うつ病に効果のある精神療法は何がある?
認知行動療法や集団精神療法があります。下記に6つの精神療法をまとめました。
物事に白黒をつけずにいられない(二分割思考)などの認知のゆがみを、治療者と患者が探し出し修正する。物事にこだわりすぎる傾向のある人がうつ病になりやすいため、その改善や再発防止に効果があるとされる。
同じ苦しみを抱える人間同士が自分の心情などを語り合い、共感や安心感のなかで回復をはかっていく方法。自助グループを作る方法、入院中や共同生活のなかで行う方法などがある。
家族や配偶者にも通院してもらい、家庭内のコミュニケーションの問題点を乱し、コミュニケーションのパターンを変えることを目的とする。
たとえば帰宅拒否におちいっているなら、最初は週に1回帰宅、その後2回・3回と増やし、困難に対処するコントロール感覚と達成感を経験して、自身や自尊心を回復できるよう治療する。
自己暗示によって心身の緊張を解き、リラックス状態を作り出す方法。ストレスに直面しても自分の力でリラックス状態をつくり、対処できるようになることを目指す。
治療者との対話を通して対人関係の問題点を見つけ、自ら問題を解決するようサポートする。自身が戻り、うつ病が克服できる。対人関係のストレスから発症したケースなどで効果を発揮。
出典:『うつとはこんな病気です』(西東社)