うつ病に風邪薬や肝臓の薬は効くの?
うつは心の病です。指の病でも、爪の病でも、肝臓の病でもありません。
確かに『うつは心の風邪』と言われますが、それは比喩であり、風邪薬が効くわけではありません。うつ病にはうつ病の治療法が適しています。ちなみに、風邪のときに飲む風邪薬ですが、これも別に風邪の特効薬ではありません。咳やのどの痛み、鼻づまり等を緩和させ、良質な睡眠を促すために服用するのであり、うつ病も同じように特効薬がありません。しかし、うつにはうつに効く治療法というものがあります。
うつは心の病。指の病でも、爪の病でも、肝臓の病でもない。
この記事は、
重いと感じる人間関係はうつの敵。そんな重荷は降ろすが勝ち – Inquiry. |
うつ病克服の重要キーワード。『不一致』と『ストレッサー』 – Inquiry. |
と併せて考えていきたい。
つまり言いたいのは、『爪の病気じゃないんだから、爪の手入れをしたり、爪に効く薬を飲んでも何の意味がない』ということである。この、当たり前のことを当たり前に淡々と理解し、それに適した処置を淡々と取っていけば状況は改善される。
しかし、この様な事実を言っても、うつの人はそれをその通りに出来ない傾向がある。私の母親はもう私が生まれてからずっと、つまり30年以上
であり、死ぬまでそれを貫くだろう。また、私の部下は を患っており、入社して8年、その吃音症は未だに治らない。もうそろそろ、今の生活をガラリと変えないと一生このまま何の変化もないと感じているところである。(追記:さらに2年が経ち、10年となった)
人間というものは、実に臆病な生き物だ。自分の生き方を変えることが出来ない。それはなぜか。アイルランドの作家、バーナード・ショーはこう言い、
フランスの哲学者、 モンテーニュは言った。
それは、『自分のことが好きで仕方がない』からだ。
自分に執着し、本位を自分にしている。つまり、自分本位な人間が、自分の生き方を変えることが出来ない。
ここに出た二人の登場人物も同じだ。母は、
、クリスチャンになることを強要し、中学生になり反抗力がつくと、父親、つまり自分の夫に言いつけ、父親は私を力づくでどなり、教会に行くように叱った。
私が『嫌だ、嫌だ』と数千回以上拒絶したにもかかわらずだ。もう一度言おう。私が『嫌だ、嫌だ』と数千回以上拒絶したにもかかわらずだ。
これはもう、神がいるなら、絶対に母親に厳重な罰を与える事実だ。
その事実を知っているのはこの世で私と、母と、死んだ父親だけだ。そして死人に口なし。父親はもういない。そして母親が嘘をつけば、真実は捏造される。
IQ – IQ |
IQ – IQ |
母は母なりに、自分の人生と夫との思い出を
したかったのだろう。だが、 私の人生はどうなってもいいのか。私はその時初めて、29年間黙っていた重い口を開き、母親に面と向かって自分のやっていることの罪の重さを諭した。
すると母親は最初こそ『慣れない』せいか、私から反論されることに反発した様子を見せたが、私の言葉が全て的を射ていることを悟ると、次第に言い訳の口が少なくなってきて、最期には私に論破されてしまった。
私は最初から、出来た。出来たからこそ、29年という時間を黙ってあげていた。つまり、『言えない』のではなかった。『言わない』だけだった。だって、言ったら母が崩れてしまうのだろう?これが『相手本位の発想』と言えるかどうかはわからないが、少なくとも私には『自分本位をやめよう』という発想があった。
自分本位な人間は、自分の生活態度、習慣を変えることが出来ない。自分が間違っているのではなく、周囲が間違っていると発想をするのだ。そして、周囲が変わるまで自分は頑なにその態度を変えない。それは頑固ではなく、
である。
まずは、自分の非を認められるかどうかだ。認められないのであれば、うつだろうが何だろうが、回復の兆しが見えることはない。この部下も、幼少の頃に事故で兄を亡くしていることが大きく心に影響を与えただろう。だが、それからもう20年以上経つ。そして入社して8年の時間が経った。(追記:10年)
本当にこのまま『外部任せ』で生きていくつもりなのか?だとしたらそれは、人生の最後の一呼吸が終わるまで続くだろう。そして、自分だけではない。自分の周りにいる人、自分の将来の子孫に影響を与える。それで本当に今まで命を繋いできた人に対して胸を張れる行動なのか。
『うつに効く言葉がなぜ『頑張らなくていい』なのか』に、うつの人は頑張ったから、うつになったと書いた。だが私はこの記事で、少しうつになる人を『自分勝手だ』として、感情的になってしまった。
うつに効く言葉がなぜ『頑張らなくていい』なのか – Inquiry. |