うつになったら、とにかく考えるべきなのは『元の生活に戻る』ことでいいよね?
いいえ。心して聞いてください。『うつの回復=元の生活に戻る』ではありません。これは、うつ病治療における至言(的を射た言葉)です。
先生
ハニワくん
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うつ病治療の至言
『うつ病治療に有効で必要不可欠な知識。間違った認識を改めよう』にも書いた様に、
この事実を受け止めたら、大きく前進できるはずである。つまり、
のだ。『崩れるようなものに依存していた』のである。
- 元の会社に戻る
- 元の学校に戻る
- 元の家事に戻る
など、どんなことでもいいが、『元の状態に戻る』ということは、またうつを再発してしまう要因となるかもしれない。
で書いているように、
- 重荷を取って軽くする
- 焦らない
- 自分のペースを掴む
ということが大原則なのである。その中で、『元の状態こそが重荷だった』のであれば、元に戻ればまたその重荷を背負うことになるのだから、うつが再発する確率が高くなるのは当然のことなのである。
その場合、
- 転勤
- 転校
- 家事の分担
など、とにかく『元の状態を改善する』ということを考えたい。もちろん、転勤すればいいというわけではないから、職場に戻っても『仕事の負荷を減らす』とか、そういう発想でいい。
要は、『うつの人はいっぱいいっぱい。だから、対策は許容範囲を守ること』 で書いた様に、自分の許容範囲を超えた重荷を背負っていたことが原因なのだから、その重荷をおろしたいのである。
先生
ハニワくん
- 『回復=元の生活に戻る』ではない。
- 自分の許容範囲を超えた重荷を背負っていたことが原因なのだから、その重荷をおろしたい。
ストイックな芸人、岡村隆史
お笑い芸人ナインティナインの岡村隆史は、自分の口から『うつ病だった』と言ったわけではないのでここでも断言は控えるが、しかし、ほぼそう想定して間違いない体調不良の時間を過ごした。その間は、例えば明石家さんまのテレビ番組を怖くて見れないとか、そういう症状があったと言っていた。
彼は、元々ストイックだった。オアシズの光浦などは、
と言っているが、人一倍お笑いに対してやる気を燃やし、人を喜ばせ、笑わせることに妥協をしたくないと考えるような人間だった。
それに加え、『めちゃイケ』のツートップの一人、極楽とんぼの山本が未成年との性的な問題を引き起こし、番組から追放されたこともあって、余計に頑張らなければならなかった。 そういうことが積み重なり、
のかもしれない。
復帰後、彼の体はぶくぶくと太り、それをネタにして番組は作るのだが、それは彼も周りもおそらく承知の事実なのだろう。間違いなく周りは、
なぜなら彼に、また入院してもらいたいと思っているわけがないからだ。カメラが止まれば、
と言っているか、あるいは『あえて言わない配慮』をしているに違いない。彼のように、『
』というやり方で、うまくいくケースもあるのだ。
体はぽちゃっと脱力系の体型になり、周りから見ると手を抜いているように見えても、実は、それが彼にとっての本来の姿であり、『無理のない姿』なのだ。
先生
ハニワくん
- 等身大の自分で人生を生きる。
『楽』と『楽しい』は違う
例えば私も、会社でサラリーマンをしている間は、常に『軽いうつ』があった。別にうつだと騒がないだけで、間違いなく常にもやもやして、納得しないわだかまりがあった。
その後私は自分で会社を立ち上げるが、もちろん、そう簡単には上手くいかない。壁にぶつかることも多い。いっそのこと、資金源豊富な元の会社に戻った方がいいかもしれない、そういう発想が頭をよぎることがあったのも事実だ。
だが、そのすぐ後によぎる発想があった。それは、
というものだった。
まだこの記事を書いている今は、完全に軌道に乗ったわけではない。だが、起業して10年、そろそろある種のコツを掴みかけてきた。もしこのまま土俵際で踏ん張り、会社を確立させることが出来たのなら、
だろう。というか、誇りに思う自分を完全に想像して、それを実現化させるために努力するだけだ。
先生
ハニワくん
- 『楽』と『楽しい』は違う。