逃避型うつってどういうときに発症するの?
逃避型うつの症状は精神的に追い詰められると発症します。
たしかにそういう状態になると、原因から目を逸らしたり逃げたりできると症状が消えますが、すぐ同じ原因や別の問題でうつになり、また逃避する、ということを繰り返し続けます。
この記事は、
うつの症状チェック項目『物事への意欲の低下』 – Inquiry. |
うつの症状チェック項目『否定的な言葉を口にする』 – Inquiry. |
うつの症状チェック項目『思考力の低下』 – Inquiry. |
などと併せて考えていきたいわけだが、うつにも下記など種類が様々あって、
そのうち逃避型うつというのは、精神的に追いつめられるとうつ状態になる、という傾向がある。
そういう状態になると、原因から目を逸らしたり逃げたりできると症状が消えるが、すぐ同じ原因や別の問題でうつになり、また逃避する、ということを繰り返し続けるというものだ。
これに関しては『うつと落ち込みは同じだが、うつはまるでブラックホールだ』この記事に書いた、
精神未熟という実際も手伝って、この闇の原因が何であるかはわからない。考えても解決が困難だから思考力の低下が起き、そうすると行動は刹那的になり、悪循環になる。だが、何をしても結局は心の中にある闇を取り除くことはできない。
何事もないふりをして人生を前に進めても、どこかのタイミングでこれらの闇がその前に進もうとする足を引っ張り、元の位置に引き戻そうとする。
だ。
という部分が、まさにこの逃避型うつの特徴によく似ている。
逃避をすれば一時的にその問題から逃げ出すことは出来るように見えることから、逃げ出す癖がついている。そして、
気分が鬱屈とするので、刹那的な生活を送り、人生を浅はかに生きる。
常に浅い思考だけでやっていけるような遊びや会話だけをし、酒を飲んだり薬物をやったり、ゲームや恋愛に没頭すれば、『その問題』から逃げられると考えるわけだ。
まるで、『内臓の癌の患者が足の甲に麻酔を打つ』ようなもので、確かに癌とは違う部分に麻酔を打てば、自分の意識はそっちに逸れ、多少は気が楽になるかもしれないが、その行為は癌の治療には全く無意味な応急処置であり、そもそも応急処置になっていない。
IQ – IQ |
この逃避型うつは、
などと診断されることがあるが、どちらにせよこれらの根幹にある原因は、『その問題』である可能性が高い。
私の場合は記事に書いたとおり『
』だったわけだ。また、私の部下は、見るからにこの逃避型うつに当てはまる傾向があった。今から6、7年前は顕著にその傾向があった。
彼の場合、本当にこの症状そのまま、精神的に追いつめられるとうつ状態になる、という傾向がある。そしてそういう状態になると、原因から目を逸らしたり逃げたりできると症状が消えるが、すぐ同じ原因や別の問題でうつになり、また逃避する、ということを繰り返し続けるというものだ。
このとき私が注意したのはこうだ。
しかし彼はそれから数年間、私のその助言を無視して、根っこに目を向けず、腐った枝を生やし続け、その都度『この枝を切り落とします』と言って、場当たり的な人生を生き続けた。
彼の場合は『
』という経験が心の中にある。その経験が間違いなく幼少だった彼の心に大きな影響を与えたことだろう。彼の両親は、生き残った彼を、死んだ兄の分まで甘やかしたし、『生きてさえいてくれればいい』と願い、歪曲された愛を受けて育てた。
両親が歪曲したのはある種仕方がない。なにしろ、子供を事故で失うという、『捉え方によっては』歪曲した現実を突き付けられたのだから。
だが、『仕方ない』で済む話と済まない話がある。この世には、『
』ということがあるのだ。だからといって彼は、この人生を甘えていきながらえ、他に迷惑をかけるぞんざいな存在に成り下がってはならないのである。
それから数年後、私自身も宗教問題を抱えて生きる身ゆえに、儒教の始祖『孔子』、キリスト教の礎『イエス・キリスト』、仏教の開祖『釈迦』、古代ギリシャの哲学者『ソクラテス』などについて勉強することになった。するとなんと、そのうち釈迦(ブッダ)が、私と極めて同じ考え方をする人間だということがわかったのだ。
ブッダは言った。
『枝と根っこ』の原理だ。逃避型うつも、『問題から目を逸らして逃げる』ことで、一時的に自分の問題から逃避することが出来るかもしれない。だが、それはあくまでも本当に一時的であり、しかも、本人はそれで逃避出来て喜んでいるかもしれないが、周りからすると、逃避して刹那的に生きるその無責任な生き方が、極めて腹立たしいもので、自分勝手に見える。
それに、
なのだ。一生。それは、逃げ続ける以上、一生繰り返されることになる。私がかつて宗教問題について重く悩んでいたとき、10代のときだが、あの頃もある種の逃避型うつだった。そして私はとある手段を取ることによって改善し、今では という発想になるまでの覚悟が身についた。
また、部下を間近で見てきている。その時間、この記事を書いている時点で、すでに8年だ。実に8年という時間が過ぎているのに、彼はいまだにこの逃避型うつの考え方が染みついていて完全には離れていない。
彼は今から6年前、こう言った。
電気を付け忘れた夕方の暗いオフィスの中で、彼は目線を深く下に落としながらそう言い捨てた。私はそれを真正面から見て、時空が歪むのを感じた。それはおそらく、
と、目の前にいるのが間違いなく人の道に逸れた異常物質である、という発想が頭をよぎったからだろう。(厳密に言うと、この本人が異常物質というよりは、間違いなく人の道を逸れて間違った存在にさせている、 がそこにあるという認識)
逃避型うつの特徴は、『完全に治ることが難しい』とあるが、部下が8年という時間をかけて大きな改善が見られないことからも、彼が逃避型うつである可能性は高いと判断できる。しかし、かつて私も同じような状況だった身だった。そして、改善されたのだ。ある方法を使って。
それは、
だった。そして、 だった。
IQ – IQ |