うつ病の原因ってなに?
色々ありますが、うつで悩む人はもしかしたら『知らない』だけかもしれません。
うつで悩む人はもしかしたら『知らない』だけ。
うつ病の根幹にある『自分の思い通りにしようとする意識』 – Inquiry. |
と併せて考えていきたい。
上記リンク記事でも書いたとおり、うつで悩む人の共通点は、『自分の思い通りにことが運ぶと思っていた』という事実が、最初に存在しているということである。もし、そうだと仮定した場合、そこにいる人物像は、
のどちら側に偏っているだろうか。
のだから、やはり、全知全能の人だろうか。全知全能で、何も知らないことなどない完璧な人間だからこそ、そう思っていたのであり、それだけの発想が出来るということは、完膚なきまでの極めて優秀で完全な人間がそこにいるのだろうか。
ソクラテスは言った。
残念ながら、人間は一生『全知全能』にはなれない。なれたと思っているのなら、そこにいるのは単なる勘違いした人間だ。
IQ – IQ |
IQ – IQ |
もし、英語もイタリア語もフランス語も喋ることができ、ハーバード大学やMITを卒業し、いくつもの企業を経営し、あるいは数兆円という規模の資産を持っていたとしよう。では、『ドイツ語』は喋れるだろうか。『ポルトガル語』は?またあるいは、『船を一から作る知識』や、『ハープを演奏する技術』は持っているだろうか。
『私はお金があるからそんなもの必要ないんだ。お金でそれを買えばいいんだ。』と言ったところで、
ことにはならない。お金がなくなったらどうする。そもそもそういう人間は数えるほどしかいないし、いたとしてもその人にあるのあ『金 』であり、 『知識』ではない。
従って、その人が出来る範囲は極めて広いだろうが、しかし、
のだ。
ということは、もうどんなことをしても全知全能にはなれない。いくらお金を稼いでも、得られるのはお金だけだ。お金で買えないものもある。だとしたら、そこにいるのは全知全能の人間ではない。
それに例えば、その人が頭の中で、
あの女、結婚をしているが、自分のものにしたいなあ。
とか、
SEXがしたいなあ。
と思ったとした場合、そこにいるのは『全知全能の人』だと思うだろうか。他にも、
あの人の成功が妬ましいなあ。
とか、
あの会社さえなければスムーズなのになあ。
と思う心が、本当に人間として立派な心構えだと思うだろうか。
自分の心で一切よこしまな気持ちを考えない人はいるだろうか。自分の人生でたったの一度も失敗を犯したことがないという人はいるだろうか。もし、それらがあるというのなら、なぜその過去や事実を棚に上げ、自分は全知全能の人だと思うことが出来るだろうか。
出来ないのであれば、自分こそは『無知な人』だ。従って、『自分の思い通りにことが運ぶと思っていた』
なのである。最初からこの世が、『諸行無常』だと知っていればそういうことにはならなかった。
『うつで悩む人が悟るべき事実は『諸行無常』だ』に書いた様に、全ては流動変化していることを示唆した、ブッダの言葉である。これこそは、この世の真理を諭した、真の言葉だ。
全ては流動変化している。それが、諸行無常の言葉の意味である。それなのに、変化に合わせられない、変化しなければいいと願っているならば、そこにあるのは
の姿である。
自分の体のこと。自分の心のこと。本当に最初から『知っていた』のだろうか。もし知らなかったのなら、挫折するのは当たり前だ。そして、それで知った。それでいいのだ。そこからまた始めればいいだけのことだ。赤ん坊が積み木を食べるのを、いつの日かやめていくように。