うつ病の治療って、何か注意点はあるの?
うつの時は自分のペースを掴むことが大切です。自分のペースは他人に聞いてもわかりませんので、自分と向き合う時間を確保しましょう。
先生
ハニワくん
人にはそれぞれ多様性があり、それぞれに適した対処法がある
うつの時は自分のペースを掴むことが大切だ。
と併せて考えていきたい。その、『酷暑、極寒』の考え方に書いたが、『人によって体感温度は違って当たり前だ』という事実があるのだ。
- メラニン―茶色と黒色の皮膚
- カロチン―東洋人の(黄色の)皮膚
ということも書いた。だとしたらもう、『
ということが浮き彫りになるわけである。
それと同じ考え方で、自分のペースというものは、まるでラジオの周波数のように、微調整が必要である。権威ある脳科学者、池谷裕二氏の著書『単純な脳、複雑な「私」』にはこうある。
(タイガー・ウッズやイチローといった超一流選手が、あれほどまでに努力を重ねているのに、土壇場になってプレイに乱れが出てしまうことがあるのはなぜか。)
たとえ同じ場所、同じ距離、同じクラブと、全てを同じ条件して打ったとしても、なぜかうまくいくときと、いかないときがあるんだ。それはなぜかって話。
(中略)
では、その握力の強弱は、何によって決まるのか、というのがこの論文。結論から言うと、それは『脳の揺らぎ』で決まる。
(中略)
──ゆらぎ。
そう。回路の内部には自発活動があって、回路状態がふらふらとゆらいでいる。そして『入力』刺激を受けた回路は、その瞬間の『ゆらぎ』を取り込みつつ、『出力』している。つまり、
『入力+ゆらぎ=出力』
という計算を行うのが脳なんだ。となると『いつ入力が来るか』が、ものすごく大切だとも言えるよね。だって、その瞬間のゆらぎによって応答が決まってしまうんだから。結局、脳の出力はタイミングの問題になってくる。
先生
ハニワくん
- それぞれに適した対処法がある。
三歩進んで二歩下がる。それでも、一歩進んでる。
脳には『ゆらぎ』がある。この揺らぎが不安定なとき、人の出力も不安定になる。例えば、ここで出ているイチローやタイガー・ウッズといった名手であっても、凡ミスをすることがある。
また、人が緊張すると、何もない場所でつまづいてしまい、言葉が詰まり、お茶をこぼしてしまうことがあるが、あれらもこの
と考えて問題ない話だ。
心と脳は、ほぼ同じだ。つまり、自分の中には海の波のように、常に揺らいでいる波がある。舟やヨットが、波が穏やかな時はスムーズに航行するが、波が激しいときは穏やかな航行が出来ないのと同じように、人間も、この波であるペースをつかめないときは、どんなに一流の人間だろうが関係なく、上手くいかないのである。
晴れたと思ったら雨が降る。治ったと思ったらまたうつになる。こういう波が繰り返されるだろう。だが、それは気にする必要はない。三歩進んで二歩下がるものだ。
のだ。
先生
ハニワくん
先生
- 三歩進んで二歩下がる。それでも、一歩進んでる。