躁うつ病と境界性パーソナリティ障害の症状の違いとは?
躁うつ病は『半日・数時間』では激しい人格の変化は起きないのが特徴です。もしそれぐらいの短期間で人格の変化が起きるのであれば、それは境界性パーソナリティ障害である可能性が高いです。
このような症状が出た場合、『普段はおとなしいのに、急に自暴自棄かつ暴力的になり、一転してうつになる』というところがもうキーポイントだと思って、 この人はもう躁うつ病なのではないかと思うことがある。だが、この場合は
が高い。
ポイントは以下の部分だ。
これがなければ、確かに躁うつ病である可能性が高いが、これがある以上は、境界性パーソナリティ障害である可能性が高い。
なぜなら、
からだ。普通は、数週間から数か月。どんなに短くても、数日である。従って、こんなにも短いスパンで人格がコロコロ変わるのは、躁うつ病ではなく、境界性パーソナリティ障害である可能性がある。
また、感情が爆発するきっかけも、躁うつ病ではなく、境界性パーソナリティ障害の特徴である。ちょっとしたことで過剰に思い込み、強い不安感を覚え、興奮し、人に捨てられない様にすがりついて懇願したり、あるいは攻撃したり自傷行為をしてしまう。執拗なまでに相手に電話をかけ続けたり、薬を大量に飲んだりする。
また、『さっきまで好きだった人を急に罵り始める』ということもこの特徴であり、ついさっきまで心底愛しているそぶりを見せていたのに、急にその相手を非難するというのは、境界性パーソナリティ障害の症状によく見られる症状である。
境界性パーソナリティ障害は、気分や感情の激しいことから、一見すると躁うつ病ではないかと思われるのだが、よく見ると違うので、注意が必要だ。
のである。