風邪で抜け毛が増えるって本当?
それで考えられるキーワードは、
- 免疫力の低下によって頭皮を守る力が激減する
- 発熱によって免疫力が細菌だけではなく頭皮にも攻撃をする
- 栄養不足によって、髪の毛に悪影響を与える
- 抗生物質によって栄養が吸収されにくくなり、髪の毛に悪影響を与える
ということです。一つ一つ見ていきましょう。
先生
ハニワくん
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今まで何度も風邪引いてきましたけど…
風邪をひいて抜け毛が増えるということは本当でしょうか。だとしたら私は完全にハゲですね。しかしそうではありません。私は何度も何度も風邪をひいていました。ボクシングなどの激しい運動をしていて、仕事やアルコール、たばこなども日常茶飯事でしたから、よく風邪薬を飲んでいました。本当に週に一度は風邪薬を飲んでいましたね。
しかし全くハゲませんでしたね。したがって、『風邪=ハゲになる』という図式は当てはまりません。少なくとも万人に共通する図式ではありませんね。親からそう言われたことがある人だってほとんどいないでしょう。
私の周りにもたったの一人もそう言う人はいませんでした。しかし、なぜだかそういう噂があるということなので、今回はそのあたりについてしっかりと掘り下げて考えていきましょう。重要なキーワードは下記のものです。一つずつ考えていきましょう。
- 免疫力の低下によって頭皮を守る力が激減する
- 発熱によって免疫力が細菌だけではなく頭皮にも攻撃をする
- 栄養不足によって、髪の毛に悪影響を与える
- 抗生物質によって栄養が吸収されにくくなり、髪の毛に悪影響を与える
先生
ハニワくん
免疫力の低下によって頭皮を守る力が激減する
まず、こんな私でも確かにそうだと断言できるのは、『免疫力の低下』です。私は風邪をひき、ハゲにこそなりませんでしたが、『口唇ヘルペス』という持病が常に発症していました。唇のあたりにできる水ぶくれ絵、最初はかゆみから始まり、それを放置しているとカリフラワーのようにふくれあがって激痛を伴います。
これは、普段は神経の中に潜んでいるヘルペスウイルスが、免疫力の低下とともに唇に下りてきて皮膚を食い破るため、こうした症状が出るのです。
ですから、風邪をひくと確かに免疫力が低下するということは、この私でも断言できます。免疫力が低下しているときはそうしたウイルスに対抗する白血球の力が弱まっている状態ですから、病原菌に対して無防備な状態です。そう考えると、風邪をひき、免疫力が低下し、生命維持を何よりも優先した免疫力が、頭皮の免疫力を下げてしまう、という『優先順位』という考え方は、理にかなっています。
ED(勃起障害)を考えるとき、動脈硬化などの病気や、うつ病などの病気を患っているとき、EDという問題は『後回し』にされます。つまり身体は、『脳や心や心臓よりも、生殖器の方が守るべき優先順位は低い』と判断するわけです。
ですから、身体の中で異常が起きると、人間の自己防衛本能がまず『生命維持』を最優先し、その他の部分をないがしろにする、ということは、あり得ることなのです。
もちろん、私はハゲませんでしたけどね。だから確実ではありませんが、私としては口唇ヘルペスの問題は一生消えることはありませんので、どっこいどっこいです。夜中に少しでもかゆみがしたら、眠くても無理やり起き、早めに薬を塗らないと悪化して大変なことになります。
これを一生強いられるわけですから、免疫力の低下というものは決して侮れるものではないということになりますね。
先生
ハニワくん
発熱によって免疫力が細菌だけではなく頭皮にも攻撃をする
風邪をひいたときは熱が出ます。それは、身体の自己防衛本能です。発熱させることによって風邪のウイルスを撃退しようとして、白血球が頑張っている。それが発熱している状態だということになります。
つまり免疫力ですね。免疫力が頑張って風邪のウイルスと戦ってくれているということです。先ほど言った『口唇ヘルペス』も同じで、白血球がそのウイルスと戦ってくれます。その力が弱まった隙を見て、ウイルスが悪さをするということなんですね。
ちなみに白血球と戦って死んだウイルスの死骸は、頬の下あたり、首筋あたりに溜まります。ですから、いつも私はヘルペスになったとき、しばらく首筋のリンパあたりに『しこり』ができています。気分が悪いですが、それを何とかしようと触ってはならず、そうしてしまうと、まるでポンプのように死骸を血流に乗せて体中に運んでしまうそうです。
この点は実際に医者に聞いたわけではありませんから確実ではありませんが、リンパの部分に白血球と戦って死んだウイルスの死骸があり、しこりができる。ということは間違いありません。
そう考えると、確かに発熱が出たとき、つまり免疫力が活発に動いているとき、『誤作動』として健全な部分を襲ってしまうということは確かにあり得るかもしれません。それは、『花粉症』という問題を考えたとき、同じような現象が起きるからです。
『今日もカフンが飛んでいます。』にはこうあります。
花粉症は体のアレルギー反応
この花粉症、そもそもどんな病気なのでしょうか。簡単にいえば、アレルゲン(花粉)が体内に入ってくると身体は『抗体』を作ります。IgE抗体がそれですが、これがたくさんつくられた状態で再び花粉が侵入すると、『花粉を追い出せ!』といっせいに反応します。これがくしゃみや鼻水、涙などです。つまり、花粉症とは体を防御する免疫作用が、本来無害である花粉に対して、過剰に働いてしまう反応なのです。
免疫作用が、本来無害であるものに対して過剰反応する。こうした、免疫力の異常行動というのは、あり得ることなのです。ですから、発熱によって免疫作用が誤作動を起こし、全く関係のない頭皮を誤って攻撃してしまい、抜け毛が発生してしまうということは、あり得ますね。
先生
ハニワくん
今まで何度も風邪引いてきましたけど…
栄養不足によって、髪の毛に悪影響を与える
薄毛の問題は食事も重要です。ですから、風邪をひいたときに栄養不足になり、髪の毛に必要な栄養素が足りなくなることで抜け毛の原因となる、ということは確かにあり得ます。薄毛と食事に関しては下記の記事に書きました。
『育毛に効果がある食べ物、薄毛が進行する食べ物』を徹底調査!『断食』という選択肢にも注目!
食事は身体づくりの基礎ですからね。なかでもたんぱく質は、
- 髪の毛
- 筋肉
- 血管
- 内臓
- 皮膚
- 爪
- 骨
などを構成するために必要な、栄養の絶対軸と言えるものです。これをないがしろにしてしまっては、髪の毛にいい影響は与えませんね。ですから、風邪をひいて食事をないがしろにし、栄養不足になってしまうことは、確かに抜け毛の原因となると言ってもいいかもしれません。
先生
ハニワくん
抗生物質によって栄養が吸収されにくくなり、髪の毛に悪影響を与える
これに関しては、先ほどの栄養素の問題と似ています。栄養があってはじめて人間の身体は構築されますからね。それが何らかの問題で体内に正常に摂取されないということになるのであれば、それは抜け毛の原因となると言えるでしょう。
抗生物質によって、栄養素の吸収率の低下が起きれば、結果的にしかるべき部分に栄養が行き渡らず、そこが栄養不足となって弱弱しくなる。そういう事実は、確かに一理あります。
また、こう言う専門家もいます。 『育毛の真理』にはこうあります。
塗り薬、飲み薬がもたらす脱毛
放射線治療や、抗がん剤の副作用で髪が抜けてしまうことがあるのはよく知られているが、病の治療目的で使用された薬が原因で、脱毛症になってしまう事実は以外に多い。なぜなら、私たちが使用するすべての薬は、『毒をもって毒を制する』ものであり、言い換えると、病原菌を退治するための毒を、私たちは『薬』と呼んでいるのである。
たとえば、以前保険金目当てに市販の風邪薬をビタミン剤と偽って飲ませ続けて、被害者を死に至らしめた事件があった。たとえ風邪薬であっても、もとは『毒』である事実を如実に知らせる事件であった。
本来私たちの身体には、生命を護るためのさまざまな保護機能が備わっており、必要以上に薬物を摂取してしまっても、大半が汗や大小便、髪の毛などに交じって体外に送り出される仕組みになっている。しかし摂取された薬物(毒)が体の排泄機能を上回ると、頭皮下などに不純物として蓄積し、やがて、脱毛症などの深刻なトラブルに発展してしまう。
これに関しては、『体内毒素』がキーワードがになります。薬という『毒』を飲むということは、身体に何らかの副作用を起こすことを覚悟する必要があるということです。ですから、なるべく薬を飲まないで過ごす人の方が、病気知らずで長寿である、という事実もあるのです。
『漢方薬』についても考えてみましょう。『「からだの不思議」雑学事典』にはこうあります。
漢方薬は『体にやさしい』ってこれホント?
私たちは、『体調を良くしてくれたり体を丈夫にしてくれるものであれば、体にいいものなんだろう』思いがちだ。漢方薬がいい例だ。『漢方薬は体にやさしい』というフレーズをよく耳にする。しかし、それが違うのだ。むしろ、漢方薬は『体に良くないものだから、体からの排出が促進されて健康になる』のである。じつは、漢方薬は毒なのだ。
とはいえ、漢方薬を飲むなと言いたいのではない。薬になるものは毒でもあるのだ。『毒をもって毒を制す』という言葉があるが、昔の人はうまいことを言ったものだ。排泄というのは、人間にとって大切な機能。体に溜め込まれた老廃物や毒素などがしっかり排泄されると、免疫力が高くなり、体調が良くなる。
『毒をもって毒を制す』という言葉がこの本でも出てきましたね。したがって、
- 抗生物質
- 市販の風邪薬
- 漢方薬
そのどれであっても『毒をもって毒を制す』という考え方で服用するという事実が見えてきました。しかしこの中でも、漢方薬はたしかに『免疫力を高くして排泄させる目的』で服用するあたり、東洋医学です。
西洋医学は薬を飲んで、悪い細菌も良い細菌も同時に潰してしまおうという考え方ですからね。『外から強引に』。それが西洋医学です。
一方東洋医学は、『内から合理的に』ということでしょうか。体にいいのはやはり、東洋医学だということになるでしょう。私の父親も肝臓がんで亡くなりましたが、余命3か月と言われたところ、東洋医学的な『治癒』の方法で、もう少しだけ長く生きることができました。西洋医学は『治療』、東洋医学は『治癒』。外から強引に、内から合理的に。こういう事実が見えてきましたね。
話を戻すと、しかしどちらにせよ風邪をひいたときに何らかの『毒』を服用するのであれば、それが頭皮や髪の毛に負担を与えるということはわかったはずです。そこまで考えると、たしかに風邪をひいたら、その治療の中でこうした問題に接触してしまい、知らず知らずのうちに抜け毛の原因を作ってしまっていると言えるかもしれませんね。
ただし、今挙げたような問題は何も『風邪』という病気に限った話ではありませんね。
- 食事
- 薬
- 免疫力の低下
風邪を引いたとき以外でも、こういった問題をないがしろにしてしまうことは避けましょう。それらは脱毛を引き起こす原因となってしまうかもしれません。
先生
ハニワくん
- 『風邪=ハゲになる』という図式は当てはまらないが、可能性はある。
- 免疫力の低下によって頭皮を守る力が激減する。
- 発熱によって免疫力が細菌だけではなく頭皮にも攻撃をする可能性がある。
- 風邪をひいたときに栄養不足になり、髪の毛に必要な栄養素が足りなくなることで抜け毛の原因となる。
- 抗生物質によって栄養が吸収されにくくなり、髪の毛に悪影響を与える。
- 薬という『毒』を飲むということは、身体に何らかの副作用を起こすことを覚悟する必要がある。
- 漢方薬は毒である。
- 西洋医学は、『外から強引に』。
- 東洋医学は、『内から合理的に』。
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