うつ病を治すコツみたいなものはある?
『三歩進んで二歩下がる』という初期設定を持つことが重要です。
この記事は、
うつ病予防・治療に役立つ『週に一度は休息モード』 – Inquiry. |
うつ病は必ず治る。だから無理をしないで焦らずに – Inquiry. |
うつ病を焦って治そうとすることはピラミッドを一瞬で作ろうと考えることと同じだ – Inquiry. |
と併せて考えていきたい。それらの記事にも書いた様に、決して焦らずにうつ病と向き合っていくことが極めて重要となる。なぜなら、うつにとって最も重要なのは、
うつの時は自分のペースを掴むことが大切だ – Inquiry. |
に記載したように、
ことだからだ。
それなのに、『三歩進めば三歩進める』と思い込んでしまうと、実際に二歩下がってしまったときに、焦り、ペースが乱れ、それが重荷となる。従って、最初から『三歩進めば三歩進める』と初期設定することが極めて重要となるのだ。
それに、最初からそういう初期設定があれば、一気にやろうとせずに、焦らない。ゆっくりとしたペースで進んでいき、改善していくことがわかっているから、ちょっと気を落としたぐらいではいちいち動揺しない。
まるで、赤ん坊が泣きわめくと、もう一生泣き止まないような気がしたり、何が自分が悪い事でもしたのかというような気分になることがあっても、単なる赤ん坊の気まぐれであり、気づいたらすやすやと何事も無かったかのように寝ている、というように、
あるいは、土砂降りの天気が続いて、もうこれから一生晴れの日は来ないんじゃないかと思っても、急にカンカン照りになる気まぐれの天気の様に、この世には、自分の意志とは全く無関係のリズムというものがあるのだ。
うつになっている時は、その自分のリズムが掴みづらくなっている状態ゆえに、そういうバグ、つまり、リズムが掴めない状態が続いて不安定になっても、何もおかしくはない。したがって、三歩進んで二歩下がるような不安定なリズムが起きても、動揺する必要はないのだ。
その不安定なリズムは、また気まぐれに上昇して、気分は回復する。焦ることなく向き合っていくことが大切だ。
うつは、そうやって
だということを理解する必要があるのである。『二歩下がった』ときに焦って無理をすると、むしろ悪化するということを知る必要がある。
また、『二歩下がることなく』回復していくのもまずい。実はその状態は自分の『意識』だけの話で、『実際』の部分では、下がっている。つまり、
大丈夫だよ。もう安定して来たから、このまま回復だ!
という意識はあっても、実際の部分では、まだ完治していないのだ。そして、仕事を増やしたり、薬をやめたりといった自分の判断で暴走してしまうと、治るはずの病気が更に悪化するということになりかねないのである。