うつ病を早く治せと焦らされるんだけど、やっぱり早く治すべき?
いいえ。
治すべきではあっても、『早く治すべき』ではありません。何しろ、うつ病を治すためには『時間をかける』ことが原則。考え方自体が間違っているわけです。
普通、充電が減ってきた携帯やカメラはどうする。普通に、単純に、淡々と、(さて、充電器は、と)ということで、充電する行為を行うことを考え、そしてそれを行う。
排泄と同じだ。それも、『汗』などの無意識な排泄ではなく、
といった排泄と同じだ。それらはある程度、コントロールが出来る。しかし、それが必要なときはそれを排泄する方が体にいい。というか、排泄をしなければ
影響を与える。もよおしたとき、あるいは、それを淡々と行うだろう。それでいいのだ。それが 与え、それをしなければ体には悪い影響が与えられる。
もし、『心の充電』がなくなってきたのなら、やるべきことは簡単だ。
少し、使い過ぎたのだ。頑張りすぎた。だから、『頑張って』という言葉は響かない。むしろ重荷だ。なにしろ、頑張りすぎて、充電が減ったのだから。
※ただし、2017年1月の最新情報では、『頑張って』という励ましの言葉は正当化された。この言葉が逆効果だと言われていた時代は、まだうつ病が浸透していない時代。今は、うつ病が当たり前となり、むしろ『頑張って』というワードは応援となる。うつ病は頑張らなくてはいけないからだ。
『うつ病の克服に最も重要なキーワード『重荷を取って軽くする』』にも書いた様に、うつの重要キーワードはそれだ。つまり、『心の充電』とは重荷を軽くすること。まるで、ラクダが重い人間や荷物を載せられて疲弊しているとき、それらの荷物を全て取り外し、オアシスで一時の憩いの時間を過ごすように、人間も全く同じことをすればいい。
ゆっくりと、確実に、充電が貯まるまで。焦る必要など粉微塵もない。もしそれで『焦らせるもの(人、時間、仕事)』などがあるとしたら、
だ。そういうものから距離をなるべく空けて、自分のペースを取り戻せばいい。