うつ病の原因はなに?
うつの原因は『執着』かもしれません。そうだと仮定した場合、様々な問題につじつまが合います。
うつの原因は『執着』かもしれない。
『うつ病の根幹にある『自分の思い通りにしようとする意識』』の記事にも書き、あるいはサイトのトップページに、
うつ病というのは、
、ということが原因である可能性が高い。そしてその現実とのギャップに打ち砕かれ、精神を崩してしまっている。だがそもそも、 のか。このテーマのカギを握るのは、『真理』である。
と記載したことからもわかるように、やはり、まず人間は最初に執着があって、その執着している事実と現実とのギャップがあって、(こんなはずではなかった)として、心を崩していることが多い。
私の知人の母親は40歳になる前に他界したが、彼女の家庭は常にばらばらだった。子供が施設に行ったり、夫は四六時中様々な理由で、家にいなかった。
なぜあの頃思い描いた幸せな家庭が築けないの?
かつて夢見た理想の世界とは全く違う現実を突き付けられ、彼女は若くして衰弱し、この世を去った。
実は、私はこの人とはほぼ一度ぐらいしか会ったことがない。この知人とも今はもうほぼ縁が切れているに近い状態だ。だが、この事実を忘れることがないのだ。それは、私がこうした問題にひどく敏感だからだろう。
なぜ、あの人は若くしてこの世を去らなければならなかったのだろう。一体、誰がいけなくて、何が問題だったのだろう。非行に走った息子なのか。それとも、それを上回る悪態をつく、夫なのか。施設に入れられた息子なのか。お金か。環境か。一体、何が原因で、彼女は若くしてこの世を去らなければならなかったのだろうか。
私は、この一件を通し、あるいは、家庭にあった宗教問題を通して死ぬほど葛藤し、うつ病の本もたくさん読み、それ以外の本も数百冊読み、儒教の始祖『孔子』、キリスト教の礎『イエス・キリスト』、仏教の開祖『釈迦』、古代ギリシャの哲学者『ソクラテス』の言葉とも真剣に向き合って、そして、自分自身の波乱に満ちた半生で培った知識と経験で考えた時、
ここにあるのは、
のではないかという結論が、なかなか崩れそうにない。
人のせいにすることはできる。環境のせいにすることも簡単だ。だが、それを言ったら、劣悪な環境を強いられている途上国の子供達は、
ことになってしまう。
途上国の大人たちは、今でも6畳のぼろぼろの家に10人家族で住み、トイレをしたら、その排泄物は外にある川にダイレクトに落ちる、という劣悪な衛生環境の中、暮らしている。だが彼らはこう言う。
町を歩くと、子供が全裸で歩き回り、人目もはばからず大便を始める。それが普通の光景なのだ。どこかで銃声が聞こえ、雀の涙ほどの給料を得る為に、効率の悪い力仕事を延々とやり、ハエのたかった腐った肉を売り、異臭が漂うスープを飲んで、ゴミ山を焦って売却できるものを探す。そういう世界が、現実として存在しているのだ。
しかし、彼らは生きている。
そして、『生活しやすいよ』と言うのだ。だとしたら知人の母親は、どういう人生だっただろうか。最低な人生だっただろか。それとも、恵まれていたのだろうか。
ブッダはこう言っている。
ソクラテスならこうだ。
足りると思えば足りる。足りないと思えば足りない。
だ。