うつ病かどうかはどうやって判断すればいいの?
色々ありますが、『否定的な言葉を口にする』ことがあれば、うつ病の可能性も疑った方がいいかもしれません。
など、明らかに悲観的で、気分が落ち込んで下を向いた発言のようなことがあれば、そこにあるのは、うつ症状の特徴である。しかしもちろん、こんな人は学生時代、クラスに1人はいたような印象がある。だから別にこれに当てはまるからといって、いちいち騒ぎ立てる必要はない。
はまさにこのタイプだが、彼を見て『うつ病だ』と言う人はあまりいないだろう。『変な人』とか、『おかしなキャラの人』とか、その程度でしかみない。それは、あのアニメがコメディであるということもさることながら、まだ小学生の彼に対し、 、という考え方があるからなのである。
だが、今出た『学生時代』というのは、案外重要なキーワードである。実はこれらの否定的な考え方は、
といった感情をかきたてるわけだが、学生時代というのは思春期であり、自我が発達したばかりで、まるで『生まれたてのコジカ』だ。
あるいは『殻から出たばかりのヒナ』だ。つまり、今までは親や殻の中で守られていたから様々な不安を考える必要はなかった。だが、そこから出たおかげで、自立し始めたことは喜ばしいのだが、
のである。
不安が大きいその時期は、精神不安定になることはある種必然。そんな時期に、このようなうつ的な精神状態になることは、致し方ないことではあるのだ。
よく、思春期の時代に家庭内暴力をふるうことがあったり、家族に『うるせえんだよババア!』などとして暴言を吐くことがあるが、 不安感や焦燥感などの否定的な感情は、ときにイライラした態度として外部に現れるので、こういった行動も、
である。
また、私の祖母も、自分の家を処分するとき、私がそれを手伝ったのだが、不用品を処分している途中で、
などと捨て台詞を吐いたのだが、なぜわざわざそのワードを孫の前で言う必要があったのか、それを言ってなんて言ってほしいのか、ということを考えた時、そこにいるのは
にかかっている祖母の姿だと感じた。
別に、もっと楽観視することもできたし、人に言葉を言い放つときは、それ相応の影響力と、責任を持たなければならない中で、わざわざそれを言うということは、
がそこにあるわけで、
だとしたら、元社長夫人として常に高い身分であることを自負していたような祖母は、もはや、その体裁や身分よりも、『自分の人生がまた一つこうして終わっていく』という、決定的な現実に支配されていたわけだ。
うつというのは、ある種、不安や焦燥、ストレスなどに打ち勝つことが出来ず、その戦いに敗れた状態であるわけだから、祖母は、
が、やはり淡々と終わりを迎えていく、という圧倒的な現実を突きつけられ、あっけなく打ち破られ、その期待とのギャップに自分の無力さを思い知らされ、不安やストレスに心を飲み込まれ、軽いうつ症状となり、周りが見えなくなり、そのような独り言を孫の前で言い放った、と考えることが出来るわけだ。
このようにして、『否定的な言葉』を口にしたら、そこにあるのは確かにある種のうつ症状である。もちろん、だからといっていちいちそれだけで騒ぎ立てる必要はないが、一つのサインとしては、見て見ぬフリをするべきではない。