真面目で完璧主義がうつになるって聞いたけど、自分はまさにそうだと思う。この性格がある異常、うつ病は避けて通れないの?
たしかに真面目で完璧主義がうつになる傾向があります。しかし残念ながら、完璧な人間など最初からいません。
真面目で完璧主義がうつになる。だが、完璧な人間など最初からいない。
うつ病の根幹にある『自分の思い通りにしようとする意識』 – Inquiry. |
うつ病克服の重要キーワード。『不一致』と『ストレッサー』 – Inquiry. |
うつで悩む人はもしかしたら『知らない』だけ – Inquiry. |
と併せて考えていきたい。
上記リンクで『思い通りにしようとしていた』ということで考えても、『自分が全知全能だと思っていてそれが崩れてショック』だという方向で考えても、そこにいるのは結局『無知な人』である。
『無知な人』と言われて腹が立つ人は、ソクラテスを知らないだけだ。
ソクラテス自体が『無知の知』と言ったわけではないが、ソクラテスが突き詰めた知性を一言でまとめると、 ということ。つまり、自分の無知を認められる人の方が、知的なのである。
自分の無知を知ることが出来るのが知性。それこそが『無知の知』だ。つまり、ここでいう『無知な人だ』というのは、『お前は単なる馬鹿なんだから思い上がるなよ』という、揶揄たる批判ではない。『
という、応援であり助言なのである。
(※ちなみに2017年1月の最新情報では、『頑張って』という励ましの言葉は正当化された。この言葉が逆効果だと言われていた時代は、まだうつ病が浸透していない時代。今は、うつ病が当たり前となり、むしろ『頑張って』というワードは応援となる。うつ病は頑張らなくてはいけないからだ。)
私もソクラテスと『無知の知』を知らないときは、無知と言われることは悪口だと思っていていい気はしなかった。だが、その言葉の背景にあるのが『可能性』だということを知ると、私は率先して自分が常に無知な状態にあるということを認められるようになった。
私は、
だという人の気持ちをよく理解している。なぜなら私が、そういう性格だからだ。
だが私の場合、両親がクリスチャンであり、私がそうではないという特殊な事情と、父親がストレスによって、私が17歳の時に癌で他界したこと、あるいは、一度堕ちるところまで堕ちた、などの事情が関係して、真面目で完璧主義であると同時に、『
』になった。
例えば私は、ペンで文字を書いていると、指にペンダコが出来て、痛くても、そのまま力を入れて書き続けてしまったり、あるいは、大量の荷物があったとき、複数に分けてそれを運ぶのではなく、一度で一気に持っていこうとするような性格の人間であるが、
やはりそうすると、例えば今でもそうだが、部下に説教をしていると、
喋りつづけることなど日常茶飯事で、よく、 ことがしょっちゅうあるわけだ。
そういう風に、一度やりだしたら止まらないというか、一度そう決めたら曲げないというか、そういう頑迷さにも似た頑固さと猪突猛進的な性格があって、その頭痛の例のように、体を壊すことがよくあるわけだ。
筋トレなどをしてもやりすぎてしまい、
次のトレーニングをやって、結局体調を崩してしまう。ボクシングジムに通っているときは、サンドバッグを殴りすぎて左手の靭帯を延ばしたし、脚の筋トレをしようとして負荷の大きい筋トレをしていたら、足底腱膜炎になった。こういうことを、もう何度も繰り返してきているわけである。
だが、その場合私は、『
』ことを常に心がけている。もう、回復するまで完全に休む。一週間だろうが何だろうが、関係なく休むのだ。
という主張をするのである。
よく、映画俳優などが、一気に撮影をしてしまって、その後、休暇を取るということを聞くことがあるだろう。彼らも同じように、働くときに働いて、そしてその分、たっぷりとオフの日に休みを取る。何も、土日に休み、月~金に働くというスタイルだけがすべてではないのだ。すべてではないというか、
である。
ここですでに『真面目で完璧主義』という性格の特性が出ているように、また違う特性がいくつもあって、この世には十人十色、様々な人格を持った人々がいる。では、その人たちは、本当に同じようなペースで人生を生きることが最適なのだろうか。
私はそうは思わない。
自分にしかできない生き方があり、生活のペースがある。
うつ病は必ず治る。だから無理をしないで焦らずに – Inquiry. |
うつの時は自分のペースを掴むことが大切だ – Inquiry. |
これらのポイントを押さえながら一つ一つ改善していけば、自分にしか生きれない生き方を見出すことが出来る。