられた神経は次第にすり減り、心身は疲弊していくだろう。
という内容だが、具体的に、このような現象がどうして起きてしまうのかということを、三段階で分析していく。(参照:『SEのためのうつ回避マニュアル』(翔泳社)
株式会社ピースマインド,田中 貴世,渡辺 眞里子,石川 賀奈美 翔泳社 2008-05-21
病気に至るまでの三段階
STEP.2
警告反応期
- 緊急反応
- 動悸
- 頭痛
- 食欲不振
- 疲労感
- 胃腸の潰瘍
STEP.3
抵抗期
- 抵抗力の高まり
- 症状の消失
- 適応エネルギーの多大な消費
STEP.4
疲憊(ひはい)期
- 適応の限界
- 免疫力の低下
- 症状の再発
- 全身衰弱状態
これで考えると、私は『警告反応期』の段階、あるいはその前の状態で、すぐに休息モードに入るから大事には至らない。
だが、これを無視して『抵抗期』に入ると、そのうちその中で安定状態を保とうとして、多大な適応エネルギーを消費することになる。実際には安定してストレスに慣れたつもりでも、とてつもない疲労を積み重ねていることになる。
そして更に『疲憊期』になると、みるみるうちに免疫力も低下し、重い病気やうつ病にもなり得るわけだ。
したがって、私が常に自分をストイックなまでに仕事や運動や食事の管理等で追い込み、しかし心身を壊すことがないのは、この『警告反応期』の段階、あるいはその前の状態で対処を確実に行うからである。『本当に真面目』であれば、こうした人間の仕組みについても真正面から向かい合えないと、つじつまが合わないことを理解したい。
先生
こうしてみると本当に、僕(著者)の場合は警告反応期の段階で気づくことが多いね!っていうか、あるのは頭痛と疲労感くらいだから、もっとその前の段階、例えば『目が痛くなってきた』とか、そういうレベルでもうケアをするからね!
先生
一つは僕が敏感だからだろうね!ちょっとした違和感にすぐに気が付くっていうことが関係しているよ!僕の旧友は、自分の母親に『あなた風邪ひいてるんじゃない?目が三重になってるわよ』なんて言われて、初めて自分の体調の変化に気づくって人もいたよ!
先生
二つ目は、口唇ヘルペスを患っていることも影響しているだろうね!あれは疲労がたまって、免疫力が低下してくると、口元にウイルスが下りてきて、唇を食い破るんだ!放っておくと悪化するけど、『痒み』の段階でケアすればウイルスを退治できる!
先生
そして最後は、僕が『真面目で完璧主義』だからだろうね!もちろん僕よりも真面目で完璧主義な人はいるだろうけど、僕は間違いなく、『この事実を見て見ぬふりをしている人』よりは真面目で完璧主義だ!
この章のまとめ
- 人間にストレッサー(外圧)がかかるとそれを元に戻そうとする反発力が生まれる。
- だが、その反発力を超えるストレッサーの場合、最悪の場合は死に至ることもある。
- 『本当に真面目』であれば、人間の仕組みについても真正面から向かい合えないと、つじつまが合わない。