薄毛治療は皮膚科?美容系の皮膚科?保険適用はされるの?女性の育毛外来の注意点は?
薄毛治療は美容系の皮膚科がより専門的な治療を行ってくれます。
また、自由診療になるので保険の適用はされません。女性の育毛外来の注意点は、費用の明確さ、そして女性専用であるかどうかがポイントです。
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薄毛に対しての悩みは、誰に相談すれば良いか分からない事も多いでしょう。また、相談をすると薄毛がバレてしまうという事で、相談できないと考えている人もいます。だからといって、
してしまいますので、手遅れになる前に対策を取る必要があります。
男性の薄毛は、
して薄毛になる事が多く、放置すると薄毛があっという間に広がってしまいます。この症状は と呼ばれていて、最近では若い男性でもなりやすいといわれています。成人男性の3人に1人が、この男性型脱毛症で悩んでいると考えられています。
女性の場合は、髪の分け目から薄毛が目立ってしまうという特徴があり、髪のボリュームが徐々になくなっていきます。薄毛を放置してしまうと、男性同様に症状が深刻化してしまう事もあります。女性の場合の薄毛は、
やびまん性脱毛症、分娩後脱毛症などが有名です。
男性が薄毛になってきた場合は、男性型脱毛症の他にも
などの場合があります。女性の場合は薄毛でも種類が色々ありますので、種類によって対策方法も違ってきます。自分の抜け毛の原因を探る事で、正しい治療ができるようになるでしょう。
なので抜け毛が増えてきた場合は、そのまま放置をせずに皮膚科で正しい治療を受けるようにしましょう。皮膚科と、ひと括りにしてしまう事が多いのですが、薄毛治療を行える病院は皮膚科と美容系の皮膚科であれば、正しい治療を受ける事が可能です。
皮膚科というと、一般的にはニキビや湿疹、イボなどの皮膚の治療を行う事が多いのですが、薄毛治療も行えるようになっています。
の場合は、薄毛の専門分野に長けている医師が、カウンセリングの結果を基に薄毛治療を行ってくれる病院です。ニキビや湿疹、イボなどの症状で通う事もある皮膚科は、薄毛治療で内服薬や外服薬を使用して治療を行う事しかできません。
しかし美容系の皮膚科の場合は、内服薬や外服薬での治療はもちろん、
をする事も可能です。皮膚科と美容系の皮膚科では治療の仕方も違う点から、美容系の皮膚科の方がより効果がある薄毛治療ができるといわれています。
薄毛治療を行う上で大切になるのが病院選びで、選択する病院を間違えてしまうと費用ばかりかかってしまい効果が現れない場合もあります。病院を選ぶ時のポイントは、以下の点を見るようにしましょう。
また、次の点も重視しましょう。
療法の効果は個人差があるため、薄毛の悩みを抱えている全般の人に効果があるとは限りません。よって治療法が豊富な病院を選ぶ事で、自分の頭皮に合っている治療法が見つかりやすくなります。
これらのポイントを抑えている病院を探すようにして、実際にカウンセリングを受けた上で病院を選ぶようにする事をおすすめします。薄毛治療というのは
があり、1回病院に訪れたからといって治るものではありません。医師や病院を信用していない場合は根気強い治療ができないので、信頼関係が築ける病院を探すのもポイントです。
薄毛というのは若くても、男性でも、女性でも関係なく薄毛治療が必要になります。多少薄毛になったからといっても、隠せるという事で治療を行わない人もいます。また、
の問題から薄毛治療を受けようか迷っている人もいるでしょう。
男性型脱毛症や女性型男性型脱毛症、びまん性脱毛症の場合は内服薬や外服薬を使って薄毛治療を行います。男性型脱毛症の薄毛治療の場合は、主に内服薬である
の錠剤を服用しながら、外服薬である の育毛剤で薄毛の改善を図っていきます。
女性の場合は男性用の治療薬が使えないという事で、
を使用して男性とは違う薬で改善をします。主に男性型脱毛症や女性型男性型脱毛症、びまん性脱毛症の 全ての治療に対して全額負担となってしまうため、治療費の負担により薄毛治療を行わない人も多くなっています。
専門外来などのHPでは、保険適用されないという事がハッキリと書かれていて、病院を変えても保険適用されないという点に変わりはありません。
よく使用される薄毛治療の薬(2017年現在)
男性(内服薬) | フィナステリド |
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男性(外服薬) | ミノキシジル |
女性 | パントガール |
日本国民は、国民健康保険や会社の健康保険などの医療保険に入らなければならないという決まりがあり、実際に病院の治療にかかる費用の2~3割の自己負担で済むようになっています。しかし、
ため、治療自体が保険適用にはなりません。
薄毛治療はED治療などと同様な括りとされています。自毛や人工の植毛で薄毛を改善していく薄毛治療の場合でも、保険適用はされません。薄毛治療は世間的にも知名度が高まっていますので、今後は保険適応になる事も期待がされていますが、現時点では見通しはありません。
となり、健康保険証が使えないレーシックやインプラント、
自由診療
対象例 | 薄毛治療、レーシック、インプラント、ED治療等 |
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医療費控除は、医療機関で受ける治療に関する費用の控除ですが、薄毛治療は医療費控除を受ける事ができると勘違いをしている人も多くいます。
自分の意思で容姿を美化しようとする医療行為は、高額になってしまったとしても医療費控除を受ける事はできません。なので植毛を行い、負担額が100~200万円程度かかったとしても、 のです。しかし医師の診断があり、治療薬を出してもらっている場合は、医療費控除を受ける事ができるともいわれています。
場合もあるようです。自由診療だから医療費控除を受ける事ができないと諦めるのではなく、近くの税務署に確認を取ってみた方が良いでしょう。薄毛治療は保険適用されないので、自己負担する費用を抑えるために、個人輸入代行業者を利用している人もいます。
薄毛治療で使われる事が多いプロペシアは、1ヶ月分で
がかかってしまうといわれています。しかし、個人輸入代行業者を利用して同じ治療薬を購入すれば、プロペシアが で購入する事が可能です。プロペシア以外にも、個人輸入代行業者を利用する事で、以下のものであれば で購入できます。
個人輸入代行業者は、
ので、費用は高くても安全性の高い処方箋で治療薬をもらう方が良いかもしれません。
薄毛治療薬の一か月の料金相場
7,000~10,000円 | プロペシア(一般) |
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5,500円 | プロペシア(個人輸入) |
2,000円 | エスペシア、フィンペシア、フィンカー、フィナロ、フィナバルド等(個人輸入) |
女性の育毛外来で気を付けたいポイントは、
という2点ですね。正直、まず最初の『女性専用』かどうかということで、大きく違います。男性に薄毛で悩んでいることを見せたくはありませんからね。そういう配慮が行き届いているかどうかということを見る必要があります。
そこをちゃんと考えられているのであれば、クリニックの内容としても、女性のことをしっかりと考えられているはずです。例えば下記の記事に書いたようなことがそうですね。
女性によくみられる薄毛というのは、
です。その他にも、
というものもありますが、休止期脱毛症はびまん性脱毛症の一種ですので、主に挙げられるのは上記の2つになります。『女性専用』を謳っているのであれば、『それ』をきちんと理解しているクリニックであるはずです。ですから、AGAクリニックと違って、女性ならではの対応ができる。それができるかできないかが大きく影響してきますね。
AGA(男性型脱毛症)の場合、その原因は『DHT(ジヒドロテストステロン)』です。男性ホルモン(テストステロン)には、体毛やひげなどに代表されるように、毛を生やす、という作用がありますが、前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)と結びつくと、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛を促進する物質がつくられるわけです。(ちなみに女性の場合は、アンドロステンジオンという物質からもDHTが生じます。)
FAGA(女性男性型脱毛症)も同じようにジヒドロテストステロンが関係しているのですが、休止期脱毛症の記事にも書いたように、『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
だから薄毛の人は、後頭部と側頭部は毛髪は生えていますが、Ⅱ型DHTの影響を受けやすい前頭部や頭頂部が薄くなるわけなのです。女性の場合も実は同じです。圧倒的に分泌量は少ないですが、女性も男性ホルモンを分泌し保有しています。女性の場合はさまざまな酵素の分布が男性とは異なるため、男性のような薄毛の進行にはなりにくいのです。だから頭頂部あたりが少し薄くなる程度で、Ⅱ型DHTだけの仕業で髪が薄毛になることはないと言えます。
女性の場合、血中のテストステロンの濃度や、酵素の分布、あるいは女性ホルモンなどの影響によって、男性のAGAとは少し様相が違うのです。
AGAクリニックの客層は、基本的にはやはり男性がメインです。正直商売をする側としても、メインである客層にアプローチをかけた方が売り上げになるので、どうしてもそっちに力が入ります。
例えば、原宿にある『インスタ映え』するカラフルなわたあめショップに、中高年の男性は来るでしょうか。来ることも当然ありますが、メインのターゲット層ではありません。店側も最初から、中高年の男性には的を絞っていません。同じように、新橋にある居酒屋もそうです。女性中高生に的を絞っていない。
そうなると、どちらもその『範囲外の客層』をもてなす準備には、あまりこだわっていません。それと同じ考え方を、AGAクリニックでもしてみるとわかりやすいですね。
AGAというのは、男性ホルモンのテストステロンがジヒドロテストステロンになって引き起こされる脱毛症であり、やはりターゲット層は男性です。しかしそんな中、『女性専用』、つまりFAGA(女性男性型脱毛症)で悩む人をターゲット層にしているクリニックがあるなら、それは女性が満足できるクリニックである可能性は高いですね。
ハゲは男性の悩みであるのが世間一般の常識ですが、実際には女性も薄毛で悩んでいます。そうした女性たちの悩みをきちんと解決するクリニックを探せば、失敗する確率はぐんと減りますね。
また、同時に考えるべきなのは『費用』です。費用を調べるとき、まず行うのはAGAクリニックの料金相場を調べ、それと比べてどれだけ違うかということを見るということです。例えば、AGAクリニックの料金が、
だったとしましょう。平均すると金額は『11万円』です。そんな中、女性専用を謳うクリニックが、『20万円』という金額だったら、ぼったくりを疑うかもしれません。しかし、よくよく他社と比較すると、
ということで、実は他社と比べると最も安かった、ということがあるかもしれません。AGAクリニックと比べて料金を調べるのはいいのですが、女性専用のAGAクリニックでも料金を比較してみないと、高いか安いかはわかりません。
女性専用ということで特化すると、何かと料金が高くなることもあるかもしれません。そういう風に説得された場合は、まず同じような会社と比較してみて、料金を調べると見えてきますね。
私もこの間パソコンを買おうとヨドバシカメラに行ったのですが、最初に捕まえたスタッフは、さも『自分が今から勧めるパソコンは、性能が高くて安い。しかも、今からお客さんようにカスタマイズして、余分な機能は排除していき、コストをさらに下げる』という具合にトークを勧め、『結局自分のパソコンがいかに安くて高性能であるか』について説明し続けました。
トーク的には、『これから他のパソコンを見てもいいが、見ても結局は同じこと。今私が言ったことがすべて。だから他のパソコンを買うなら、今もうこのパソコンを買った方がいい。キャンペーン期間中に早く決めないと、この値段では買えなくなる』という流れが作られていました。
しかし、実際にはほかのパソコンを見ると、私のニーズにあったパソコンが他にありました。その値段よりも更に5万円以上安く、無駄な機能を排除したものでしたので、大変満足のいく買い物ができました。
パソコン売り場には、それぞれの店からの刺客というか、スタッフが送り込まれ、同じ店にいても、実は軽い敵同士なのです。私はヨドバシカメラで一瞬だけ働いていた経験があり、それを知っていましたから、最初のスタッフが言う『他社の情報』を鵜呑みにすることはありませんでした。
同じように、女性専用を謳うAGAクリニックでも、一つの店舗の言うことを鵜呑みにしないことが大切です。AGAクリニック、そして女性専用のAGAクリニックと、自分で様々な店舗を探して、自分で比較するのです。そうすれば、料金が妥当かそうじゃないかということがわかります。ですからポイントは、
に尽きるんですね。それさえ押さえていれば、治療の満足度は上がるでしょう。
例として『医師による切らない薄毛・抜け毛・円形脱毛症最新治療―豊富な症例数が信頼の証し』による女性の場合の対応を一部紹介します。
びまん性脱毛症
このびまん性脱毛症といわれる症状は、原因からいくつかに分けることができ、それぞれにあった治療法を行うことが必要となります。まずは、先ほど説明した男性型脱毛症である場合で、これは先ほど述べたように、幹細胞抽出因子注入療法やミノキシジルなどの薬学的な療法、頭皮の新陳代謝を促すヘアーチェンジレーザーなどを組み合わせる治療が最も効果的です。
次は女性ホルモンのバランスがくずれたときに発症する脱毛症です。第二次性徴以降、女性らしさをもたらす女性ホルモンの一つにエストロゲンがあるのですが、これが妊娠・出産や、更年期になると減少することが原因となって薄毛が起こると考えられています。
また最近では『若年性更年期障害』と呼ばれる20代~30代など、まだ更年期になるには早い年齢で卵巣機能が低下してホルモン分泌が減少する症状が引き金となって、脱毛が発症することもあります。この場合の治療は、ミノキシジルなどの薬学的な療法、頭皮の新陳代謝を促すヘアーチェンジレーザーなどが効果的です。
このミノキシジルというのは、AGAを含めた薄毛に有効であるとされる『3つの育毛剤』のうちの一つです。
男性型脱毛症の治療薬(育毛剤)として米国皮膚科学会や国際毛髪外科学会が効果を認め、薄毛治療の診察ガイドラインで強く勧めている塗る育毛剤はこの『ミノキシジル』だけです。日本の製品名は『ロゲイン』と『リアップ』ですね。
『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)』にはこうあります。ちなみに、診療ガイドラインとは、10人の専門医が考え得るさまざまな治療法について、国内外の論文から科学的根拠の有無を確認し、推奨度を5段階に分類した評価が見れるものです。
推奨度:A
推奨文:ミノキシジル外用を行うよう強く勧める (男性型脱毛症:5%ミノキシジル,女性型脱毛症:1% ミノキシジル).
解説:(省略)次いで女性型脱毛症に関しては,1%,2%,および 5%ミノキシジルを用いた 8 件のランダム化比較試験を解析した,1,242名の女性被験者を対象とした観察期 間 24~32 週のシステマティック・レビューにおいて,ミノキシジルの有効性が明らかになった66).
AGAを含めた薄毛に有効であるとされる『3つの育毛剤』は、
の成分が含まれたものですが、このうち、フィナステリドとデュタステリドは、女性が使用することの推奨度は『D』となっています。Dは最低評価で、『行わないよう勧められる 』ものです。したがって、女性の場合はその二つの育毛剤は使用できないのです。
しかし、ミノキシジルなら使用できます。したがって、ミノキシジルが使われることが多いんですね。この最低限の知識だけは覚えておきましょう。それなのにフィナステリドやデュタステリドを勧めて来たら、完全なるやぶ医者ですので、厳重注意が必要です。