この黄金律の至言
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簡潔に
小さく負けて、大きく勝つ。そうすると、結局トータルで、自分の勝ちとなるわけだ。だが、『俺は負けない』と言って、小さな負けさえも認めることが出来ず、勝ちに執着して盲目になっている人間は、その『トータルの勝ち』を掴むことが出来ず、結果的に『トータルの負け』になってしまうことになる。
私は20代の頃、ゲームだがトランプのダブルアップの経験で、非常に重要な人生のポイントを押さえた感覚を得た。ダブルアップというのはなんてことはない。出された一枚のカードが、例えば『8』と出た時、次に来るカードがそれよりも上か、下か、を賭けるゲームである。そして、見事にそれが当たれば、持っているメダルの数が倍になる、という、倍々ゲームをひたすら続けられるというものだ。
私は以前、このゲームであまり勝ったことが無かった。なぜなら、毎回の勝負で勝とうとしていたからだ。しかし当然、毎回のようにコンピューターである相手が負けることはない。必ずどこかのタイミングで、自分の当てた賭けが外れてしまうことになる。つまり、本当は勝った経験もあるはずなのに、『トータルで負け』ていたから、『あまり勝ったことが無い』という印象が焼き付いているのだ。
それから数年後、私はゲームセンターで、『暇つぶし』でまたそのダブルアップをやることになった。この『暇つぶし』というのが、極めて重要なカギを握っていたのだ。つまり私は別に、以前のようにそのゲームで『勝とう』とは思っていなかった。映画の上映までの時間が潰れればいいと思っていた。だから、私の心は極めて冷静だった。
私は冷静に、それまでの数年間で何となく身につけていた知識、『小さく負けて、大きく勝つ(損小利大)』というギャンブルの極意を淡々と遂行しようと考えた。賭けるメダルは常に1、2枚。勝ったメダルの枚数が少ないときは、
どうせ最初から2枚しか出てこなかったわけだし、これはこのまま捨てる気持ちで、ダブルアップを強気でいこう
と考え、勝ったメダルの枚数が多かったときは、
30枚か。これは2枚の時で考えると、2⇒4⇒8⇒16⇒32で、およそ4回連続でダブルアップが成功しなければ稼げない額だから、ダブルアップしないか、やっても一度だけにしよう
と考え、勝っても負けても一切の感情を入れずに、賭けメダルの枚数を一切変えずに、淡々と手を動かし続け、機械的にメダルを増やしていくことに徹した。すると、気が付いたら手持ちのメダルはカップ一杯になっていたのである。
偶然かと思ってまた別の日に同じようなやり方でやってみると、また同じように、最初の両替金の1,000円で、同じ結果になった。隣の台の人を見ても特に順調という様子はない。明らかに自分の台だけが、自分の意志の力で順調になっているのだ。そしてその二回とも同じように、映画の上映に間に合わなくなったので無理矢理雑に使って消費させたのだった。
その後私は、FXや株式投資の勉強をする機会があった。すると私がたどり着いたこの考え方は、それら投資の世界で『最も重要』とされている損切りの考え方と同じだったことが発覚した。私はこの時、『風林火山』の極意を見たのだ。
ちなみにこれから更に数年後、この黄金律を試して部下を連れてもう一度違うゲームセンターで同じことをやった。すると、最初に両替した1,000円で見事にメダルは増えた。そしてそのメダルで違うゲーム機で更にメダルを増やした。
黄金律の実力を知るための記事
わかりやすいイメージ・ヒント
『アリとキリギリス』は『基礎・土台の黄金律』の件でも考えられるが、今回の黄金律でも考えられる。つまり、キリギリスは待つことが出来ず、刹那的に生きて後悔する結末を辿り、アリは耐え忍び長く生きることが出来た。
『金の卵を産むガチョウ』。この黄金律を自分のものにしたければ、この話を完全に理解するまでそこから目を逸らさないことだ。
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