引きこもりとうつの関係性はあるの?
あります。ですが、あるだけで、引きこもり=うつ病ではありません。
先生
ハニワくん
『引きこもる=致命的で人間失格』という図式は成り立たない
引きこもりといっても様々なタイプがある。
- 社会批判型
- 社会不適合型
- 作業没頭型
これら全ての共通点は、『学校・会社・社交場などに積極的に顔を出さない』ということが挙げられて、全ては『引きこもり』だと表現することが出来る。とある芸人も、
と言ったが、その考え方で作業没頭型等も、同じようにずっと引きこもって自分の作業をするわけだ。
彫刻家、画家、音楽家、芸術家。クリエーター、アニメーター、漫画家、小説家、内職などもそこに該当することになる。従って、別に『引きこもる=致命的で人間失格』という図式は成り立たない。
ただし、
- 朝起きられない
- 外に出るのが面倒
- 外出の支度をする気が起きない
- 布団から出る気力がない
- 人に会うのが億劫
- 仕事をやりたくない
- 必要とされていないと思い込む
などの要因によって外出が出来ず、学校や会社をさぼってしまったり、休んでしまったり、登校拒否、退職にまで発展してしまう場合は、そこにあるのは『うつ』ということになる。
先生
ハニワくん
- 『引きこもる=致命的で人間失格』という図式は成り立たない。
- うつの特徴を確認する。
エネルギーを充電せよ
こう考えると、このうつ的な感情の根幹にあるのは『エネルギー不足』なわけだ。例えば、もしこれらが学校でのいじめ、あるいは職場でのいじめだったとした場合、そのいじめる対象を、ボコボコにしてタコ殴りにしたいと思えば、みるみる内から
、復讐に燃え、外に出る気力はみなぎってくる。
いじめじゃなくても、良い成績を出せないとか、良い仕事が出来ないといった場合でも、『この悔しさをバネにして!』とか、『最初から出来る奴がどこにいるんだ!自転車も最初は補助輪がついてたんだ!』などといって、奮起し、自らを鼓舞させることが出来れば、みるみる内から
、やる気が起き、外に出る気力はみなぎってくる。
どちらにせよ、うつ的な感情の根幹にあるのは『エネルギー不足』だ。事実、人間は太陽の光で網膜を刺激されることによって、脳内安定させる脳内物質『セロトニン』の分泌が活発になる。
『あがり症に大きな影響を及ぼすセロトニンという脳内物質とその役割』にも書いた様にセロトニンが枯渇すると気持ちはうつになるわけだから、太陽というのは人間にとってなくてはならない存在なのだ。
太陽という甚大なエネルギーを浴びただけでパワーがみなぎるように、またあるいは、食事をしないとみるみる衰えて、食事を摂ればパワーがみなぎるように、ここはひとつ、単純にエネルギーを充電したい。『うつは単なる『充電不足』。だとしたらまた充電すればいい』に書いた様に、淡々と充電したいのだ。
先生
ハニワくん
- うつ的な感情の根幹にあるのは『エネルギー不足』。
- うつ的になったら、単純にエネルギーを充電したい。
『考え方の矯正』という認知行動療法
その充電方法は人それぞれだ。私の場合は、『考え方の矯正』だ。歯を矯正するだろう。凸凹にいびつになった歯を、矯正器具を使って矯正し、規則正しい歯並びに変えるのだ。歯並びが悪いと、様々な弊害がある。それだけで鏡を見る度に気分が落ち込むし、他人から馬鹿にされて傷つくこともある。
また、寝ている間に歯ぎしりなどをしてしまい、不眠になったり、あるいはかみ合わせが悪く、食事の度にストレスを感じたり、あらゆる不調の原因となる場合もある。だが、矯正して歯並びがよくなれば、それまでの悩みが嘘だったかのように、人生が生まれ変わるのだ。
私の妹も小学生の頃に矯正をやって、本当によかったと思っている。確かに器具をつけているときは嫌だと思うが、それはほんの一時のことなのだ。その後はもう一生、改善された歯によって、ストレスのない人生を送っているのである。早いうちにやってよかった、と声をかけたのを覚えている。
同じように、『考え方の矯正』をするのだ。確かに、最初は拒絶反応があるだろう。アイルランドの劇作家、バーナード・ショーは言った。
『それ』が自分の、アイデンティティ(身分証明)だと思うからだ。それを変えてしまうことで、自分ではなくなる気がするのである。
だが、イングランドの詩人、 ジョン・ドライデンは言った。
大丈夫だ。そこにあるのは『単なる習慣』なだけだ。塞ぎ込み、鬱屈とし、悲観視する習慣があるだけだ。そしてその習慣が自分の人格をのっとり、(自分はこういう人間なんだ)と思い込んでいるだけだ。
人は変われる。変わろうと本気思った人が、歯の矯正をするように。
先生
ハニワくん
- 人は変われる。