抜け毛の本数と抜け毛の毛根って、どっちに注目するべき?抜け毛が『細くて短い』のは薄毛の危険性がある?抜け毛は薄毛の前兆なの?
どちらかというと毛根です。
抜け毛があるのは当たり前のことなので、その数が異常ではない限り、抜け毛の毛根がどうなっているかに注目したほうがいいかもしれません。毛根に白い塊がある場合は、注意が必要です。また、確かに抜け毛が『細くて短い』場合、AGAの可能性があります。しかし、別に単なる産毛の可能性もあります。
また、薄毛の前兆として一般的に疑われているものはいくつかあります。
下記で一つ一つ考えていきましょう。
抜け毛の本数を気にする人がいますが、抜け毛というものは自然なものなので、特に気にする必要はありません。下記の記事にも書きましたが、
全体を通しての抜け毛の本数は、1日に70~120本の毛が落ちるのは正常。また、本数が多いから薄毛になりやすということではなく、もともとの髪の毛の多さや再生サイクルの速さなどによって影響されますので、この程度の抜け毛であれば大きな問題とはならないでしょう。
ヘアサイクルというのは、毛の生え替わる『毛周期』のことですね。
という3つの段階を踏んで、髪の毛は成長していきます。ですから、休止期を迎えた髪の毛は『無事使命を終えた髪の毛』とでも言いますか、もう抜け落ちてしまっていいのです。
『ササっとわかる薄毛の悩み解決最前線』(講談社)にはこうあります。
休止期と成長期のくりかえしが『毛周期=ヘアサイクル』
毛母がさかんに細胞分裂を繰り返し、ぐんぐんと上方へ伸び、表皮から外に押し出され続けている間が成長期です。細胞分裂が止まり、成長を止めた髪の毛は毛乳頭から離れて上へ移動していく退行期を経て、やがては成長が完全に止まり、髪の毛が自然に抜け落ちるのを待つだけの休止期に入ります。しかし、その一方で毛包は新しい髪の毛をつくる準備を始めています。
休止期を迎えた『無事使命を終えた髪の毛』は抜け落ち、また新しく毛包で成長期に入る『髪の毛の赤ん坊』がいる。こういう新陳代謝が頭皮で行われているんですね。人間のことを『新陳代謝』と言うのは乱暴ですが、人間の一生を考えても、老人は命を全うし、また新しい命が続々と生まれる。そういうことを繰り返して、この地球で人間も生き延びてきました。老いたものが朽ち果て、新しいものが生まれるという連鎖は、どこの舞台に目を向けても行われていることですね。
そもそも、髪の毛というものは『排泄物』という解釈ができるわけです。例えばニキビであれば、尿や便等から排出しきれなかった体内毒素の塊である場合が多いと考えられています。従って、デトックス(毒素排出)が重要になるわけです。
体内に不必要な毒素が含まれていると、人間の身体はそれを体外に出そうとしますが、尿や便等から排出できない分は、有害物質は体内をめぐり、『もう一つのルート』である皮脂腺からも分泌され、例えばニキビとなってしまうわけです。
また、『育毛の真理』にはこうあります。
髪の役割 (1)排泄の役割
私たちの体内で消化しきれなった、毒素などを含む老廃物は、血流に乗って、頭皮下に集結する。この老廃物は、髪に取り込まれ、体の外に運び出される仕組みになっている。毒物による犯罪捜査で、髪の中に含まれた成分によって使用された毒物が特定されるのはこのためである。
[毒素、老廃物の排泄]
髪の毛は、血管を通して運ばれた、人生に有害な毒素や老廃物を、体の外に運び出す大切な役割を担って、毎日つくられて、伸び続ける。
ニキビと同じように、髪の毛も排泄物という解釈ができるんですね。つまり、
これらは全て『排泄物を排出する出口』という解釈ができ、
は全て、『排泄物』だと解釈することができるわけです。そう考えると、
と言う女性がいますが、意地悪な言い方をすると、
と言っているのと同じになって、ちょっと滑稽になりますね。ただし、別にそれは一見すると滑稽ですが、知識が深い人から言わせれば、『その通り』ということになります。それは『デトックスの重要性』を考えたときにわかりますよね。
ちなみに『汗』は排泄物ではありません。『岩盤浴は、毒素排泄効果があるのですか?』にはこうあります。
「体内毒素」とは、人間が生活をした結果、代謝産物として体の中にできた「老廃物」のことを言います。これらには、疲労物質の乳酸や、尿素、尿酸、アンモニアなどが含まれます。腸内で発生するインドール、スカトール、硫化水素などのニオイ成分も体内毒素と言ってよいでしょう。「体外毒素」とは、食物と一緒に外部から体に入ってきた有害金属です。一番問題になるのが水銀でしょう。あと、カドミウム、アルミニウム、鉛や、例のカレー事件で有名になった砒素などがあります。(中略)「体内毒素」を排泄する役割は、本来腎臓にあり、汗には排泄作用は元々備わっていないからです。だから、汗は尿のような「排泄物」ではありません。
しかしこうして考えてみると、先ほど言ったニキビや髪の毛は『排泄物』の定義に当てはまることが改めてわかりますね。したがって、抜け毛があるということは気にする必要はありません。それはただ、『排泄物が体外に流れ出た』ということですからね。
毛を抜くと、毛根に白、あるいは半透明の塊がついているように見えます。これは、
のいずれかに該当するものです。毛根鞘は毛包の一部で、髪と頭皮を固定する役割があります。『のり・接着剤』みたいなものでしょうかね。そのゼリー状のような白い毛根鞘があるから頭皮から髪が抜け落ちないようになっています。
ちなみに『毛根』と言いましたが、毛根というのは実際には『長い部分』であり、厳密にいうと『毛球』ですね。毛を抜いたときの一番下のふくらみの部分。根元の部分が毛球であり、ここにその白くて半透明なものがついていますよね。
ちょっとだけ専門用語を記載しましょう。
毛髪のうち、皮下にうまれている部分。
毛根を包み、成長した毛を外へ出す。
毛根の根元にあり、毛乳頭と毛母を含む。毛細血管に富み、これに栄養を与えて毛根を成長させる。
毛乳頭からの指令を受けて細胞分裂をし、髪の毛のもとをつくる。
血中からホルモンを受け取り、毛母に対して細胞分裂の指令を出す。
このうち、最後の二つの『毛母細胞』と『毛乳頭』というのは、『毛球』、つまり毛の一番下のふくらみの部分の『中身』にあります。ですから、毛乳頭の周りに毛母細胞があり、それを包んでいるのが毛球ということですね。毛球の一番中身にあるのが毛乳頭になります。その中に更に血管があり、頭皮とつながっています。毛包というのは、イメージ的には『靴下』みたいなものですね。その中に肝心の『人間の足』があるわけです。髪の毛で言うと、毛包という靴下の中に、髪の毛という大事な要素が包まれているということです。
毛根鞘は毛包の一部ですから、靴下の一番下の部分にあり、頭皮と髪の毛をくっつける役割を果たしているということですね。もし、抜け毛を見たときにこの毛根鞘がついているようであっても、特に気にすることはありません。皮脂との違いは、毛根鞘の方が少し半透明っぽく、また粘性がないということですね。
というイメージです。
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
抜け落ちた髪を調べてみよう
(省略)健康な抜け毛の場合、毛根が楕円形になっています。白い球根のようなイメージです。一方、不健康な抜け毛の場合は、芋の根っこのような細い根が伸びているだけで、球根のような形ではありません。根っこも黒っぽい色です。栄養が偏り、血も綺麗でなくドロドロ。また血流が低くなると左ページの図のような委縮毛の抜け毛が出やすくなります。
委縮毛というのは、毛根(毛球)が、イメージのように丸くふくらんでおらず、つまようじの先のように細く尖っている状態です。この場合、円形脱毛症やびまん性脱毛症の可能性があります。
ちょっとまとめてみましょう。
毛根の状態からわかる健康状態
毛根が楕円形 | 健康な髪の毛。毛根鞘がついていることがある |
---|---|
毛根が細い(委縮毛) | 栄養が偏り、血も綺麗でなくドロドロ。円形脱毛症、びまん性脱毛症の可能性あり |
皮脂が付着している | 脂漏性皮膚炎、脂漏性脱毛症の可能性あり |
ということですね。
毛根が半透明、という場合は、健康な抜け毛である可能性が高いと言えます。しかし、毛根が白くて粘性がある皮脂の場合は、脂漏性皮膚炎、脂漏性脱毛症の可能性があると言えます。また、毛根が委縮毛であった場合は、円形脱毛症やびまん性脱毛症の可能性があるので、注意が必要です。
ここで、下記の記事にも書きましたが、
『毛包』について一度説明しましょう。『ササっとわかる薄毛の悩み解決最前線』(講談社)にはこうあります。
毛髪が生えるのにもっとも大事なのは『毛包』
毛髪のうち、頭皮から外に出ている部分が毛幹、埋もれている部分を毛根といい、毛根は毛包に包まれています。ひとつの毛包には2~3本の毛根が包まれていることもあります。髪の毛をつくったり成長させたりするのは、毛根の根元にある毛球部の毛乳頭と毛母細胞です。
この毛球部が、髪の毛を作る工場ともいえる大事な部分です。毛乳頭が血中のホルモンから指示を受け、『髪の毛をつくりなさい』という命令を下すと、毛母細胞は細胞分裂をさかんに行い、髪の毛を成長させます。この細胞分裂がすすんで角化したものが毛穴から出ていき、外側から見える『髪の毛』となるのです。
この髪の毛の発生には立毛筋の付着部にある膨大部(バルジ)の細胞が幹細胞として深くかかわっているといわれています。細胞分裂やはがて止まり、髪の毛は抜け落ちますが、毛包の中では次の新しい髪の毛をつくる準備をしています。
毛包というのは、文字通り一本一本の毛を包んでいる膜のようなものです。ひとつの毛包には2~3本の毛根が包まれていることもあるとあるわけですが、基本的には『毛穴』と考えていいかもしれませんね。毛包のうち、皮膚表面から見ることのできる部分は 一般に毛穴(けあな)と呼ばれています。
毛根鞘は毛包の一部でですから、確かにそれが『毛髪が生えるのにもっとも大事な毛包』の一部が抜けてしまうとそれは薄毛を懸念してしまうかもしれませんが、それは特に気にする必要はないということですね。
しかし、それがもし『皮脂』であれば気にする必要があります。皮脂の場合、先ほども言ったように毛球のあたりについているその『半透明の塊』が、『白くて粘性のある塊』というイメージになります。すこし粘り気があるということですね。
皮脂の重要性については下記の記事にも書きましたが、
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
皮脂は取りすぎると逆効果
先にも述べたとおり、よく皮脂恐怖症になっている方をときどき見かけるのですが、一日に何度も洗髪するようなことは絶対やめましょう。皮脂はとればとるほど皮脂腺がよけいに刺激を受けます。そのため身体は、『皮脂が足りない、もっと出さないといけない』という信号を受けて、さらに皮脂が出るようになります。これが繰り返されるから、洗えば洗うほどそれに負けずに皮脂が分泌される。それにイライラする方もいらっしゃいます。しかし皮脂は、必要だから分泌されるのです。
皮脂の分泌が必要以上に多くなることは避けなければなりません。『適度』がいいんですね。何事も適度が最適です。
例えば、『高脂肪食品』を食べると文字通り脂肪分がたくさん体に残ってしまいます。
元々『飢餓』を乗り越えられるように設計されている動物の身体は、脂肪という『貯蔵可能な栄養素』は、その目的を達成するためにうってつけだと捉えます。ですから、また、糖分は脳の『唯一の栄養素』ですからね。脂肪と糖分の混じった食事を食べると最高に幸せな気分になるのはそのためです。自己防衛本能がそうさせるんですね。
逆に言うと、苦いものや辛いものを食べると、眉間にしわを寄せて拒絶反応をします。これも自己防衛本能ですね。昔、何も気にせずに食べてしまった食事が『毒』だった。それで命を落とした人間の歴史が、長い時間をかけて今の自分たちに危険信号を送っているのです。
ですから、尖端が怖かったり、崖の上で足がすくむ現象も同じように自己防衛本能です。尖端が鋭利なもので大けがをしたり、崖から転落して命を落としてしまったりした事実を受けた人間が、細胞やDNAにそれらを拒絶する意識を焼き付けた、という説が有効になっています。そんな人間の長い歴史の中で、細胞やDNAに焼き付かせた自己防衛本能はとても強いものです。したがって、脂肪分を摂ったら身体は、
として、まるで動物が冬眠の前に餌を確保するイメージで、その脂肪分を体に蓄えようとします。現在では『ダイエット』という概念が完全に浸透していますが、はるか昔の『ただ生き延びる』ことが目的だった時代で言えば、脂肪がたっぷりと蓄えられている人間の方が生存率が高く、理想だった可能性が高いですね。
そうして『高脂肪食品』を食べて心身を喜ばせるのはいいですが、それによる弊害をきちんと考える必要があります。『生き延びる』ことが目的だった時代に、ダイエットも薄毛も関係ないかもしれませんが、現代の世は違いますからね。
高脂肪食を摂って体が脂っぽくなると、頭皮にも皮脂が多くなってしまい、薄毛の原因となってしまいます。上記リンク先の記事にも書きましたが、
などによって皮脂腺が発達しすぎると、毛に供給されるはずの栄養の多くが皮脂腺へいってしまい、そのため、毛は栄養不足の状態に陥ってしまい、薄毛になってしまうということですね。
シャンプーや食事の最適化をし、皮脂の分泌が過多にならないように気を付ける必要があります。
そう考えると髪の毛を抜いたときに毛球に『白い塊(皮脂)』が多めについているということは、一つのサインと捉えることができます。前述したように、脂漏性皮膚炎、脂漏性脱毛症の可能性もありますし、そうじゃなくても食生活や生活習慣に問題がある可能性があります。そのサインを見て見ぬ振りせず、ここで挙げたような要素を最適化し、薄毛にならないように注意をしましょう。
ただ、抜け毛が多くなったということで薄毛になったと考えるは早計です。1日に70~120本の毛が落ちるのは正常ですから、過度に心配する必要はありません。
抜けた髪の毛が『細くて短い』とか、『毛根に白い塊がある』とか、『毛球(抜けた部分の丸み)がない』とか、そういうことになると、色々な問題を疑う必要があります。
『最後に読む育毛の本』にはこうあります。
抜け落ちた髪を調べてみよう
(省略)健康な抜け毛の場合、毛根が楕円形になっています。白い球根のようなイメージです。一方、不健康な抜け毛の場合は、芋の根っこのような細い根が伸びているだけで、球根のような形ではありません。根っこも黒っぽい色です。栄養が偏り、血も綺麗でなくドロドロ。また血流が低くなると左ページの図のような委縮毛の抜け毛が出やすくなります。
※委縮毛…毛球が芋の根っこのような細い根になっている状態
とにかく『健康な抜け毛』は、毛根が楕円形になっているのです。そして、その楕円形の毛球には、白い塊があることは条件付きで良しとされます。つまり、それが『毛根鞘(もうこんしょう)』であれば構いませんが、『皮脂』であった場合は、脂漏性皮膚炎や脂漏性脱毛症等を懸念する必要があります。
また更に、その抜け毛が『細くて短い』場合であれば、今度はAGA(男性型脱毛症)を疑った方がいいかもしれません。
AGAの場合は、髪の毛が細くて短くなる傾向があります。『AGA(男性型脱毛症)』は『DHT(ジヒドロテストステロン)』です。男性ホルモン(テストステロン)には、体毛やひげなどに代表されるように、毛を生やす、という作用がありますが、前頭部と頭頂部の毛乳頭に多くある特殊な酵素(Ⅱ型5α-還元酵素)と結びつくと、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛を促進する物質がつくられるわけです。(ちなみに女性の場合は、アンドロステンジオンという物質からもDHTが生じます。)
このジヒドロテストステロンは、先ほど説明したヘアサイクルを狂わせてしまいます。つまり、『十分成長しきってない成長期の段階にある髪の毛』の成長を無理やり終わらせ、退行期へと追いやるのです。
すると頭皮に残った髪の毛は、『まだ十分に成長しきれていない髪の毛』たちですから、細くて弱弱しい産毛のような髪の毛がそこに広がっているわけです。それを客観的に見ると『薄毛』になるわけなんですね。
ですから、抜け落ちた髪の毛が細くて弱弱しい産毛のような髪の毛だったら、それは本人がAGAになっていると疑う必要があるかもしれないわけです。
また、『太い毛と細い毛の違い』は何でしょうか。
『医師による切らない薄毛・抜け毛・円形脱毛症最新治療―豊富な症例数が信頼の証し』にはこうあります。
太い毛と細い毛の違い
同じ毛の本数であっても、20代のはじめまで太く硬かった髪が、年齢を経ていくにつれて細く柔らかくなっていくことがあります。さらに、薄毛が進んで細い毛が産毛のように頼りなく見えにくい毛となっていくこともあります。太い毛と同じ本数の細い毛や産毛が生えていても、頭髪全体のボリュームはとても少なく見えるのです。特に男性型脱毛症(AGA)ではこの傾向があります。こうした症状は、先ほど説明したように、成長期間が短くなることが原因となって起こります。
これも先ほどと同じ考え方ですね。成長期間が短くなることが原因で髪の毛が細く産毛のようになるということですね。
薄毛の原因
薄毛の原因には、このような問題が挙げられるわけですが、そのすべてを最適化する必要があるんです。逆に言うと、これを最適化すれば改善の可能性があるし、また、これらを最適化することで得られる恩恵は、一石二鳥どころの恩恵ではありません。そう考えるとやりがいはありますよね。
ただし、そのような髪の毛が多いからといって、必ずしもAGAであるということは断言できません。例えば下記の記事に書いたように、AGAで抜け落ちる髪の毛は、
がメインとなっています。
には、AGAの原因であるジヒドロテストステロンに反応する『Ⅱ型5α-リダクターゼ』という還元酵素が存在しないんです。『Ⅰ型』ならあるのですが、『Ⅱ型』が少ない。したがって、DHTと反応するレセプター(受容体)がほとんど存在しない為、脱毛は起こりにくいということなのです。
『サザエさん』の『波平さん』のように、側頭部と後頭部だけが髪の毛が残る。こういう髪型は高い確率でAGA(男性型脱毛症)なのですが、もし、側頭部や後頭部が薄毛になるということであれば、それはAGAではなく、『違う脱毛症』である可能性があります。
薄毛の種類
といろいろありますから、そのうちどれによる脱毛症かはわかりません。詳しいことは病院で検査をすればわかることです。
しかし、今ここでパッと診断するのであれば、例えば、『FAGA』は『AGA』の女性版ですから、前述した抜け毛の状態を見てある程度判断することができます。また、『びまん性脱毛症』は女性の薄毛なので、FAGAかびまん性脱毛症か、ということで考えれば、下記の記事を見ればその違いがある程度わかります。女性ホルモンの乱れで起きるのがびまん性脱毛症ですね。
したがってその場合は、
等のやむを得ない事情がない限り、ホルモンバランスを乱さない規則正しい研ぎ澄まされた生活習慣を送ることでそれを改善できる場合があります。
『研ぎ澄まされた』というのは『選び抜かれた』とか『少数精鋭』のようなイメージです。人は大人になるにつれて『食事は少数精鋭にするべきだ』と言われますが、余計なものを食べず、食べるなら厳選した食事を摂る必要があるわけです。
例えば、
を食べても『本当にいいと思っている』でしょうか。思っていないならあなたには常識が備わっていることになります。例えば、
と言う人がいたとしましょう。しかし、『健康にいいものばかり食べていると早死にします』にはこうあります。
栄養分が失われやすい野菜ジュース
野菜ジュースは、野菜をすりおろしたり、つぶしたりしてから汁を搾り取って作ります。このときに出る搾りかすに食物繊維やカルシウムが残ってしまいます。また、野菜ジュースを作るときの加熱殺菌でビタミンCは減少します。
一部の野菜ジュースでは、製造過程で失われたこれらを後から追加しています。しかし、根菜類に多く含まれている不溶性食物繊維は、そもそも水に溶けない性質なので野菜から絞った透明な汁の中には含まれようがありません。見かけ上は野菜そのまま摂った場合と同僚の食物繊維が含まれているかのように表示されていますが、不溶性食物繊維ではなく、主には水溶性食物繊維が追加されているだけなのです。
これが野菜ジュースの実態です。本には『野菜をそのまま食べる意義』として文が続いていますが、それはその他の本でも同じように言います。それがスムージーとは違うところです。
『鬱病のための食事と栄養療法』にはこうあります。
頭を良くするための10ヶ条
- 食べ物をできるだけ丸ごと食べること。未精製の穀物、豆類、ナッツ類、種類、新鮮な果物と野菜を食べ、精製されたもの、白いもの、過剰に料理されたものを避けるようにしましょう。
- 一日に三人分ぐらい果物と野菜を食べること。生または軽く領した濃い緑の葉野菜、ニンジン、さつまいもなどの根野菜、ブロッコリー、ホウレンソウ、枝豆、ピーマンなど、りんご、梨、苺、メロン、柑橘類などの新鮮な果物、適量のバナナ、時々少量の乾燥果物を食べるようにしましょう。果物ジュースは薄めたものを飲みましょう。
- 玄米、栗、ライ麦、カラス麦、丸ごとの小麦、とうもろこしなどを多く食べること
etc…
また、 『低脂質』という問題ですが、下記の記事に書いたように、
『低脂質。だが、高糖質。』ということがないようにしなければ本末転倒です。このようにして考えると、『少数精鋭の選び抜かれた食事』とは、なかなか普通の人ができることではありません。
もし、ホルモンバランスの乱れが原因で『びまん性脱毛症』になる場合は、このくらい突き詰めて最適化する必要があり、そうじゃないなら『最適化不足』という烙印を押されるでしょう。
そうやって心身から完全にストレスを取り除けば、『円形脱毛症』の問題も大幅にクリアできますからね。また『薬害性脱毛症』でも同じことが言えます。薬害性脱毛症は、
などの有害物質によって起きる脱毛症でもありますが、同時に、前述した『添加物等』の薬害によっても起こり得る脱毛症です。また、 『シャンプー等』によっても起こりえます。
もし心当たる節があるなら、記事を見てしっかりと最適化しましょう。『脂漏性(しろうせい)脱毛症』、『粃糠性(ひこうせい)脱毛症』に関しては下記の記事を見て理解を深めましょう。
しかし、『内分泌・代謝障害による脱毛症』等、自分の手に負えない病気が原因である可能性もありますから、やはり病院で診てもらうのが安心ですね。
抜け毛は新たな髪の毛を作るための自然なサイクルですが、その抜け毛の本数は年代によって違いが見られます。全体的には、若い人ほど抜け毛が少なく、年齢を重ねるにつれて本数が多くなってきます。
一日の抜け毛の平均本数
10代 | 20代 | 30代 | 40代 |
---|---|---|---|
50~90本 | 100本 | 130本 | 150本 |
しかし、この数字はあくまで平均的な本数であって、個人差はかなりあります。全体を通しての抜け毛の本数は一日あたり
とされていますが、人によっては50本程度しか抜けない人から200本くらいの人までいます。
しかし、本数が多いから薄毛になりやすということではなく、もともとの髪の毛の多さや再生サイクルの速さなどによって影響されますので、
でしょう。
年代による抜け毛の差は、このようにある程度本数に表れてきますが、全体から見るとそれほど大きなものではありません。そのため、年代による差よりも個人差の方が大きいと言えるでしょう。同じ年代の平均値に比べて抜け毛が多くなったということよりも、
ということをチェックした方が良いでしょう。
もし、以前よりも100本近く抜け毛の数が多くなっているのであれば、
可能性があります。そうであれば、頭皮の状態をチェックしてみると良いでしょう。
頭皮を指などでもんでみて、柔らかさが失われていないか、頭皮に炎症が起きていないかなどを見てみます。髪の毛の抜ける本数は、頭皮の状態に左右されることが多いので、しっかりとした健康的な頭皮の状態を保っているかどうかによって、だいぶ変わってきます。
また、頭皮が固くなっているのであれば、頭皮の血管も硬くなってしまって
ことになります。血液が毛根にしっかりと行き届かないと、毛根細胞が栄養不足に陥ってしまって、脱毛のスピードが速まってしまうことになります。頭皮マッサージをする、血流の改善を促す成分が含まれている育毛剤を使用するなどして、頭皮の状態を改善するようにしましょう。
年代ごとに抜け毛の本数がある程度変わってきますが、
の本数の違いも覚えておき、急に抜け毛が多くなったからといってびっくりすることのないようにしましょう。抜け毛が多くなる季節としては、 の時期が特に挙げられます。肌の再生サイクルのタイミングでもありますので、一番抜け毛が少ない の時期に比べると ことがあります。
急に抜け毛が多くなったように思えても、この時期であればさほど心配する必要はないでしょう。焦って急に無理な頭皮マッサージを始めたり、強い刺激のある育毛剤を使い始めたりすると、逆に頭皮がびっくりしてしまって炎症を起こしてしまう可能性があります。少し季節が過ぎるのを待って、抜け毛の数に変化がないかどうか確認してみると良いでしょう。
平均的な抜け毛の数よりも明らかに抜けているとなると、新しい髪の毛の再生よりも脱毛の方が多いことになってしまいますので、薄毛が進行しているというサインとなります。しかし、抜け毛の本数だけでなく、
にも注目することも肝心です。
というのも、薄毛の原因として、頭にある髪の毛の本数が減少しているのではなく、髪の毛が細くなってしまってボリュームが少なくなっているというものがあるからです。
髪の毛の栄養状態が悪くなっているなどの原因が考えられますが、
を与えますし、栄養状態の悪化が進むと脱毛が一気に広がってしまうという危険性もあります。そのため、抜け毛を確認して、髪の毛が以前よりもかなり細くなっていないかどうかチェックしてみましょう。また、腰がなくなっていて異常に柔らかい髪の質となっていないかを見るようにしましょう。
もし、髪の毛が細くなっていて、腰が弱くなっているのであれば、
のせいで髪質が落ちている可能性があります。食生活や喫煙、アルコールの習慣を見直してみて、生活習慣を改善できるポイントがないかどうかを考えてみましょう。
髪の毛の本数自体がそれほど減っていないのであれば、髪質を改善するだけで、髪のボリュームアップを期待することができます。髪質の改善は、より増毛効果の高いものとなりますので、まずはこのポイントを検討してみるようにしましょう。
髪の毛が抜けるタイミングとして一番多いのは
の時です。このタイミングで、全体の が抜けるとされています。しかし、自分の取っている行動によって脱毛が促進されることがあります。
たとえば、ドライヤーをかけている時や、ブラシをかけている時に髪の毛がたくさん抜けてしまうことがあります。もし、こうしたタイミングで髪の毛が抜けてしまうことが多いようであれば、ケアの仕方を変えてもう少し丁寧にすることができるでしょう。また、
習慣がある人は、どうしてもそのタイミングで脱毛が起きてしまうことがあります。頭皮が蒸れたりすれてしまったりして脱毛が起きるのです。そのため、できるだけ装着時間を減らすなどの工夫をして、脱毛を避けるようにしましょう。
ちょっとした日常の行動の中で、脱毛を促進する行動をとっていることがありますので、自分の生活と抜け毛の本数の関係を考えてみるようにしましょう。増毛をするにあたっては、髪の毛を増やすということだけでなく、いかにして脱毛を減らすかということが重要になりますので、まずは抜け毛の本数を減らすための努力をしてみるようにしましょう。
特に、
ですので、ストレスを減らして生活習慣を健康的なものにすることによって、かなり髪の毛の質や量が変わってくることもあります。毎日のことなのでなかなか変化させるのは難しいこともありますが、こうした努力が増毛につながるということを意識して努力してみるようにしましょう。
薄毛の前兆として一般的に疑われているものはいくつかあります。まずそのキーワードを羅列してみましょう。
一つ一つ考えていきましょう。
まず抜け毛ですが、前述したように、抜け毛はあって当たり前です。全体を通しての抜け毛の本数は、1日に70~120本の毛が落ちるのは正常。また、本数が多いから薄毛になりやすということではなく、もともとの髪の毛の多さや再生サイクルの速さなどによって影響されますので、この程度の抜け毛であれば大きな問題とはならないでしょう。
それ以上の抜け毛があるということはかなりの量が抜け落ちるということですが、AGA(男性型脱毛症)にしてもそうやって一気に抜け落ちることはありません。AGA(男性型脱毛症)の原因であるジヒドロテストステロンは、ヘアサイクルを狂わせ、成長期を早めに終わらせます。
そうすると産毛のような細くて弱弱しい髪の毛が増えてしまうので、薄毛になってきます。しかし、一気にバサッと抜け落ちるわけではありません。したがって、もし一度に大量の髪の毛が抜け落ちるということは、
など、かなり高濃度の『毒素』を摂取している可能性があります。『排泄機能を超える毒素が体内に溜まると脱毛してしまう』のです。
また、『髪の毛が細く弱弱しくなった』あるいは『産毛のような髪が増えた 』ということについてですが、これは今言ったように、ジヒドロテストステロンによってヘアサイクルが狂わされ、髪の毛が『軟毛化』している可能性があります。つまり、産毛のように細くて弱弱しい毛のまま成長期を終えてしまうので、そういう毛が目立つようになってしまっているのです。
それはAGA(男性型脱毛症)の可能性がありますからね。もしジヒドロテストステロンが原因であれば、現段階ではそれを人為的にコントロールすることは完全にはできませんので、その他の要素を最適化して対処するしかありません。
いつかこの問題が完全に解決すれば、『100%ハゲが治る!』という話が世界に広まります。その時まで首を長くして待つか、あるいは自分でそれを研究して解決するか、ということになるでしょう。
というあるCMのキャッチコピーがありますが、この言葉はとても重いものですね。『そのほかの要素』というものは先ほどの体内毒素の問題も含め、たくさんあります。
それは前述しましたが、これらを全て最適化すれば、薄毛の加速化を抑えることは可能です。更に、これらを最適化することは薄毛の問題以外にも、実に様々な問題を解決することに繋がります。一石二鳥どころではないんです。その恩恵の甚大さを理解すれば、やりがいはありますよね。
また、おでこが広くなったということですが、これに関しては下記の記事に書きました。
単純におでこが広い、というだけでは問題ありませんが、『おでこが広くなった』ということであれば、薄毛が進行している可能性はありますね。男女によって対策や心構えが違いますので、記事を見て最適化しましょう。しかし基本的には、原因がAGA(男性型脱毛症)であれば先に書いた通りです。
分け目が薄くなったということについては、下記の記事に書きました。
基本的にはどこから薄毛になろうが同じことなのですが、この場合は『牽引(けんいん)性脱毛症』というキーワードについて注目する必要があるかもしれません。
強く引っ張ってアップにしたり、ポニーテールのように引っ張る髪の毛は文字通り髪の毛を『牽引』するわけですが、それで頭皮が痛み、脱毛が促進されることがあります。とにかくあまり頭皮や心身に負担をかけないように心がけることが大事ですね。
頭皮が薄くなったことについては、下記の記事に書きました。
これも結局は他と同じことです。原因がAGA(男性型脱毛症)であれば、100%これを解決する方法は現段階ではありません。しかし、それだけが薄毛の原因ではありませんから、ここに挙げた『そのほかの要素』を最適化することを心がけましょう。
『頭皮が臭う』、あるいは『頭皮にフケがあり痒い』ということについては、下記の記事に書きました。
臭いの原因は、『高脂肪・高カロリーの食事』の可能性があります。また、フケに関しても同じことがいえます。フケは主にストレス過多や睡眠不足、刺激物や甘いものの過剰摂取などで発生してしまいます。また、細菌の栄養分になり、ニオイの原因になります。『頭の皮脂に細菌が繁殖し、フケが細菌の栄養となる』ことを考えると、やるべき対策は、
ということになります。これは、先ほど挙げた『そのほかの要素』の中に入っていることですよね。つまり、たしかに現段階ではAGA(男性型脱毛症)が原因の薄毛を100%直すことはできませんが、『そのほかの要素』を最適化することで、かなりの問題が解決するわけです。薄毛だけではなく、
実に様々な問題を同時に最適化しますので、ぜひとも薄毛の前兆が少しでも見られたら、いや、実際には見られる前に『前始末』として、これらの要素を最適化しましょう。